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- だがしかし主人公は受けなスレ/リヴァエレ更新
- 日時: 2014/11/03 03:49
- 名前: 交響 (ID: DYDcOtQz)
はじめまして。
三年前からここのユーザーだったのですが改名して交響と名乗らせていただきます。
もしかしたら気づく人もいるかもしれない。
ここのスレでは
とにかく主人公受け小説【不定期更新】
を追加する予定です。リクエストは受け付けます。
なので
・主人公受け地雷で体が受けつけない
・ここの小説の文章コピペしちゃお☆ついでに私が書いたことにしちゃお☆
・荒らしてしまお!
という方々はブラウザバックでお願いします。
うp主は現役学生なので更新は本当に不定期です。
よろしくお願いします。
- Re: だがしかし主人公は受けなスレ ( No.1 )
- 日時: 2013/11/21 23:36
- 名前: 交響 (ID: DYDcOtQz)
これ知ってる世代がいるのか
アイシールド21・十文字×セナ
*
「セナ、」
十文字は自分より幾分か背の低い同級生に声をかけた。
彼の顔に刻まれた十字型の傷が、彼のトレードマークでもある。
呼ばれた少年は、振り返った。
こうやって見ると、また普通の高校生だ。
でもこいつはどうやっても追いつけない足を持った、アイシールド、21だ。
俺がラインでデカい体押してる間に、こいつはこいつで光速の世界へ一歩ずつ歩んでいたことくらい知っている。
その場の空気で、肌で、感じていたはずだった。
でもこうやって、
見れば見るほどに同級生の少し頼りない小早川セナなのだ。
「どうしたの、十文字くん。」
入学早々パシっては脅していたセナに、俺がビビらされているのは滑稽だった。
そして今のこの光景だって、とても滑稽だった。
セナにビビッて次の言葉が出ない。
「俺何か、したっけ?それとも何か用事?」
「ああ、いや。あ、いやうん。」
こんなたじろいでしまう俺は、なんて気持ちが悪いんだろう。
でもそれ以上にセナと久しぶりに二人きりで話せているのがうれしい。
あれ俺、いつからこんな女々しくなったっけ。
「セナ、今日モン太は?」
「ああ、モン太は今日ヒル魔さんに徹夜訓練スペシャルとかっていう恐ろしいプログラムくらってて…はは、
俺はギリギリよかったんだけど、成績悪かったらアメフトの練習できないからね。」
今日の朝にあった、予告ありの小テストが数学の時間に組まれていたのをふと思い出した。
ヒル魔はアメフトのことになると人一倍、否、五十倍熱くなる男だということも同時に脳裏をよぎる。
「うっは…あいつ小テスト引っかかったのかよ…。
戸叶と黒木は受かってたからな、まあ大丈夫だろ。」
「あれ、そういえばその二人は?」
「え?ああ、」
聞かれることは想定内だった。むしろどうやって答えようかいくつか考えてもいた。
でも今頭は真っ白で、もちろん選択肢なんてなかった。
「戸叶は漫画、ほら今日発売のジャムプが無くなるっつって買いに行ってさ。
黒木は小結と特訓に行ったわ。小結の親父に捕まってよ。」
「あはは、それはいいことじゃない?」
「、」
ドキン
「でもジャムプ買ってないや、俺の分も買ってもらえばよかったな。」
ドクン
「それより黒木くんのほうだ。小結君のところに行ったらお酒勧められるから心配だなあ。」
ドクンドクン
「ね、それで用事。聞いてなかったね。
どうしたの?」
ドキン。
「なあ、セナ。」
胸がうるせえ。
いつも石丸が言ってる「血が冷てえ」っつうやつが緊張からきてるやつなら俺は今、正直めちゃくちゃ緊張してる。
だって俺は男で、
(こいつも男で、)
正直のところ言うと言うのもビビッて息も吸えない状況で、
無駄に鍛えられた筋肉が震えてるのが体で感じる。
なあセナ、お前なら優しくごめんねって、言ってくれるよな。
かなわないことだと知って伝える恋ほど、つらいものはないのかもしれない。
「好きです。」
数秒後、泣きながら「俺も」って呟いた21番は俺の胸の中に納まっていた。
- Re: だがしかし主人公は受けなスレ ( No.2 )
- 日時: 2014/01/18 17:29
- 名前: 交響 (ID: DYDcOtQz)
