BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 小学生のBL小説を書いてみた♪ ( No.4 )
日時: 2019/05/07 08:41
名前: ねがぽじ (ID: enDlMgfn)

これは、小学生BL小説です。
登場人物は、白原充と大嵩雪火と咲坂つかさです。
登場人物は、全員小学生5年生です。

〜大嵩 雪火の場合〜

〜その1〜

〜不安の先にある物〜

俺には、命よりも大切な恋人がいる。
恋人の名前は白原 充だ。
俺の幼馴染で親友だ。
そしてツンデレ属性でもある可愛らしい男の子だ。
俺は、俺と同じ男の子を好きになった。
禁断のいけない恋愛をしているのは、理解している。
でも後悔は、していない。
むしろ充を好きなのは、誇りに思っている。
でもある事が起きてから充は、俺の事を好きなのか不安になった。
その日は、アイドルの仕事があったために学校を休んだ。
テレビの仕事がハードで疲れがピ−クを超えていた。
だから家に帰るのを急いだ。
ちょうど駅前を通る時に充を見かけた。
俺は、後ろから充に抱き着いた。

「充、会いたかったよ〜〜〜!!」

充は、俺に抱きつかれていつものように驚いて照れることをしなかった。
充は、無表情で振り返ると俺を見つめた。

「ど、どうしたんだよ、充……?」

俺は、充の様子が普段と違い戸惑いながら充を見つめた。

「雪火、恋人の関係を終わりにしよう」

充は、冷めた眼差しで俺を見つめた。

「えっ……?
冗談がきついよ、充」

俺は、充の発言が充らしくなくて戸惑いながら充を見つめた。

「冗談じゃない。
もううんざりなんだよ。
馴れ馴れしい態度も過激のコミュニケーションもだよ。
雪火の全てに嫌気がさしたんだよ。
もう俺に話しかけるなよ」

充は、俺の事を嫌いになった事を伝えると俺を睨むように見つめた。

「冗談だよな、充……?」

俺は、充の言葉が信じられないように呆然と充を見つめた。
充は、汚い物を見るような表情で俺を見つめた。
そして直ぐに後ろを向くとその場を早歩きで離れ始めた。

「ちょっと待てよ、充!
俺の話を聞いてくれ!
悪い所は治すから!」

充は、俺の呼び止める声を無視して俺から離れて行った。

「待ってくれ、充!!」

俺は、去って行く充の方に右手を伸ばそうとした。
目覚まし時計のアラームに気が付いて我に返った。
俺は、状況が飲み込めなくてしばらく周りを見渡した。
自分の部屋だと言うことを理解した。 

「今までの事は、夢だったのか……?
凄くリアルティーのある夢だったな……」

俺は、しばらく呆然と天井を見つめた。

「充も俺の事を心の底では、夢で出てきた充と同じように思っていたのかな……?
それは、否定ができないよな…」

充は、そんな事を考えていないと思っている。
でも絶対違うと否定ができなかった。
俺は、充に嫌われているのではないかと考えると充に会うのが恐かった。
俺は、教室に入ると後ろから肩を叩かれて誰かに話しかけられた。

「おはよう、雪火」

俺は、後ろを振り向くと充がニッコリ笑い俺を見つめていた。

「あ、ああ……おはよう、充」

俺は、充に拒否られるのが恐くてたどたどしく挨拶をした。

「雪火、どうしたんだよ?
なんだか元気がないみたい見えるぞ」

充は、心配そうに俺の顔を覗き込んだ。

「えっ!?
ああ、昨日のテレビの収録の疲れが残っているだけだよ。
収録がハードだったからな」

俺は、少し充から視線をそらして自分の気持ちを誤魔化した。

「雪火は、大変だよな。
なんたって雪火は、売れっ子のチャイルドアイドルだもんな。
俺にできる事がなんかあるか?
俺にできる事だったら何でもするぞ」

充は、心配そうに俺の顔を覗き込んだ。

「へ〜〜充は、何でもしてくれるんだ」

俺は、意地悪そうにニヤニヤ笑いながら充を見つめた。

「うっ……できたらお手柔らかにお願いします……」

充は、俺の態度を見て怖がったように弱弱しく微笑んで両手を前で握り締めて身構えた。

「う〜ん、どうしよかな?
だったらな……あっ……」

俺は、充にエロい事をさせる頼み事をしようとした。
でも夢の充に言われた事を思い出して言葉を詰まらせた。

「うんん、やっぱり充にお願い事は、ないよ」

俺は、充に嫌われたくなくて頼み事がない事を伝えると無理して微笑んだ。

「雪火!!」

充は、突然怒ったような真剣な表情で俺を見つめた。

「な、なんだよ、充……」

俺は、充の態度に戸惑い少し身構えた。
充から離れるように距離をとった。
充は、俺に近づいきてそのまま俺の口にキスをした。

「み、充、どうしたんだよ……」

俺は、充にキスをされると戸惑いながら充を見つめた。

「俺の事を甘くみるなよ!!
雪火に何が合ったか知らないよ。
でもどんな事が合ってどんな事をされても雪火を嫌いになる事は、ないからな!!
もっと恋人の俺の事を信用しろよな!!」

充は、真剣な表情で俺を睨むように見つめた。

「充には、叶わないな……
何でも俺の事をお見通しなんだな……」

俺は、充の気持ちが嬉しくて愛おしそうに充を見つめた。

「そんなのは、当たり前だよ!
雪火とは、小学一年生から付き合いなんだぞ。
それで俺に何をしてほしいんだよ」

充は、優しく俺の顔を覗き込んだ。

「それじゃあ、俺の事を抱きしめてくれるか?」

俺は、充を身近に感じたくて充に抱きしめてほしい事をお願いした。

「えっ、そんな事で良いのか?
てっきりもっと凄いお願いをされると思ったよ」

充は、俺の願い事を聞いて意外だったみたいで驚いた。

「今は、この願い事で良いよ。
やっぱり駄目かな……?」

俺は、不安そうに充を見つめた。

「うんん、そんな事は、ないよ。
そんな事で雪火の苦しみがなくなるのならば何回でも抱きしめるよ」

充は、優しく俺を抱きしめてくれた。
充は、俺の思っているよりもずっと大人なのかもしれない。
俺は、今回の出来事で改めて充に依存していると実感した。
充を抱きしめている体温を感じてこの幸せがいつまでも続く事を願った。

〜終わり〜