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神社に一人の少女がいた。



彼女の髪がふわりと揺れる



(涼しいなぁ……)

そんなことを考える。

今は一人なので静かである。


「霊夢〜！」
「あら、２日連続なんていつぶりかしらね」

すたりと箒から魔女が降りる。

彼女は霧雨魔理沙。
見た目通り魔法使いである。


「まぁな、ちょっと前までは毎日だったけどな」
「そーいえばね」


魔理沙は最近魔法使いに種族変更を決意したらしい。

でもまだ人間で居るが


「…そろそろなの？種族変更」
「う〜ん…そろそろかなぁ…」
「………へぇ」


霊夢は人間の味方

妖怪は退治しなければならない。

魔理沙が魔法使いになってしまえば、今と同じ対応はしないだろう。



「霊夢…やっぱり…種族が変わったら…今のお前には会えないんだよな」
「なにそれ、私は何時もここに居るじゃない」

霊夢は笑って返答する。


「そうじゃない…そうじゃなくて…」
「ん？」



魔理沙は霊夢にズイッと近づく。

「ちょっ？！近いっ！」
「…分かってるって」


「じゃあ…なん……」


魔理沙は霊夢の口を塞いだ。


罰ゲームとかであるガムテープとかで塞ぐというようなものではなく。