ジェノスを猫かわいがりしたい
ジェノサイ
*
「先生、」
ふいに後方から声をかけられ、思わずB級72位は足を止めた。
今はタイムセールまで時間がないからと走っていたため、怪訝な顔を隠さずサイタマはジェノスに視線を送った。
「なんだ、ジェノス。
あとちょっとで始まるんだぞ。」
「あの、その俺やっぱり戻ります。」
「は?何バカ言ってんだよ。お一人様一個なんだぞ、二人で行かなくてどうするんだよ。
ヒーロー協会からもらう金で生活してんだよ俺は。前にもらった金はお前のだしな、使うに使えらんねーよ。」
「、じゃあ俺先行ってます、」
「それこそバカかお前。お前の最高速度に俺が合わせてやってんだろ。
お前が俺の先に行って待つなんて芸当できねえだろ。」
「…。」
「とりあえず走るぞ。時間は待ってくれねえからな。」
「はい、」
流れる景色はボロボロのZ市からC市までに変わるのに時間はかからなかった。
ジェノスは己の無力さに歯を食いしばるしかない。
両親を失ってしまったあの日、ジェノスはサイボーグになる道を選んだ。
でもだからこそ超えられない壁がいくつもある。
その一つに、作られた限界を超えることはできない現実があった。
気づけば目の前にセールを行う予定のスーパーが鮮やかなお出迎えをしている。
キュイ、と眼を動かすとサイタマはいつもの無気力な笑みを浮かべていた。
「おい見ろよ、いつものババアがいるぞ。」
「本当ですね。」
入り口を通ればすかさず聞こえるタイムセールの放送はもう聴きなれた。本当にいつものスーパーである。
サイタマはひゅっと欲しいものをかごに入れると、セール品も軽々取ってきてしまった。
ものの20秒後には、ジェノスの目の前に戻ってきていた。
「先生、先ほど言いかけてた…、」
「ああ、あれな。手短に言えよ。お前いちいち長えから。」
ぐ、と詰まる。
言いかけていた言葉は200文字の作文用紙にはおそらく入りきらないだろう。
目的を、絞る。
「先生、は、俺が好きですか?」
サイタマが固まった。
ように、ジェノスも固まっていた。
「なんだよ急に。その好きってなんだ、ラブか?」
「分かりません。ふと、頭に浮かんだので…。」
「俺だって分かんねえよ、嫌いではないけど。」
「なら、いいです。」
サイタマといる時、ジェノスはよく自分の知らない感情を覚える。
でも今覚えた感情はなくしてはいけない気がした。
なくしたはずの心臓がどんな怪物よりも強い力で締め付けられて、すぐにでも死んでしまいそうで、
熱暴走を起こしかけた。
「先生、俺は好きです。
今はそれがどういうものなのか分かりませんが、」
「そうか。それはよかった。」
心地よい胸の痛みだと、ジェノスは歩くサイタマの背を追いかけた。
- Re: だがしかし主人公は受けなスレ/ワンパン更新 ( No.3 )
- 日時: 2014/11/03 03:48
- 名前: 交響 (ID: DYDcOtQz)
ウーン、これ正月のテンションのまま作ってますよね。
なんとなく更新していきたいと思います。
ミゼラブルパロでリヴァエレでも…。
*
「この紙の意味が分かるか?」
「あぁ、今日から俺は自由の身ってことだろう。」
「…何言ってるんだ貴様は、仮釈放だ。
30日後には、ここに戻ってきてもらう。」
以前刈り上げた髪の毛もすっかり生えた三十歳の男は、髭もはやすだけはやした顔で警察をにらみつけた。
だが、それにひるむどころか蔑んだ瞳で応える警察に男はのどにつっかえていたものを吐き出す。
いや、つっかえてなどいない。男がそれを言ったところで、更に酷な労働を強いられるだけだったのだ。
ここは、罪を犯した者が収容される場所。
男もまた、その一人だった。
「…俺は、たったひとつのパンを盗んだだけだ。
妹が餓死するところだった。」
「今更何をぬかしている。盗人は4年の刑だ。そしてお前は脱獄の罪も合わせて19年の刑期がある。」
そう、たんたんと進める男は慣れた手つきで書類を男に渡す。
乱暴にそれを受け取った男が見つけたのは「危険人物」の四文字。
書類は身分証として扱われ、それは就職にもかかわる。
就職がきわめて困難なこのご時世に、仮釈放の男を養ってくれるところがどこにあろうか。
獣のような目つきをさらにきつくさせ、男は唾をまき散らせながら怒鳴る。
