BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
- Re: クロスな日常物語 GLVer. ( No.1 )
- 日時: 2020/04/27 16:07
- 名前: 蒼星 ◆eYTteoaeHA (ID: CwTdFiZy)
『春なんて来なくていい』は本館二次総合板の元スレにある『美嘉の変貌』で癒し草が見つからなかった世界線となります。なので、先に美嘉の変貌を読むことを強くお薦めします
城ヶ崎美嘉×城ヶ崎莉嘉(両者デレマス)
吸血鬼パロ、シリアス?、共依存。吸血表現有
成人向けはともかく、R-15の基準がよう解らんのよ。今回はともかく少ししたらちょっと微妙なラインのが出てくるけど大丈夫かな?
#春なんて来なくていい
夜。美嘉の部屋。
莉嘉「お姉ちゃん……癒し草、見つからなかったね」
初日の捜索からかれこれ2ヶ月。癒し草は未だに発見出来ずにいた。ひと月経った辺りからは数十、いやもっといるかと思われる人数……つまり寮のメンバー総動員で探したのにも関わらずだ。
美嘉「うん…………もう春もすぎちゃったし」
唯「お、落ち込んじゃ駄目だよ!まだ駄目とは決まってないし!!」
美嘉「ありがと、唯。……でももういいんだ。毎日唯やみんなに手伝ってもらってさ。なのに何にもなくて、みんなに辛い思いさせてばっかで」
唯「美嘉ちゃん…………」
美嘉「ほら。目に隈が出来てる。これからはちゃんと寝なよ?」
唯「う、うん……
じゃ、ゆいは部屋に戻るね」
美嘉「うん。お休み、唯」
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唯が部屋に戻って。姉妹はベットに座り
美嘉「はぁ……これからどうしよう。アタシ、ずっとこのままなのかな」
莉嘉「だ、大丈夫だって!まだ来年だってあるし!」
美嘉「来年まで?ずっとこのまま?そんなの耐えられない……こんな見た目じゃみんなにも嫌われるし……」
莉嘉「そんな事ないよ!少なくともアタシは嫌いにならない!どんなお姉ちゃんでも好きだよ!」
美嘉「莉嘉…………ありがとう(ナデナデ」
莉嘉「どういたしまして☆」
『ぐぅぅぅぅ』
美嘉「あっ(カオマッカ」
莉嘉「もぅ、お姉ちゃんは吸血鬼になった日からずっといっつも我慢してるんだから」
美嘉「うぅ……やっぱり未だに慣れないや。莉嘉の血を吸うなんて」
莉嘉「なら慣れてこ!(袖まくり」
美嘉「う、うん…………ん(ガフリ」
莉嘉「んんッ……!」
美嘉(莉嘉こそ慣れてないような……いつも血を吸うたび顔を赤くしてるし。それより……)
美嘉「はい、終わり」
莉嘉「はーい」
美嘉(血を吸う度、身体がおかしくなっている……もっと、もっと欲しいって喉が血を望んでる……見た目とかだけじゃなく、心まで染まり始めている……?)
莉嘉「おねーちゃんどーしたの?あ、もしかして足りなかった?(ニヤニヤ」
美嘉(駄目ッ……欲しいけど、欲しいけど……このまま吸血衝動に呑まれたら…………でも、少しだけなら……
ってダメダメ!その少しが命取りになるんだよ城ヶ崎美嘉!実妹を変な目で見ちゃ駄目!)
莉嘉「お、お姉ちゃん」
美嘉「ど、どうしたの★(ぎこちない笑み」
莉嘉「顔、いつもより青いけど……いつも少ししか吸ってないから足りてないの?それとも体調悪い?…………熱は無いかな?(近づいて手で美嘉のおでこを触り」
美嘉(莉嘉近い近い近い!無防備すぎだって!!そのうなじとか吸血衝動ヤバイから!)
美嘉「大丈夫!大丈夫だから!!」
莉嘉「無理しないで何かあったら言ってよ☆」
美嘉(莉嘉が良い子なのは前から知ってた。でも改めて実感したよ……)
美嘉「ありがと★
そろそろ夜遅いし寝るよ!」
莉嘉「はーい☆
あ、少し外の空気吸ってきてもいい?」
美嘉「うん、りょーかい★」
莉嘉「ありがとー」
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莉嘉「お姉ちゃん……我慢しすぎ。アタシが気づいてないとでも思ってるのかな」
美希「あ、莉嘉じゃん!こんな時間にどーしたの?」
莉嘉「あ、美希ちゃん。それがね。お姉ちゃんが無理してるみたいで……明らかに血の量が足りてないのに」
美希「お姉ちゃん……美嘉がねぇ……確かに無理しそうなの。現にミキ達を頼りだしたのも吸血鬼になってからひと月も経った後なの」
莉嘉「それで美希ちゃんから言ってもらえないかな?アタシは大丈夫だから、お姉ちゃんが栄養失調で倒れないように、って」
美希「任せて欲しいの!
莉嘉はお姉ちゃん思いな良い子なの」
莉嘉「そんな事ないよ。だって……」
美希「だって?」
莉嘉「ううん、何でもない☆」
莉嘉(ごめんね美希ちゃん、お姉ちゃん。お姉ちゃんが心配なのもあるけど……私欲も混じってるんだ。
何処かお姉ちゃんに血を吸われるのを楽しみにしてるアタシがいる。それに……この胸の痛みはなんなんだろう______)
続く______
はい。1話終わり!
こっちはスピンオフなので更新が超絶ノロマですが宜しくお願いします