BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: 三人は親友であり恋人である。GL ( No.8 )
- 日時: 2019/02/22 23:41
- 名前: スズ (ID: OiQJLdzt)
二人の好きなところ3。
北条有菜は須藤茜と立花律が大好きだ。特に好きなところをあげよう。
須藤茜は本音でぶつかってきて同意できるものがあれば共有して間違っていることは正しい道を記してくれる。彼女が道を照らしてくれる。彼女は太陽のような存在なのだ。普段子供っぽいところがあっても大概は許せてしまう、甘いのかもしれないと思うけどどうしようもないのだ。
立花律はなんだかんだ言って有菜に甘いところ。茜には少し厳しいようだけどまるで有菜を妹のように優しく守ってくれる。普段スキンシップを好まない彼女が触れてくることは珍しくても自然の動作で違和感がない。それも嬉しい。たまに熱い視線を感じるけど知らないふりをする。
迷いのない彼女の行動に見習うべきだと常々思っている。
今日からソフトテニス部に参加する。部室に行くと先輩達は来ていなくて早めに着替えることにした。着替えている最中に部室の扉が開いて慌てて胸元を隠したが律だったので安堵した。
ネームの書かれていない空きロッカーを使っていたが律も隣で着替え始めた。
「茜は何か部活に入るのかしら」
「さあ」
「早めに着替えて準備運動でもしましょう」
「いや、その前に」
「うわあっ!?なに?」
「ちょっと癒し」
部室のベンチに座ってシューズの紐を調節しながら話をしているといつの間にか着替え終えた律が外側から覆うようにベンチに腰掛けて(律の座った股の間に有菜が座っている様子で)、有菜を逃がさぬように有菜の腹の部分に両腕を巻き付け顎を有菜の肩に埋める。
深呼吸と共に細身で小柄な有菜を抱きしめる力を強めていくと「苦しい苦しい」と悲鳴が上がる。力を少し緩めて「ごめん」と耳元で謝ればビクリと一瞬肩が上がって「うん」と返ってくる。チラリと見れば頬が赤くて耳まで真っ赤で、可愛過ぎて愛くるしさにキスをしたくなったが、部室の扉が開いたのでそれは我慢した。