怒鳴る、がそれも警察という大きな権力の前にはどうでもなかった。
「これをもって判をもらってこい。
それで晴れて君は『自由の身』だ。」
嫌味たらしく笑った男は、そう言い残すとすぐ自分の仕事に戻っていった。
男は唾を吐くと、その場を力強く踏みしめ判をもらいに歩みを進めていった。
*
「出て行ってくれ、この犯罪者め!」
汚い路地裏で、飢餓で力の弱っていた男は数名の成人男性にけられていた。
ふら、と職業を探しに出かけていった結果これだ。
馬鹿にされたのをきっかけに口論をし、ケンカにまで発展したのだった。
普段は力の強い男でも、三日も食べ物を口にしていないと攻撃に耐えるので精一杯。
反撃がないのを確認すると、蹴っていた男性たちは暴言を吐き捨てそれぞれ自宅へと帰って行った。
虚ろな目をして、男は憎しみに憎しみを重ねる。
「だから、世界は信じられない。
人も、世界も、神も……みんな、クソ食らってる汚い豚野郎だ。」
一度だって、正義とされる警察は飢餓で死に絶える人々を見ようとはしなかった。
そのせいで、結局盗んだパンを食べさせられることもなく男の妹も死んでしまった。
捕らえられたとき、まだ彼は齢11の少年だった。
腐った眼をしてあたりを見回せど、光は彼のもとに降りてこない。
それどころか、どこもかしこも夜より暗い闇に包まれていた。
どこかで死んだ屍の腐臭さえ、馬鹿になった鼻は嗅ぎ取ることもできない。
ヨロ、と弱弱しく立ち上がった男は、おぼろげに光る一つの窓を見つけた。
扉の窓だ。
ただ光があるだけで温かく感じた。
せめて、温かい場所で死にたい。
もう死ぬのも時間の問題だってことくらい、わかっていた。
ならばせめても、と扉の前で眠ることにしたのだ。
男は汚くなった身分証をポケットにねじ込むと、力尽きたようにその場に倒れこんだ。
ふう、とこぼす息は白い。
ウトと眠りにつきそうになっていたその時、彼の背中にトン、と刺激がきた。
眠気もさめ、驚きと恐怖に染まった表情を背後に向ける。
だが、そこにあったのは輝く聖母の笑顔だった。
「そこはずいぶん寒いでしょう。
遠慮してはなりません、早くお入りください。」
「……俺が誰かとか、聞かないのか?」
「神の前では皆平等でございます。
聞く意味などございません。
さあ、ここで立ち話はなんでしょう。ずいぶん頬もこけていらっしゃる。
中で温かいスープとパンを召し上がってください。」
支えがないと立ち上がれない男は、プライドもくそもない、と目の前の神父の手を借りて上体を起こした。
すると、使い物にならなくなったと思っていた鼻が匂ったことのない心地いい香りと気持ちを運んでくる。
気が付くと、男は銀の皿も盛り付けられたスープをガツガツと食らっていた。
夢にまで見た光景だった。温かい食事と温かい部屋。
そして、温かい人の心。
こんなものがまだこんな腐った世の中に残っていたのか、と男は髭と泥でよごれてしまった顔をゆがませて神父を見つめた。
神父は戸惑ったようだったが、すぐに笑みを浮かべる。
貼り付けても、侮辱するような笑みでもない。
一人の人間に対する、一人の人間としての自然な笑みだ。
「私の名は、エレンと申します。」
「俺の名はリヴァイだ。」
「リヴァイ、さんですか。とても素敵なお名前ですね。」
「…そう思ったことは一度もなかったがな。」
「はは、そうですか。」
エレンと名乗った神父を、もう一度見つめた男はふと胸に沸き立つ謎の感情を味わった。
眉間にまでしわを寄せるリヴァイの姿にエレンはまた戸惑う。
「どうかなされましたか?」
「…いや、やっぱりなんでもねぇ。:
「そうですか、では食事も終わったことですし寝ましょう。明日は早いですからね。」
面白そうなものを見る目で今まで男のことを見ていたシスターたちは急いで眠りにつく準備を始めた。
続きます
- 独り占め ( No.4 )
- 日時: 2014/11/24 12:07
- 名前: りお (ID: 2jjt.8Ji)
- プロフ: http://line.me/ti/p/fGjSXVpp0T
付き合い始めて約二ヶ月、段々とお互いの事が知れてきて
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