BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【BL】居候が無駄に可愛い件について。
- 日時: 2015/07/29 00:27
- 名前: 優斗 (ID: STnlKppN)
こんばんは(*´∀`)
おじさん好きの優斗です(;´∀`)
ジョジョと北斗の拳が、好きです。
筋肉が好きです。どうか、細身オールバック眼鏡おじさま受けをください。攻めは普段は頼りないのに、いざとなったら男らしいヘタレでお願いします。
それでは。
→>>22についてのお詫び。 前田が真栄田になっております。変えると大変なので、そのままにしておきます。すみません。
以下より設定です。
・桜井恵一(サクライケイイチ)
料理ならなんでもこなせる本作の攻。運送会社に勤めている。四歳年上の姉がいる。姉が怖い。
・藤堂道(トウドウワタル)
眼鏡がないと何も出来ない本作の受。印刷会社に勤めていて、恵一のお得意様。 バツイチ。
・柏木疾風(カシワギハヤテ)
恵一の親友。便利屋を営む。恵一が好きだった。唯一、ホモだということを打ち明けてあるのは楓のバイト先の先輩だけ。
・柏木楓(カシワギカエデ)
疾風の妹。有名な同人誌作家であり、BL漫画家。昔から男同士の愛に興味があった。好きな漫画は北斗の拳。
・荒田進(アラタススム)
恵一の先輩。ヘビースモーカーで気が荒い。だから荒田。巨乳ならなんでもいいと思っている。実は軽石さんとは前からの友人。
・軽石聡司(カルイシサトシ)
ちゃらんぽらんの藤堂の部下。色んなキャバクラに詳しい。 藤堂の同居人(恵一)のことを女だと思っている。
・尚江久人(ナオエヒサト)
明るい好青年。ヤクザの跡取りとして育てられた。B専。前田との関係は親には内緒。
・前田亜貴(マエダアキ)
売れっ子少女漫画家。ペンネームはキアダ絵馬。るみかたんのおっぱいマウスパッドで仕事をしています。楓にライバル視されている。
・狐
みんな大好き、半獣の受。攻がいないと生きていけない…ほどに依存している。元々はよくない行いをした攻の父親を殺しに来たわけだが……。書物とお伽噺が好き。
・貴方さん(名前がないよ。でも必要ないよ。)
受を夢中にさせるよくわからない攻。受のことを愛しすぎて毎日書物を購入してくる。そのためか、寝床がない。受とくっついて寝ることと、受の洗いたての尻尾が好き。
また増えちゃうかもです!
本編(無駄な方) >>4>>10>>12>>15>>19>>22>>25>>28>>33>>49>>50>>51>>55>>59>>61>>67>>69>>72>>75>>76>>79>>78
外伝(無駄じゃない方)
>>62>>70>>77>>78
- Re: 【BL】居候が無駄に可愛い件について。 ( No.11 )
- 日時: 2014/08/31 22:30
- 名前: 優斗 (ID: ???)
すみません、上の名前、優斗です。
- Re: 【BL】居候が無駄に可愛い件について。 ( No.12 )
- 日時: 2014/09/02 19:09
- 名前: 優斗 (ID: ???)
