BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: イナズマイレブン!ブレイク組中心 ( No.8 )
日時: 2019/01/17 22:36
名前: らむね (ID: ovjUY/sA)


バスを降りて稲森と話した後、鬼道を見やればモヒカン頭のヤツと話しているようでチラリと豪炎寺を見れば視線を感じたのか振り向いて俺を視界に入れた。
じーっと見つめるだけでその場から動かない豪炎寺に話さなくてはいけない雰囲気になり灰崎は豪炎寺の前に立つ。

言いたいことや聞きたいことは山ほどある筈なのに言葉に出てこない。すると豪炎寺から声がかけられた。

「同じポジションだが、これからはチームメイトだ。よろしくな灰崎」

豪炎寺は微笑みを浮かべながら右手を出した。
FF決勝後の野坂との握手を思い出す。握手を求められていると分かって躊躇いがちに手を伸ばしたところ一度躱された握手のことを。
豪炎寺の顔をもう一度見てみるが笑顔のままでオズオズと手を伸ばして握手をした。

その瞬間、ゾクッと背筋から全身の毛が逆立つような感じがして豪炎寺から覇気のようなものを感じた。豪炎寺を取り巻く熱くて明るい炎のような熱気のようななにかを感じた。
握った豪炎寺の手はそれ程大きい訳では無いけれど、不満を打ち消してくれるような頼もしい人だということは俺の心に刻まれたのだ。