BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

Re: 小野寺と桐山 ( No.3 )
日時: 2019/09/03 12:52
名前: ナビ (ID: 0H2MybmK)


ハッとして振り返ると、自分と同じく下着一枚のその人はゆっくりと瞼を持ち上げ、俺を見ると数回瞬きを繰り返し、被っていた布団を持ち上げて、上体を起こそうとする。
目が合うと射貫かれたように視線が外せなくなり、その人の行動一つ一つがとても貴重なものを見えているようで、頭で何も考えられなくなり目で追ってしまう。

「んー・・・いたっ」
「・・・え・・・?」
「ん?」

上体を起こした途端にその人は小さい悲鳴を上げて片手で腰を抑えた。
ホテルの一室で二人仲良くベッドで眠った、酒に酔って記憶のない頭、下着一枚の二人、一人は腰を痛めている。
その行動が指す意図とは・・・
酔いの醒めた頭は瞬時に理解してしまう。

血の気が引く頭で信じられないものを見る目をした。
その人は、まだ働かない頭で、後頭部を軽くかいて俺の方を見て片眉を上げて首を傾げた。

俺はその人に向き直り、ベッドの上で正座して両手と額をベッドに付けながら謝罪を言った。

「すいませんでした!!!」