ふてぶてしく煙草をつける先輩。
そして、俺は今とても泣きたい気分だ。
「…どうした…」
「俺の弁当。見間違えじゃなければ…銀色の梅干しが入ってるんスけど…」
背中を擦られながら、俺はうつむき肩を落とす。
昨日は突然の申し入れに藤堂さんは驚きながらもいいと言ってくれた。その時、とても嬉しかった。
でも…あの人が何も出来ないなんて知らなかったからなんだろうな…それを今日、身に持って知る。
先輩…荒田先輩はヘビースモーカーでちょっと気が荒い。名前だけに。でも、優しいのでコンビニに寄ってくれる。ハンドルをきりながらふがふがと煙草う動かし俺の弁当を笑っている。
そりゃそうだろう。
トラックの窓から入る光りをキラキラと反射して輝くご飯の上の五百円玉。もし、親から貰ったお弁当を開けて五百円玉と白米だけだったら。そう思うとどこか悲しくなっては来ないだろうか。俺の場合は見ず知らずのおっさんだけど。
顔に似合わず可愛い顔文字とごめんね?と書かれたメモ。見れば見るほど腹が立ってくる。
「…はぁ…」
「いいじゃねーの。お茶目で。俺のオカンはあれだぞ?高校の時、俺が煙草吸ってんの知って煙草とエロ本の切り抜き。おかずでしょ?って馬鹿!」
…そんな笑い話。今の俺には効きませんよ。つーか、聞きません。聞こえませーん。
急ブレーキで止まるコンビニ。入店音と有線の音楽。そして冷え冷えのアイス売り場の前。先輩は早々と週刊誌のコーナーへ。俺は惣菜等のコーナーへ走る。
急ぐ俺を見てなのか、慌てておにぎりを並べ終わりにっこりと営業スマイルと「いらっしゃしませー」というマニュアル通りの接客をする女性。高い所に背が足りなくて困るお婆ちゃん。
「どうぞ。」
照れ笑いながらお婆ちゃんに筑前煮を取ってあげてお婆ちゃんは曲がった腰を更に曲げてお礼をいう。こういうちょっとしたいいことが地球温暖化を防ぐとかよりいいんじゃ無いのか?人間が冷たくなっていく一方だ。
ニヤニヤしながら週刊誌を片手に先輩は俺を見る。…なんだよ。やんのか。
とは言えないでさっきのお婆ちゃんと一緒の筑前煮。これ美味しいんだよな。冷たいけど、ご飯にのせると少しだけ暖かくなって…って、ご飯も冷たいのか。
冷たい筑前煮とチキン。それから、先輩の週刊誌。何故か俺が払わなくちゃいけないんだよ。コノヤロー。
「お前を運ぶ送料だ。」
「寄ってもらわなければ良かった…」
俺らの会話を聞き流し、手の上に小銭とレシートを置かれ少しイラッとする俺を店員は笑顔で見送った。
それから仕事は順調に終わり、家についた俺。
先輩は新しい煙草を咥えて手を振る。
合鍵を貰い中に入るけど…なんか慣れないな…
悪いことをしてるみたいな感覚に襲われるわ。
入ってすぐの扉には広い浴槽。その次のドアには食料庫。パスタやワイン、果物に缶詰。まあ色々と置いてある。その横にはトイレ。
螺旋階段を上り、藤堂さんの部屋。スーツとかネクタイ…あと、靴下。着るものが沢山と大きなフカフカのベッド。憧れるな。こんな部屋を持ってて。
そして昨日俺の部屋になった部屋。
ざっと十二畳ほど。ベッドと照明、貸して貰った携帯の充電器とまだ殺風景な部屋だ。
一昨日ほどにローンを払い終わったらしく。とてもいい家で羨ましいです。
「…さて。」
ブカブカのTシャツの上にエプロンを巻き、早速晩飯の準備に取りかかる。でも、何も冷蔵庫の中には入っていない。仕方なくパスタと少しあったソースでその夜は腹を膨らませた。
「…ただいま…」
「おかえりなさいー。」
出迎える俺に藤堂さんは目を伏せた。
「…どうしたんですか。」
「い、いや…下…履かないのか?」
…え?
何言い出すんですか…俺まで赤くなってしまったでしょうが!マンションの癖が抜けなくて!とは言えず。
「え、あ、その…」
「上にズボンあるから。それ履いてて。休みの日にでも買っておいでよ。」
助けてもらってばっかりだよ…
何か恩返しがしたいと…思ったのは今日だけじゃ無いはず。
テレビの音と俺の走る足音が重なり、藤堂さんのパスタを啜る音が消えた。
- Re: 【BL】居候が無駄に可愛い件について。 ( No.13 )
- 日時: 2014/09/02 19:44
- 名前: しの (ID: GK6kpGfv)
そうですか………
そうですよね〜
ひとりで書きたいですよね………
失礼しました
- Re: 【BL】居候が無駄に可愛い件について。 ( No.14 )
- 日時: 2014/09/02 21:44
- 名前: 優斗 (ID: ???)
