BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: イナズマイレブンで自己満小説! ( No.25 )
- 日時: 2019/05/04 19:51
- 名前: らむね (ID: cvsyGb8i)
(灰崎との会話後、鬼道の自室に呼ばれた久遠)
久遠「まさかコーチを選手が呼び出すとはな」
鬼道「夜分遅くにすみません」
久遠「構わん、何か悩んでいるようだな、眠れないほどか?」
鬼道「気を遣わせてしまって申し訳ありません」
久遠「謝罪はいい。中に入っていいか」
鬼道「どうぞ、少し散らかっているかもしれませんが」
(鬼道の机だけでは飽き足らず、ベッドの上まで練られた戦術・タクティクスが書かれた紙の山が、どれも見やすい位置に散らばっている)
久遠「・・・」
鬼道「すぐに片付けます」
(散らかる紙を整え始める鬼道の腕を掴んでそれを阻止する久遠)
久遠「そのままでいい」
鬼道「えっ?・・・ですが」
久遠「それよりも、要件を言え。空いた時間をサッカーで埋めなければならない程、余裕の持てない理由は何だ」
鬼道「・・・なんでも、お見通しなんですね」
久遠「・・・」
鬼道「何が正解なんでしょうか。俺は、何か間違った道を進もうとしているのではないか不安なんです。影山のような陰湿な行為はしたくありません、ですがサッカーをしていても仲間が傷つけられるかもしれない状況で見逃すことなどもっと出来ません。それが誰から起点で行われているかもある程度予測出来ているのに何もせず、見ていることなどっ」
久遠「お前はどうしたい」
鬼道「まだ、お答え兼ねます」
久遠「監督と話はしたのか」
鬼道「はい、上手く躱されたようです・・・俺は趙金雲監督が何か隠しているようにも思うのです。おかしな話でしょうか・・・」
久遠「趙金雲はイナズマジャパンの監督だ。選手は監督の指示には従うべきだ」
鬼道「それは!・・・十分承知の上です」
久遠「監督はお前達のことを考えて行動している」
鬼道「・・・」
久遠「本題に戻ろう。何が正解かと聞いたな。正解など無い。鬼道、お前はお前の答えを出してみろ。正解かどうかは問題を出したお前が最終的に決めるものだ」
鬼道「まるで人生の事のように言うのですね」
久遠「話はこれで終わりにする。明日の試合に響かぬように今日はもう寝ろ」
(鬼道の返事を聞かずに部屋を退室する)
(豪炎寺の寝ていたベッドシーツに指を滑らせる鬼道)
鬼道「豪炎寺・・・早く戻って来い。お前や円堂のような光を失うのが、これ程恐ろしく感じるとはな・・・」