BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- ハッピーバレンタイン ぬらりひょんver ( No.8 )
- 日時: 2018/03/22 15:43
- 名前: 闇帝 (ID: kVKlosoT)
ーぬらりひょん目線ー
はじめは、ただの手がかかる人だと思っていた。
大王様の前ではしっかりしているのに、大王様から離れるとすぐダメになる。
何もないところで転ぶし、よく頭をぶつけるし、ちょいちょい噛むし。
この前なんか私のことを「ぬらりひょんしゃん」って言ったし。もうアレわざとなんじゃないか?って思ってしまう。
またどこかで転んでるんじゃないか、頭をぶつけてるんじゃないか。
そんなふうに彼を心配する気持ちは、次第に別の感情へと変わっていった。
彼が閻魔離宮に訪れる度、彼が私を見る度、心臓は大きく跳ねる。
それを隠すように私は、いつだって彼に冷たく当たってしまう。
それが嫌で仕方がないのに、直すこともできない。
それに・・・私のこの気持ちは、隠しておかなくてはならない。
大王様も、彼のことが好きだから。
彼はそれに気づいていないけど、きっと大王様は彼に告白をするだろう。
私はそれを、見守ることしかできない。
だけど・・・今日くらいは、自分に素直になっても良いと思う。
閻魔離宮を訪れた彼に、半ば無理矢理押し付けたお菓子。
チョコレート入りのマシュマロだ。
彼はきっと、その意味を知らない。
それでも良い。彼が喜んでくれるなら。
チョコ入りのマシュマロの意味は、『貴方を純白の愛で包み込む』。
これが叶わぬ恋でも、貴方を愛し続けます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この話を書くとリア友に言ったところ、「何であんたはバレンタイン当日に話を書かないの?バカなの?」と言われました。
私もそう思います。すいません。
話も訳わかんないし。
楽しんでいただけていると嬉しいです。
余談ですが、ただのマシュマロだと、さっと溶けてしまうことから、『貴方が嫌い』となるんだそうです。綿あめなんかだと尚更ですね。