BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: イナズマイレブンで自己満小説! ( No.30 )
- 日時: 2019/06/30 19:01
- 名前: らむね (ID: S6dv/qbT)
存在が不必要と思われたくない野坂くんの話。
※ちょっと重いかもしれません。
政(→?)悠
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日本を立ちロシアへ向かってる機内で、辺りを見回す。
飛行機に乗るまで気づけなかった違和感に気づいた。座席を見渡す。
鬼道さんとコーチの久遠監督がいない
後ろの方で明日人くんと灰崎くんの会話が聞こえた。
「あれ?灰崎、鬼道さんは?」
「は?俺が知るかよ」
「鬼道さん・・・もしかして、寝坊かな?」
「ハッ、アイツに限って寝坊なんてねえよ。先にロシアに着いてるんじゃないか?」
「ああ!なるほど、そっか!」
すると明日人くんの隣の氷浦くんが問う。
「明日人、鬼道さんに用事でもあったのか?」
「え?いや、そういうんじゃないんだけど・・・野坂も一星も加わって、鬼道さんも居るなんて心強いし、もうイナズマジャパンに敵無し!だろ?」
「世界はそんなに甘くないだろ?」
「わかってるよー」
「・・・でも、確かに、百人力だよな」
「だよな!」
クスクス笑う声。
確かに、無名だった雷門をFF優勝へ導いた司令塔の彼が居るのと居ないのとでは心構えも少し変わってくるのかもしれない。
ふと、通路を挟んだ隣から風丸さんと豪炎寺さんの声が耳に入る。
「鬼道と一緒に来たかったな」
「ああ。だが、アイツには大事な役目がある」
「・・・しかし、久遠コーチまで残るなんてな」
「鬼道と共に補充メンバーを選び出すとの事だ」
「あの二人が選ぶ選手なら、期待出来そうだな」
「ああ」
エキシビションマッチを観てて西蔭に質問されて、スペインの代表について少し話す。
GKにいるFWの選手、どういう事だろうか。それを考えていたのに後から頭に木霊する風丸さんと豪炎寺さんの会話にボーッとする。
久遠コーチと鬼道さんが残る?補充メンバーを選ぶために?それならイナズマジャパンは誰が指揮をとる・・・?
「野坂さん?」
西蔭に声をかけられて我に返る。心配はかけられない。
「なんだい、西蔭」
「大丈夫ですか?」
「うん?なんのことかな、僕なら平気だよ」
「・・・そう、ですか」