BL・GL小説 （オリジナルで全年齢対象のみ）
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- ルーミアと家族
- 日時： 2015/01/26 20:21
- 名前： 都 良香 （ID: Zu8q9/bj）
設定 ヘタリア
フィンランド（スオミ・フィン）
ルーミアの第１発見者。ルーミアの世話をすることが多い。
スウェーデン（スーさん）
ルーミアにいろいろと教えている。意外と優しい。
デンマーク（あんこ）
ルーミアに興味がある。テンションが高い。
ノルウェー（ノーレ・ノル）
デンマークが嫌い？（苦手）ルーミアは許せるらしい。
アイスランド（アイス）
ノルウェーの弟。ルーミアが不思議だと思っている。
シーランド（シー君）
ルーミアは妹のような感覚。必ず敬語？になる。
設定 東方
ルーミア
人喰い妖怪。（宵闇の妖怪）フィンランド達とあって家族を知る。
八雲紫
スキマ妖怪。ルーミアの前によく現れる。
追加設定あると思います。
スオミ「…ん？…あぁもう朝かぁ…」
フィンランドは、赤いリボンのようなものを発見した。
スオミ（何だろう…）
フィンランドはそのリボンがあるところに行ってみると…
スオミ「っ！？」
そこにはシーランドとあまり変わらない年くらいの女の子がいた。
スオミ（だ、誰だろう…ていうかなんでここに居るんだろう…）
？「…ん？」
スオミ（！？）
？「…誰なのかー？」
フィンランドは迷ったが答えることにした。
スオミ「え、えーと…僕はフィンランド…です」
女の子は寝起きだからかぼーっとしている。
？「そーなのかー…私はルーミアなのだー！」
スオミ「え、えっとそれでルーミアちゃん？」
ルーミアは眠い目をこすりながら顔をフィンランドに向けた。
スオミ「き、君はどうしてここにいるの？」
ルーミアはきょとんとした。
・
・
・
しばらくの沈黙の後
ルミャ「んー…わかんないのだー！」
フィンランドは驚いた。
スオミ「えぇ！？わ、分からないって…」
グ〜
・
・
・
ルミャ「お腹すいたのだー…」
その言葉にさっき口にしようと思った疑問なんて吹っ飛んでしまった。
スオミ「フッ…ハハハ」
いきなり笑い出したフィンランドにルーミアもつられて笑った。
スオミ「ふぅ…まぁ理由がともかくうちでご飯でも食べますか？」
ルミャ「わい！食べるのだー！」
フィンランドはみんなを起こしに行こうと扉を開けようとするとある疑問が浮かんだ。
スオミ「君の家は何処？朝ごはんを食べて早く帰らないと家族が心配するよ？」
ルーミアはまたきょとんとした。
ルミャ「かぞくってなんなのかー？それと私に家なんてないのだー！」
フィンランドは固まった。家族の意味も知らなければ、家もないからだ。
スオミ「じゃ、じゃあ君は何処にずっと居たの？」
ルミャ「うーん…洞窟の中なのだー！」
フィンランドはこう思った。
スオミ（こんな幼い子が一人で洞窟で…ほっておけない…）
フィンランドは思い切って聞いてみた。
スオミ「す、住めるかどうかわからないけど…許可が出たらここに住む？」
ルーミアはしばらく考えた後
ルミャ「わい！」
これがルーミアと北欧家の暮らしの始まりだった。
- Re: ルーミアと家族 ( No.12 )
- 日時： 2015/01/31 20:21
- 名前： 都 良香 （ID: Zu8q9/bj）
アイス「だ、だからなんで…変えなくちゃなんないの！」
ノル「…何、話してるんだ？」
スオミ「…え、えーと…実は…」
フィンランドは今まであったことを説明した。
スオミ「というわけなんです…」
ノル「…」
ルミャ「…だ、だって…私の友達はみんなルミャって呼んでくれたんだもん…」
ノル「…呼んでやればいいべ…？」
アイス「！？い、意味わかんない！じゃあノーレは言えるの？」
ノルウェーは少し考えた後…
ノル「…言えるべ…」
アイス「…なら、言ってみてよ！」
ノルウェーはルーミアに向き直り…
ノル「…」
ルミャ「…」
ノル「…ルミャ…」
小さな声で言った。
ルミャ「…ふふ…」
スオミ・アイス・ノル『？』
ルミャ「やっぱりルミャって言われると嬉しいな！」
その言葉がフィンランドとアイスランドの心に響いたのか…
スオミ「え、えっと…頑張って、呼んでみます！」
アイス「…別に嫌だってわけじゃないし…」
ルミャ「ふ、２人共！」
ルーミアは満面の笑みで喜んだ。
