BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ヘタリア 陰間茶屋
日時: 2012/03/29 19:29
名前: 藤桜 (ID: qHa4Gub8)

どうも、藤桜です

ヘタリア色々自由過ぎる小説で駄文書き散らしていたら、ふと、陰間茶屋の話(正しくは廓の話)が書きたくなって、新たにスレ立てました。

陰間について明らかに無知です。

ヘタリア色々自由過ぎる小説のオリキャラが平然と出てきます。

あ、もちろん、出てこないのもあります。

話によって客が男娼になったりします。

モデルが明らかに吉原。

え?女性?モブだけです。

てか、そもそも陰間って江戸じゃん、外国人とかどうなの?
→気にしません

リクエスト受け付けてます。

注意書は以上です

*陰間茶屋
→平らに言えば、吉原の遊女が男娼になっただけ。それ以上は藤桜もよく知らない。


お客様

出尾ルモ 様

雛 様

眠い人 様

蒼聖 様

お馴染み様

黒猫ミシェル 様

Re: ヘタリア 陰間茶屋 ( No.3 )
日時: 2012/03/22 23:51
名前: 藤桜 (ID: x1kJFLm.)

琉杜(ルート(髪結)×菊

ま、陰間に髪結いなんて居たか知りませけど。

みだれてけさも

菊の真っ直ぐで艶やかな黒髪を櫛削る

「今日はどんな髪型がいい?」

「琉杜さんにお任せします。あ、この間茨綰(イヴァン)様からいただいた琥珀の向日葵だけお願いします。」

「わかった」

菊はこの茶屋で一番人気の男娼だ。自然、菊の値段は高く、菊を買えるのはごくわずかな大尽だけ。
その中でも茨綰は、(平然と琥珀を贈れる程度には)大尽であり、同時に菊の馴染みでもある。

「どうしました?手が止まってますよ」

「ああ、済まない」

今日の菊の着物は、唐紅に菊の花を散らしたもの。それに合うような髪型を考えながら髪を梳いた。

菊は、一番人気の男娼。俺など一服の時間すら買えない。

わかっている、だから、この想いは秘めると決めたのだ。

菊の髪を綺麗に結い上げると、次のものの髪を結う為立ち上がった。
しかし、それは菊が俺の袖を引いた為出来なかった。

「あの、琉杜さん、なにか悩みごとですか?お顔の色が優れないようですが」

彼はなんと敏いのだろう、俺は彼に気取られぬよう、無理に笑顔を作った。

「気のせいだろう、俺はいたっていつも通りだ。」

「そうですか?でも何かあったら言ってくださいね。」

そう言って彼は、俺の唇にその唇を、重ねた。

「き・ ・ 菊!?何を?!」

「ああ、すみません、お客様の癖が移ったようです。」

彼は懐紙を差し出して、さっさと茨綰の座敷へ上がってしまった。
何だったんだ、一体。

彼の唇の触れた唇に触れると、朱い紅が指についた。そういうことか。
彼の懐紙で唇を拭って、その紙を丁寧に懐にしまった。

きっと明日の朝には、俺が綺麗に結った髪は、茨綰に乱されてしまうのだろう。

end

当て字無理、止めます。

Re: ヘタリア 陰間茶屋 ( No.4 )
日時: 2012/03/23 00:12
名前: 雛 ◆NaNYuYafv2 (ID: 271PzwQK)

江戸時代って良いですよね。
かなり前に知ったんですが、菊さんがいた髪結とか、
江戸の町全体を家のように使っていた、らしいですよね。
人と人とのつながりもきっと強かったんでしょうね。

それもヘタリアなんてやばいです←
なんとつい最近、ヘタリア2巻と3巻を買ったのですよ。
ポーランドさんがツボってます(((

応援させて頂きますね!

Re: ヘタリア 陰間茶屋 ( No.5 )
日時: 2012/03/23 05:48
名前: 藤桜 (ID: Zjcetz5k)

雛さん

江戸時代いいですね。

とりあえず今書きたい色々が終わったらポーの話書きます。

Re: ヘタリア 陰間茶屋 ( No.6 )
日時: 2012/03/23 06:57
名前: 藤桜 (ID: 3RSwxYeD)

みだれてけさも(菊視点)

イヴァン様のお座敷に向かながら私は、紅潮する頬を必死に抑えた。
そのためお座敷につく頃には、誰も気にはしない程度には紅潮は収まった。

「イヴァン様、菊でございます。」

「どうぞ、入って」

イヴァンの声にそっと襖を開き、中に入った

「待ってたよ、菊・ ・ あ、その髪飾り使ってくれたんだ」

イヴァン様は私にとって、あまりいいお客様ではない。
そんなこと言い出したら誰がいいお客様なんだって話ですが。
ただ、彼は、お酒を楽しむことなく情事を始めてしまうから。

