BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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雨の降る日は. 【カゲプロ】
日時: 2014/12/14 14:15
名前: 瀬野. (ID: pRmfYtjO)

初めまして 瀬野.と申します
ここではカゲロウプロジェクトの二次創作小説を書かせて頂きます

【御注意】
・二次創作(BL GL)が苦手な方は閲覧をお薦め致しません
・リクエストは受け付けておりません(場合により受け付けるかもしれません)
・荒し 暴言 ナリなどはお止め下さい。他の方などに迷惑が掛かります。

以上が御理解出来た方のみ閲覧を許可します 
        
           from.瀬野.

Re: 雨の降る日は. 【カゲプロ】 ( No.1 )
日時: 2014/12/14 14:45
名前: 瀬野. (ID: pRmfYtjO)

セトカノ小説  二次創作(長編)




【セトside】
カノとは手を繋いだ事も無かった。
手を繋いだ事も無ければ、一線を越えた行為も未だにした事は無かった。
それは、カノが触らせようとしないから。俺がカノに触れようとするものならば、手で叩いてくるのがオチである。
その理由が分からないまま、何気なく付き合ってきて、もう一年が経とうとしていた。
正直、俺はもう限界を感じていた。
最近良く考える。もしかしたらカノは、俺の事が嫌いなのかもしれない、だから手を繋ぐのだってしてくれないのか、と。
…そう思うと付き合おうと言ったのも俺からだった。あの時カノは喜んでくれていると思っていた、でももしかしたら。…誤魔化して、欺いていたかもしれない。そう考えると胸が凄く詰まる様に、ズキと痛んだ。

「カノ。」
何気なく、いつもの様にカノを呼んでみる。
カノはいつもの様に俺の隣へと来てくれた、優しい笑顔を浮かべながら。
でも、この笑顔も偽りなのでは無いか、と早急考えていた事と照らし合わせると誰でもそう思ってしまうだろう。
「…?セ…セトどうしたの…?」
カノの言葉で一気に現実に戻された。カノの顔を見ると、心配している顔をしていた。…。
「あぁ!ごっごめんっす!ちょっと考え事してただけっすから!」
「…むぅ、人呼び出して置いて、考え事しないでよね…。ビックリしたじゃん。」
そういうとカノは頬を膨らませた。心配そうな顔したり、頬膨らませたり。
表情豊か、良いことだな、と思う。
「…それでセト、何か用事あったんでしょ?どうしたの?」
これでカノが拒否したら、もう俺は。
だから、もう一度だけ俺にチャンスを下さい。
「あ、そうなんすよ。…カノ、手貸して下さいっす」
俺は思いきって言ってみた。カノならもう貸してくれるだろうって。
君と手を繋いでみたいんだって。

「…セ…。ひっ…、無理…。…!、ごっごめん…!」

そういうとカノは俺の側から消えていた。自室へ向かったのだろう。
やっぱり無理か、と心で思いながら手にぎゅ、と力を込めた。

Re: 雨の降る日は. 【カゲプロ】 ( No.2 )
日時: 2014/12/14 18:28
名前: 瀬野. (ID: pRmfYtjO)

【カノside】
セトとは一度も手を繋いだ事はない。
一度って言っても、小さい時なんかはあったよ?良く孤児院に居る時はさ…。まぁ、こんな事は置いといて。
手を繋いだ事が無いのは付き合ってからなんだけどね。僕だってセトと出来れば手を繋いでみたいっていう気持ちは充分にある。けれど、僕にはそれが出来なかったんだ。

別に僕はセトの事が嫌いな訳じゃない。寧ろセトの事は好きだ、けれど僕はそんなセトすら触れられない、手を伸ばそうとすると震えて、触れない。
前にいきなり触られた時はビックリしちゃったよね。僕、思わずセトの手を叩いちゃってさ。その時のセトの顔、凄く悲しい顔をしてたこと今でも覚えてるんだ。
…あぁ、なんで僕がセトに触れられないか、それを知りたいよね。

僕はさ、小さい頃…って言うか中学生位なんだけど、あれは帰りだったかな。委員会で遅れて暗い道を一人で歩いてたんだけど、その時にさ、
なんか良く分からない叔父さんに声掛けられて、まんまと犯されちゃった訳でさ。だから、それ以来誰かに触れられたり、触れようとするとその時の事を思い出しちゃうんだよね。
勿論セトには内緒。言ったら絶対に寂しくさせちゃうからね。
そんな時、
「カノ。」
そうセトに呼ばれた。早急あんな事考えたからちょっと怖いかも、なんて思いながらセトの隣へと座った。
セトの横はとても落ち着く、なんか昔からそうでさ、思わず持たれかかりそうだった。

…ちょっと待ってもセトは喋ろうとしなかった。人を呼びだしておいてなんなのか。
「…?セ…セトどうしたの?」
僕がそう言うとセトは
「あぁ!ごっごめんっす!ちょっと考え事してただけっすから!」
とへらっ、と笑いながらこっちを向いた。
何だ考え事か、何考えてたのかな?なんて思いながら、
「…むぅ、人呼び出して置いて、考え事しないでよね…。ビックリしたじゃん。」
なんて、ぶぅ垂れてみた。そうするとセトはごっごめんっす、情けない声でそういった。こういう時は情けないんだからこの男は…。
「…それでセト。何か用事あったんでしょ?どうしたの?」
そうだ、呼び出されたのだから用事があるとてっきり思っていた。
セトはおぉ!と頭の上に豆電球を浮かべる勢いでそういった。
「あ、そうなんすよ。…カノ、手貸して下さいっす」
その言葉に僕の頭の中は真っ白になった。
手を貸して? 無理だよ。セト、ねぇ。セトは知らないだろうけど無理なんだよ、信頼してても、無理___。
ごめんなさい、セト、僕セトをまた傷つけちゃうね。
「…セ…。ひっ…。無理…。…!ごっごめん…!」
僕の口からはそれしか出なかった、
もう、僕の大事な人がまた消えてくんだ。セトの顔ひきつってるって…。
息が出来ない、辛くて、。

僕は自室へと足を駆け出した。


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