BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: イナズマイレブンで自己満小説! ( No.31 )
日時: 2019/07/19 01:38
名前: らむね (ID: QcQewiLv)


(ロシア、合宿所にて、部屋割りが決まり各自の自由時間)


スペイン戦はGKが要になりそうだな・・・バルセロナ・オーブの件もあることだし、監督は円堂さんをGKにする可能性が高いな・・・

西蔭には後で話すとして、砂木沼さん・・・いや、円堂さんに先に相談しよう

まずはノックを忘れず、失礼のないように・・・

「足の具合はどうだ?豪炎寺」
「まあ、もう少しはかかりそうだ」

豪炎寺さん・・・?円堂さんと一緒に居たんだ

「そっかー。あ!あれは?」
「アレ?」
「ほら、今やってんだろ?野坂と明日人と灰崎でさ!」
「ラストリゾートのことか?」
「そうそう!お前の技だろ?あれスッゲェーよなあ、最初見た時こうグワッてなったもんなあ」
「三人で力を合わせるのは難しい、だが完成すれば切り札ともなり得るからな。完成させる自信はある」
「っていうとー、やっぱりまだ完成はしてないのか?」

ノックする為にあげた手を止めて、息を詰めるように拳には力が入る。

「スペイン戦に間に合うかは少し不安だ」
「なんか、鬼道とのデスゾーン思い出すなあ」
「ああ、あれは土門とお前と鬼道の技か?あれも力を合わせなければバランスが崩れるからな」
「そうなんだよなあ、タイミングとか全然わかんねえし息合わせないととか考えると俺ダメでさ」
「そういえば鬼道が指示を出してたな」
「そうそう、鬼道ってやっぱスゲーよ!千羽山と戦った時からチームに鬼道が加わって俺スゲー嬉しかったし!豪炎寺もそうだろ?」
「ああ、早く同じフィールドで指揮をとるアイツの生き生きしたところ、見てみたい」
「なら豪炎寺も足治せよ!」
「鬼道と同じこと言うな・・・重々承知のうえだ」

円堂さんの笑い声が聞こえて、豪炎寺が小さく笑う声も聞こえる。
あげた手は扉に触れることなくおろされ、気づけば自室に戻っていた。


数分後、一星くんが部屋に来てフォーメーションの話を少しした。

「では、もう一度スペインのデータ、確認と資料取ってきます!」
「ねえ、一星くん」
「あ、はい?」
「少し、聞いてもいいかな?」
「はい、構いませんよ」

部屋を出ていこうと扉に手をかけた一星くんは扉から離れて僕の方へ寄ってくる。

「僕の戦術、キミはどう思う?」
「はい、素晴らしいと思います。ボクは皆の力を全て把握出来ているわけではないですし、皆を動かしながらどう攻めてどう守ればいいかなんてボクには難しいことです」
「そんなことないよ、これも慣れだと思うし」
「慣れで出来るのは野坂さんだからですよ」

モヤモヤする。今、僕が一星くんから欲しい言葉は賞賛の声じゃない。

「・・・」
「野坂さん?」
「・・・一星くんは鬼道さんのこと、どう思ってる?」

気づいたら直球で聞いていた。