BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: イナズマイレブンで自己満小説! ( No.17 )
- 日時: 2019/03/09 08:20
- 名前: らむね (ID: WVWOtXoZ)
【これからをみよう】
豪鬼
鬼道さん離脱後、豪炎寺の病室にて
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「俺はしてはいけない過ちを犯してしまったんだろうか」
ベッドに腰掛けている豪炎寺の隣の丸椅子に腰掛けた鬼道は両膝に置いた拳を握りしめ俯いたまま告げる。ゴーグルをしていても付き合いが長かったり観察眼が鋭ければ鬼道の目が見えていなくても何となく感情が分かる。酷く後悔していて何かを胸に抱えている、そう察した豪炎寺は出来るだけ優しく問う。
「何か悔やんでいるのか?」
「・・・チームメイトを傷つけてしまったかもしれない」
ボソリと言った鬼道は酷く弱っているように見えた。イマイチ内容が理解出来ない豪炎寺は、うーんと唸って考えてみる。普段の鬼道の言動を。
「・・・だが、俺がやらなければ仲間が危険な目にあっていたかもしれない」
「鬼道?」
「試合中に敵は反則行為を行っていても誰も何も言わない、審判は気付かず監督はヤツを下げることは出来ないと言った。その間にも仲間は怪我を負い、目的は何かと聞いてみればヤツは笑って、なんのことかとそ知らぬ振り。それどころか」
「鬼道」
「ヤツは楽しそうに笑って、容易に仲間を傷つけるようにヤツの仲間に」
「鬼道っ!・・・少し落ち着け。」
「っ・・・・・・すまん」
鬼道は情に厚い、帝国では常に冷静であれと教わっていたはずだが、雷門に来て豪炎寺と円堂と関わるようになって感情を出せるようになってきていた。豪炎寺にとってそれはとても喜ばしいことだ。だが時にそれは彼の弱点になる。鬼道は思考に熱がこもってしまうと動揺を隠しきれず普段の知能を生かすことが出来なくなってしまう。
慌しく早口になり声が徐々に大きくなる、呼び止める声も聞こえないこともある。それだけ真剣に考えているということは分かる。鬼道を宥めるように穏やかに言って丸椅子から腰を上げていた鬼道をもう一度座るように促す。
ゆっくりと腰掛けた鬼道の手を覆うように握る。
「初めから、話してくれないか?」
豪炎寺はゴーグル越しの鬼道の眼をしっかり見据えて聞く。目が合うと悲しそうにそれは歪んだ。鬼道が顔を逸らすと眼は見えなくなってしまう。質問の答えは鬼道が小さく頷いたことで解決した。
オリオンの使徒である一星を野放しにすればチーム皆が怪我を負ってしまう危険性がある。制止を呼びかけても無駄ならフィールドから出てもらう選択肢をした、ボールを凶器のように使ったと。本来その卓越されたボールさばきは人に害を加えるためのものではないと分かっているはずなのだ。だからこうして反省している。
「鬼道、サッカーやりたくないか?」
話を聞いて豪炎寺はポツリと呟くように言った。