いえ、この駄作を見つけて参加したいと思って頂けただけでも光栄です(*´∀`)
もしよろしければ、しのさんが書いてる小説、教えて頂けませんか?よければでよいので…
コメントとかあんまりしないかも知れませんが、見させて頂けると幸いです(*´ー`*)
- Re: 【BL】居候が無駄に可愛い件について。 ( No.15 )
- 日時: 2014/09/03 18:45
- 名前: 優斗 (ID: 9/mZECQN)
「うぃー…お風呂、お先です。」
「………分かった…」
寝る前に珈琲は飲まないと誓っていたが、あまりにも美味しそうにブラック珈琲を飲む藤堂さんにつられて砂糖とミルクの沢山入った珈琲を俺も作る。
珈琲を飲むとカフェインで眠れなくなるとかなんとか言うが、多分それは夜に飲む珈琲はテンションが上がるからだと俺は思う。暖かいし、甘いものを夜取ると少なくとも俺はテンションが上がるな。
濡れた頭をタオルでふき、大きな白いシャツに珈琲を溢さない様に口に入れた。今度はきちんと下ははいてるぞ。スッゲー短いけどジャージな。
元々、女みたいだと言われてきた俺の体型だ。こんな短いジャージを履くと下に何も履いてないみたいになってしまうけどな。
藤堂さんは少し恥ずかしそうにいいと言ってくれた。ならいいんじゃ無いのかな。言われるがままに俺はそれを着た。下着は貸して貰ったが…やっぱりでかい。
「俺、風呂入ってくるから。留守番よろしく。眠たかったら寝ていいよ。」
「あっはい!」
さっさと着替えとタオルを持ち、風呂場へ走っていった。…とは言われても、寝れないし。取り合えず、携帯でメールを打つ。
最近は便利なアプリとか出てるが、俺はめんどくさいので入れてない。遅れてると先輩や何年も会ってない友達に言われたが、変な所にも繋ぎたくないし。
「えーと、今なにしてんの?っと。」
送信。
間もなくして電話が鳴る。
「…もしもーし。」
『今ァ?…愛してる…』
「ふざけんな。」
『ジョークや!冗談!』
本当に同い年かよと思う少し低めの声で笑っている。柏木疾風。その奥で爆笑しているのが妹の楓。
変な兄妹だが面白くて…なんせ、小学校からの友達だ。俺が頭の程度がよくなくて怒られてる所にはいつもこいつがいた。
元々、俺らは頭もクラスでは一位二位を争う…馬鹿だった。親と先生にはよく怒られてさ、0が二つのテストの答案なんて見たことねーし。まあ、それが今のあいつの商売に影響して無いかと思うと…って、俺はもう影響してんだけどな。頭を使わない仕事だし。
『今か…引っ越しが終わって、ゆっくりしとるところ。』
「へー。…ちょっと待て、引っ越しってどこへ?」
『えー、そんな知りたい?…桔梗ヶ丘(実際のものとは関係ありません。)やよー。』
「うっそ…俺んち…じゃなくて、俺の今の家の近くじゃねーか!」
少し嬉しかったのか、叫びぎみに話すとブチッという大きな音と共に楓の甲高い声に変わった。
『兄やんが、運命かって!』
「何キモい事言ってんの。」
『ウソウソ!』
こいつらどんだけ嘘つくんだよ。親から習わなかったか?あるいはお婆ちゃんに。嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれるって!
『…兄やんは、けー君に会いたくてここにしたんやよ?』
『だぁ!何言っとんねん!アホ!もうええ、むこいけ!』
…なんだよ、図星かァ?
咳払いをしたあいつが聞こえない声で喋る。
「なんて?」
『……別に、俺、そんなお前とか追いかけてへんし。勘違いせんといてくれる。お前の事、全然好きとかちゃうし。むしろいつ殺したろか思っとるくらいやわ!』
「…今なんて?!俺に死ねってか?!…とぼけんなよ。お前とは一生喋りたくない!」
『え…ちょ!…ああ!分かっとるわ!』
何か言いたそうだったけどすぐに切ってやった。それからも電話はかかってこない。
なんだよ。俺、悪いことしたか?!
「…サイテーだよ。アイツ。」
頬を膨らませると、自分でも子供っぽいかなーと思うけど。とてつもなく甘い珈琲にまた口をつけた。
溜め息をはくと後ろで小さな声が聞こえる。
「…どうした…」
「なんでもないです…少し…」
辛気臭い俺の顔を見たのか見てないのかは知らないけど、何か冷蔵庫の中をごそごそと探っている。
背中で感じる冷たい冷気が少しだけ寒かった。
「…これ食べる?」
「あ…ありがとうございます…」
差し出されたのは美味しそうなわらび餅。冷えてて少し固かったが美味しい。多分、このかかってる黒蜜のおかげではないと思う。
寝れないのも、美味しかったのも、藤堂さんのせいだ。
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