BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: イナズマイレブン!ブレイク組中心 ( No.6 )
日時: 2019/01/13 13:46
名前: らむね (ID: jBnjPLnI)


殺伐とした空気の中、着替えを終えたチームメイトは逃げるように部室から出て行った。鬼道は部室の出入口の横の壁に背を預けて腕組みをして俯いている。円堂も何か考えているようで俯いた瞳に光が差し込んで見えない程にボーッとして、制服のボタンをゆっくり通している。豪炎寺は相変わらずの無表情で着替え終えると脱いだユニフォームを鞄に入れている。豪炎寺が鞄を肩にかけて鬼道の元へ寄る。

なんだか円堂と鬼道の雰囲気に風丸は放っておけず、円堂に声をかける。

「なあ、円堂。今日は俺と帰らないか?」
「え?」

風丸がそう言うと豪炎寺は振り返り鬼道と円堂は顔を上げて、円堂は鬼道と豪炎寺含め、四人で帰れば良いんじゃないかと言おうと二人を見たが、鬼道と目が合う(正確には目が合ったように感じる)と何も言わない鬼道に先ほど怒りをぶつけてしまったことを後悔していてソレの対処が出来ずに、言葉を詰まらせる。
そんな円堂を見て風丸は二人に納得してもらえるように話を進める。

「少し円堂と話したいことがあってさ」
「・・・わかった」
「ああ。じゃあ、またな円堂、風丸」

苦笑混じりに言えば、頭が良く空気も読める二人は了承してくれた。鬼道は珍しく挨拶なしに部室を出て行き豪炎寺は何も考えてない様で表情筋を少しだけ緩めた笑顔で別れを告げて部室を出て行った。
部室の扉が閉まる音がしたと同時に円堂は風丸にすがり付いた。

「ああ、どうしよう風丸!鬼道絶対怒ってるよな!?うわー!」

慌てて泣きそうに瞳に涙を溜めてた円堂の眉は八の字になってて、焦りと動揺の隠せない大きな声に、いつもの円堂だと思うと風丸は少し安堵した。