BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 心鍵
- 日時: 2014/11/24 14:13
- 名前: 行琥 (ID: Heq3a88y)
はじめまして
創作BL小説を書いていきます
此方では初心者なので至らぬ点があると思いますがよろしくお願いします
- Re: 心鍵 ( No.1 )
- 日時: 2014/11/24 23:29
- 名前: 行琥 (ID: cTgMt2qy)
「誰しも心の中に扉を持っています。本人も知らない鍵のかかった扉が。扉の中には何があるのでしょうね?」
液晶の中に毎朝見かけるようになった占い師
今日の運勢だけを占う彼女は時折、このような不思議なことを言う
幻想的で有り得ないこと。
それが自分は好きではなかった。
「———馬鹿馬鹿しい」
そう一言。
プツン。
電源を消した。
立ち上がると比較的多く取った朝食がお腹の中で暴れだす
食べすぎるんではなかったと後悔しても遅く、重いお腹に溜め息をしながら鞄を持ち上げ扉を開けた
「———は?」
カラン…
扉を開けた瞬間上から何かが落ちてきた。
それは小さな細い——鍵。
「何だ、これ?」
このアパートの鍵にしては古く、錆びた…昔の洋映画に出てきそうな、そんな鍵。
上を見上げでも何もない天井
どこから落ちてきたのかと考え、でもわからなかったからとりあえず、その鍵をポケットに仕舞った
大家さんに渡しといたら確実だろうと思いながら
それなりに年季の入ったアパートの階段をリズム良く降りる
丁度よく出社時間の一緒な下の住人と顔を合わせ挨拶をし住人は駅へと歩いていき自分は大家の部屋へと向かう。
大家の住む場所はアパートの一番奥まった場所にある小さな一軒家だった
大家とはここに住む際に少し話した位であまり会ったことはない。
どんな顔をしていたっけ?…否男か女かもわからない、そんな自分に少々おかしさを感じつつ着いた部屋の扉をノックした。
暫くして出て来たのは無精髭の生えた背の高い男性。
歳は三十後半といったところか。
黒縁眼鏡をしており目の奥はどこか虚ろだった。
こんな人が大家だったかと首を傾げながら口を開く
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