BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: たとえ夢であっても ( No.8 )
日時: 2019/03/27 00:20
名前: 空巫女 (ID: osQJhSZL)

<第5夢>

スマートフォンのアラーム音が鳴り響き、私は目を覚ます。

「なんか...変わった夢だったわね」

そう呟きつつ、右手を見ると、夢でクルフォンに貰ったロケットペンダントがあった。

「クルフォンが言ってる事、やっぱり本当なんだ」

物的証拠が出来た今、クルフォンの言葉の正当性が証明された。
学校ではペンダントを身に付けるのは校則違反なので、鍵が掛けれる、大切なものだけを入れてる引き出しにペンダントをしまう。

今日も学校とバイトなので、朝早くから身支度をし、朝食を食べたら、この時間に洗濯云々を済ませておく。
今は5月であり、高校に入ってまだ2ヶ月も経ってないが、この生活に馴れてしまった...が、今日はいつもと違い目覚めや機嫌がいい。

やがて、7時過ぎると私は家を出て学校に向かう。
学校からの距離は自転車で片道30分程。
昼食に関しては、学食で食べるので問題ない。

そして30分後。学校についた。

「ん、朱那、おはよ。なんか今日機嫌いいね?いい夢でも見た?」
「そんな事ないわよ?」

校門で、中学からの仲の友達と合う。
友達は的確に私に起きた出来事を当ててくるものの、私はさらっと嘘を通す。

「嘘だぁ。だって顔に出てるし」
「で、出てないもん」

秒で嘘がばれてしまったので、私はそっぽを向く。

「あははー朱那可愛い」
「ちょ、こんな人目があるとこで止めてよ!」

友達が私に抱きついてきたので、私は抵抗する。
ウルカさんみたいだ。

「なら、人が居なかったならいい?」
「よ、良くない!!」
「あ、顔赤くなってる」
「うっさい!もう教室行くわ!」

私は力ずくで友達の腕から逃げると、そのまま早足で校舎内へ。

「あ、待ってよー!急に抱きついたのが嫌だったら謝るから!」

友達は私に遅れて校舎内へ。
別に嫌ではないのだけどね...恥ずかしいのよ。
そんな私の気持ちを察せなかった友達から、後で凄い謝られたのは別のお話。


*


「ただいま」

夜11時。昨日と同じように、誰も居ない自宅へ入る。

そして、私は夢が早く見たくて、何時もより早く物事を済ませた。
クルフォンに貰ったペンダントを右手で持って、そのまま眠りについた...