BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: たとえ夢であっても ( No.5 )
- 日時: 2019/03/24 03:04
- 名前: 空巫女 (ID: wTediy7Z)
<第3夢>
私はクルフォンと共に、夢の中の大広間に来た。
「みんなー!新しい子だぞ!」
クルフォンが、扉を開けて、大広間にいる皆に声を、かける。
「はじめまして、小雪朱那、高校1年生です」
ぱっとみ、歳上らしき人もいるので、敬語で挨拶する。お辞儀をすると、近くに居た男性か女性か解らない黒髪のポニーテールの人が、話しかけてきた。
「ウチはウルカ・アグニスタ。高校3年生よ。宜しくね、シュナちゃん」
「は、はい。宜しくお願いします」
あ、口調からして女性か。でも、声でも性別解りにくい...ウルカさん、高3かぁ。
第一印象としては、身長も高いし、姉御肌タイプ。
「ウチさ、戸籍上の性別は男性なんだけどね、性同一性障害っていうのかな...自己認知は女性なんだよね...だからウチの事は女性として扱ってほしいの。無理だったら言ってよ?」
「いえ、大丈夫です。少し驚きましたが、差別とかはしませんので」
苦笑いをしながら説明するウルカさん。
この夢は何かしらの悩みを持つ人が来るようだけど、ウルカさんの場合はこれか...
「ありがと、シュナちゃん!」
「わわっ!ウルカさん!?」
ぎゅ〜っと私に抱きつくウルカさん。
受け入れられて嬉しいのかな...?
「おいおい、ウルカさん。シュナさんが困ってるだろ?」
止めに入ったのが、一人の少年だった。
「俺はクイル・ペンドラゴン。高校2年だ」
クイルと名乗った茶髪少年は、握手を求めてきた。
「はい、宜しくお願いします...ってペンドラゴン!?」
「あぁ、伝説に出てくる聖剣を使うペンドラゴンと同じ姓なんだ」
私の勘違いじゃなかった!
いるんだね、英雄と同じ姓の人って。
「続けて私も。桐谷栞です。シュナさんと同学年の日本人です」
落ち着いた雰囲気の茶髪の女性が自己紹介をする。
「シオリね。宜しく」
私が微笑むと、シオリは微笑み返した。
「次は僕かな。九条清奈、中学3年生。ウルカさん同様、性同一性障害だけど、僕の場合は性別が女だけど、自己認知が男なんだよね」
頭をかきながら自己紹介するセイナ。
え、私を含めてこの場には6人しか居ないのに性同一性障害の人が二人もいるの?
「あ、シュナ。清奈については、セイって呼んであげて?」
「解ったわ」
「あとセイとクイルって付き合ってるんだよ?」
「えっ?」
セイって自己認知が男なんだよね...
これはBL?NL?
「僕らはBLだから、な?」
私の思考を見透かしたかの様に、セイが指摘してきた。
「よし、これで皆の紹介は終わったな!じゃあ改めて、みんな宜しく!」
クルフォンが、この場を仕切って、今は解散となった。