BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【黛赤】ぴゅあかしとちぃにぃ。【黒バス】
- 日時: 2014/12/10 00:04
- 名前: ゆあ (ID: 9yNBfouf)
あてんそん
はじめまして、ゆあと申します。
小説とか初めて書くので内容とか意味わかんないかも知れませんが温かく見守ってやってください。
・一応、黒バスの黛赤です。
・赤司様のキャラ崩壊が凄まじいです。カッコイイ赤司様が好きな方はここでUターンだ。
・誤字などある場合があるのであったら教えてくださるとありがたいです。
・ほぼ洛山の5人しか出てきません。
良かったら読んでやってください。(^ω^)
洛山高校、昼休み。
屋上で昼食を食べながらラノベを読むのが
俺の日常である。
人もいないし、少し趣味が特殊な俺には打って付けの場所だ。
そんな俺の日常が崩されるとは、そのときは微塵も思っていなかった。
1.ちぃにぃ。
俺、黛千尋が所属している男子バスケットボール部に「キセキの世代」と呼ばれていた天才5人を取りまとめていたキャプテン、
━━━━赤司征十郎が入部してきた。
「赤司征十郎です。よろしくお願いします。」
ただの挨拶、そのはずなのに貫禄のようなものを感じた。
その刺すような威圧感とカリスマ性であっという間に俺は追い抜かされ、赤司はキャプテンになった。
一方、俺は自分の力に限界を感じていた。
そして、バスケ部を退部した。
━━━━はずだった。
千「なのに…なんでこうなってんだよーーーーー!!!!」
征「え?どぉしたのちぃにぃ?」
そう。
今現在俺の膝に勝手に上がり込んで当然のように座っているこいつは、
まぎれもなく、赤司征十郎その人である。
千「どうしてこうなった…。」
━━━━
俺がバスケ部を退部したあと、こいつがまたバスケ部に誘ってきた。
そして俺はまたバスケ部に入った。
赤司は予想通り生意気で挑発的だったが、俺たちが負けることは無くなった。
俺が大分チームに馴染んだ頃、突然そいつは現れた。
試合後、着替えを手早く済ませた俺は他のメンバーをまっていた。
征「ちぃにぃ、僕たちまた勝ったね!」
千「…は?」
普段とは違いすぎる口調に、俺に向けられた満面の笑顔。
赤司とは思えなかった。
玲「あら征ちゃん!もう着替えたの?
きょうも征ちゃんのパス、完璧だったわよ♪」
征「えへへ(´∀`*)」
小「お!征じゃん!おつかれー!!」
永「腹減った〜!牛丼くいに行こうぜ…」
チームメイトの実渕、葉山、根武谷だ。
こいつらも着替えを済ませたらしい。
…待てよ?
千「葉山、いま赤司のこと…」
小「え?『征』だけど…」
葉山は確か普段、『赤司』と呼んでいたような…?
2.征と千
俺は、その疑問をぶつけてみた。
玲「そういえば、黛さんはぴゅあかしに会うの初めてだったわね」
小「そういうことかぁ〜」
征「ねぇねぇ、何の話?」
玲「征ちゃんたちはここで待っててね、ちょっと出てくるわ」
永「おー、ふぃっふぇふぉいふぉ(行ってこいよ)」
千(もう食ってんのかよ…)
(会場の外)
玲「ぴゅあかしが出てくるということは、あなたにも大分慣れてきたってことなのね」
どういうことかさっぱりわからない。
千「おい、どういうことだ?ぴゅあかしって…」
玲「ああ、ごめんなさい。説明するわね。」
━━━━これは、征ちゃんから直接聞いた話よ。
名門・赤司家に生まれた征ちゃんは幼い頃から大人でも辛く感じるほどのの英才教育を受けていたらしいの。
そんな時の心の支えが、お母さんとバスケの存在だった。
でもお母さんは病気で征ちゃんが10歳の時に亡くなってしまったらしいわ。そしてその隙を埋めるようにお父さんは厳しくなっていった。
バスケなんてする暇もなくなってしまった。
征ちゃんは、心の支えを両方とも無くしてしまったのよ
そして、征ちゃんの中にもうひとつの人格ができた。
それが、ぴゅあかしよ。
ここからは本人はよくわかってないらしいからあたしの憶測になってしまうけれど、
優しいお母さんを亡くしてしまった征ちゃんは、まだまだ甘えたい年頃にも関わらず甘える対象をなくしてしまった。
だから、長い時間一緒にいたり行動した人には征ちゃんが小学5年生のときの性格が出てきてしまうようね。
千「それがぴゅあかし…か。」
玲「黛さんのことは、お兄ちゃんとして捉えているようね。」
甘えたくても甘えられなかった家庭で育った結果が赤司がぴゅあかしの人格をつくる原因になってしまったのだろう。
そう考えると、納得がいった。
玲「あ、ぴゅあかしは自分のこと『征』って呼ぶから黛さんも『征』って呼んであげてね。」
それで葉山は『征』って呼んでたのか…
会場に戻ると、『征』は寝ていた。
こんなこと、普段の赤司なら絶対にしなかっただろう。
すーすー寝息をたてる赤司は、いつもと同じ顔のはずなのにどこか幼く見えた気がした。
(冒頭のシーンに戻る)
あのとき、甘えてくる赤司とかちょっと可愛いなとか思ってしまった俺が馬鹿だった。なんなのあの時の俺。馬鹿なのアホなの死ぬの?
精神が小五レベルということは精神が退化しているということであって
普段の落ち着き払った赤司征十郎はどこにもいないのだ。
征「ちぃにぃ〜」
千「こらっ乗るな!ラノベが折れるだろ!」
征「ごめんなさい…(´;ω;`)」
とにかく落ち着きがない。
しかもこいつ、かなりの泣き虫なようだった。
「ぅ…ぐす……ひっく…」
やべ、と思ったときにはもう遅かった。
「ぇぐ…うぇえ…」
小「あー!黛さんが後輩を屋上に連れ込んで泣かせてるー!!」
千「誤解を招くようなことを大声で言うな!!」
征「えええええん…ひぐっ…うぅ…」
千「お前ももう泣くなよ…」
静かだった読書スポットでは、もう本を楽しめそうもなかった。