この日とて、私がお座敷に揚がると当然のように私を布団に横たえ、項から鎖骨にかけてをそっと撫でた。

しばらく愛撫が続くと、イヴァン様が枕元の丁子油に手を伸ばした。

嗚呼、始まってしまう。

本来なら一生知ることのない箇所を暴かれる不快感にぎゅっと眼を閉じて抗う。
しばらくすると、その不快感は快楽に変わり、更に強い感覚に貫かれる衝動をに身悶えした。

その間も、ずっと目を閉じていた。

だって目を閉じてしまえば、足の間にいるのが、愛しい人だと思えるから。

先程彼に触れた唇から全身に熱が伝わって、いつもより好く感じる気がした。



朝起きれば、ルートさんが綺麗に整えてくれた髪は、めちゃくちゃに乱されていた。

それがどうしようもなく悲しくて、悔しくて、私は泣きたくなった。

でもきっと、私は男娼として、とても幸せなのだろう。
私が男娼である限り。彼が髪結いである限り、私は彼の傍らにいられるのだから。

end

タイトルは百人一首からいただきました。
愛しい人の傍らにいたいから、つらい仕事を続ける二人です。
一線・ ・ ・ 大丈夫だよね・ ・ ・ うん。

あー、念のため八ツ橋あと二枚下さい。(既に三枚くらい使った気がするけど)

Re: ヘタリア 陰間茶屋 ( No.7 )
日時: 2012/03/23 12:13
名前: 藤桜 (ID: PoGzz0b9)

アルフレッド(位の高い旗本)×イヴァン

ミラン→イヴァンと同じ時期に同じ店に買われた親友。文のやり取りしている妹が大奥入りした。

フランシス→喜助(陰間にそんなのいるか知らない。てかフランシスファンの皆さんごめんなさい)

春過ぎて

紅い格子の内側で、僕はミランとお喋りしていた。

「ミラン、いつもの文だ」

喜助のフランシスがミランに文を渡した。ミランはフランシスに小銭を渡して文を開いた。

「ラシュカちゃんから?」

「ああ」

彼は離れて暮らす妹と文のやり取りをしている。何でもその妹が江戸城のお方の目に留まって大奥入りしたらしい。

彼がパッと明るい笑顔を見せた、ここに来た時から何も変わらない笑顔。
こんな溝底で何も変わらないなんて殆どの人間には不可能だ。
そんな男娼らしからぬ人格のせいか、彼は人気だ。
恐らくその理由の殆どが妹からの文のおかげだろうが。

「イヴァン、お客様ですよ」

僕が呼ばれた、仕事だ。

「行って来ます」

「行ってらっしゃい」

僕はミランに軽く手を振ってお座敷に揚がる。

「やあ、イヴァン、待ってたよ」

そこにいたのは、アルフレッド様、僕の馴染みで、位の高いお武家様らしい。
ついでに言えば、僕の初見世の相手でもある。

その日もいつも通りアルフレッド様とお酒を飲んだり、お喋りしたり、肌を合わせたりした。

「なあ、イヴァン、俺の小姓になる気はないかい?」

彼は稀に可笑しなことを言う、今回は特に変だ。

「うふふ、冗談はよしてください」

「俺は本気だよ、本気で君を身請けしようと」

もっとすごいことをしたというのに、彼は今顔を真っ赤にして言った。

「ありがとうございます。でも、僕今の生活で満足しているので」

「そうかい?」

***

「ミラン、いつもの文だよ、今日はなんか、桐の箱も」

「あんがと」

ミランはいつも通り瞳を輝かせ文を開いた、刹那、その笑顔が凍りついた。

「う・ ・ ・ そ・ ・ だ・ ・ ・ ・ ・ 嘘だ!」

彼は、涙を流した。
彼は、桐の箱を開け、中の彼のそれに似た、彼より少し明るい金茶の髪を抱いた。

僕は、彼の今日の文を開けて読んだ。

《 羅珠華(ラシュカ)様は、病に懸かり、亡くなられました。》

嗚呼、きっと、ミランは壊れてしまうだろう。

***

今日はいつも通り、アルフレッド様のお座敷に揚がった。

「イヴァン?どうしたんだい?」

アルフレッド様が心配なさるほど、僕の顔色は悪いらしい。
仕方ないか、だって

「ミランが・ ・ ・ 親友が・ ・ 自害しました・ ・ ・ 」

そうだ、今日、手紙と共に贈られた桐の箱を抱いて、彼は自らの首を掻ききった。

「そうかい、それは・ ・ ・ 」

「アルフレッド様」

僕は彼の言葉を遮って、決意を話す。

「身請けのお話、正式にお断りします。」

「ど、どうしてだい?」

当然、彼は訝しんだ。

「僕には、身内がいます。身内は、僕の送るお金で生活しています。」

それに、口が裂けても言えないけど、ミランの亡骸に約束した。

『君のことは、絶対に忘れない』

家族の大切さを彼は、その命で教えてくれたから。

「それと、アルフレッド様、もう二度と、僕に揚がらないでください。」

あなたのくれるものは優しすぎて、ミランのことをすぐ埋めてしまうから。

「わかった」

彼も僕の想いを察して、そして、僕とアルフレッド様の最後の夜は明けた。

end
はい、イヴァン様、愛より友情取りました。
ラシュカちゃんは、病死じゃありません。


Page:1 2 3 4 5



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。