BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 三人は親友であり恋人である。GL ( No.1 )
日時: 2019/02/22 19:56
名前: スズ (ID: OiQJLdzt)

雨の日。

「はあー暇だなあー」

そう呟いたのは須藤茜。雨の日が大嫌いなのだ。昼食を二時間目の後に食べてしまい、やることが無くなり机に突っ伏して腹の虫が鳴るのをただ我慢している。
そんな様子に隣の席に座っていた立花律と前の席に座っていた北条有菜は昼食を摂りながら一瞬キョトンとすら。
立花律がサンドイッチを食べながら言う。

「早弁するからだろ」
「だってお腹すいてたんだもん!」
「茜、少し食べる?」

自業自得だと律に言われて頬を膨らませる茜に有菜は少ししか齧っていなかったメロンパンを茜の方に差し出す。

「!?」
「えっ!いいの?ありがとう有!」
「ダメだ、有菜!」
「え?」

有菜の言葉に一気に表情を明るくさせた茜は机から顔を上げて、確認をとるも返事は聞いていない速さで、律が止めようとしたが時遅く、有菜の持っていたメロンパンは半分消えてしまった。茜は一口でメロンパン半分を口に入れたのだ。

「あー・・・」
「・・・・・・」
「うん!うんまかった!ありがと、有!」

頭を抱える律に目を丸くする有菜、満足気に微笑む茜。

「また頂戴!ね!」
「っ、もうあげない!」
「ええーっ!?」
「今のは茜が悪い」
「律まで・・・二人とも意地悪ぅー!」
「「自業自得だ!!」」

三人の賑やかな声は今日も生徒達の癒しになっているのだ。