シー「…じゃあ、僕も呼ぶです！」
スオミ「！？…シ、シー君、いつからそこに…！？」
シー「何言ってるですか？僕は最初からルーミアの話を聞いてたんですよ？」
スオミ「そ、そうだったんだ…」
ルーミアはあることを思いついた。
ルミャ「ならさ！シーランド君もルミャって呼んでよ！」
シー「いいですよ！けど、交換条件があります！」
ルミャ「こ、交換条件？」
シー「そうです！僕がルミャって呼ぶ代わりに僕の事もシーランドじゃなく、シー君って呼ぶことです！」
シーランドはルーミアに指をさしながら言った。
ルミャ「…いいよ！じゃあ、交換条件成立だね、シー君？」
シー「はい！」
ノル「…よかったな…」
スオミ「また、一段と仲良くなれましたね？」
アイス「…まぁ、いいんじゃないの？」
３人も集まって、騒ぎあっていた。（ノルウェー・アイスランド別）
その日の夜にあんな事が起きるなんて…。
そして、夕ごはんの準備をしていたフィンランドとルーミアとスウェーデンは机に食器を並べていた。
スーさん「…じゃ、フィン…」
スオミ「は、はい！」
スーさん「おめぇは料理を運んでぐれ…」
スオミ「はい！」
そして、スウェーデンはルーミアに向かっていった。
スーさん「ルーミアは、スプーンとかをだのむ…」
ルミャ「はい！」
それぞれの準備をしていると、ルーミアの様子がおかしかった…。
スオミ「…どうかしましたか？顔色悪いですよ？」
ルミャ「あ…なんでもないよ？」
とまた準備をしていると。
チヤリーン！
とルーミアがスプーンを落としてしまった。
スオミ「だ、大丈夫ですか！？」
ルミャ「ご、ごめんなさい…」
ルーミアはやはりどこか具合が悪そうだった。
スオミ「やっぱり、どこか、悪いんじゃ…」
ルミャ「だ、大丈夫だよ！」
スーさん「…ルーミア…」
スウェーデンはルーミアを手招きした。
ルミャ「？」
ルーミアはスウェーデンの方に寄って行った。
スーさん「…」
ルーミアの額に手を当てた。
スオミ「ス、スーさん？」
スー「…ん…熱はねぇな…」
ルミャ「ね？大丈夫だったでしょ！」
スオミ「…なら、いいんですけど…」
そして、夕食のとき…
チヤリーン！
とまたルーミアがスプーンを落とした。
ルミャ「…」
デン「どうかしたっぺか？」
デンマークがルーミアの落としたスプーンを拾いながら聞いた。
ルミャ「手に力がはいんないの…」
全『！？』
- Re: ルーミアと家族 ( No.13 )
- 日時： 2015/02/07 02:10
- 名前： 都 良香 （ID: Zu8q9/bj）
デン「病気かなんかか！？」
ルミャ「…何だろう…」
全『…』
ルミャ「…な、なぁんて！あはは…き、きっと疲れてるだけ！」
ルーミアは笑って誤魔化したが顔にには不安の色が見えた。
ノル「…今日ははやく部屋に行って、寝るべ…」
ルミャ「え！？…で、でもお手伝いできないよ！」
ノル「んなことより、自分を大切にするべ…」
ノルウェーの顔はいつもより真剣だった。
スーさん「…手伝いはえぇ…」
アイス「重い病気になったら大変だしね…」
みんなの言葉でルーミアは安心したのか首を縦に振った。
ルミャ「…じゃあ…お言葉に甘えて…」
ルーミアは食べ終えた後ノルウェーに支えてもらいながら部屋に行った。
その日の夜は、ルーミアが寝るまでノルウェーがずっとそばにいた。
しばらくしてノルウェーがリビングに来た。
ノル「…ルミャは寝た…」
スオミ「大丈夫でしたか？」
ノル「…少し、苦しそうだった…」
アイス「…一度、病院に連れて行ったほうがいいんじゃないの？」
３人は頷いた。
そして、次の日の朝に行くことになった。
- Re: ルーミアと家族 ( No.14 )
- 日時： 2015/02/22 00:59
- 名前： 都 良香 （ID: cQX8Ema/）
そして、当日…
ルミャ「…ん…」
朝、目が覚めたルーミアはきょろきょろと周りを見渡した。
ルミャ「…ノル…君…？」
ノルウェーを探しているらしい…。
ルーミアはベッドから降りようとしたが…
ルミャ「っ！？」
ドサッ！
足に力が入らず、倒れてしまった。
ルミャ「…っ…うぁ…」
ルミャ（私、みんなに迷惑かけっぱなしだ…）
ルーミアが泣いていると…
ガチャッ
扉が開いた。
ルミャ「！」
スオミ「あのぉ…る、ルミャちゃん？」
そこに現れたのはフィンランドだった。
ルミャ「…フィン、君？」
スオミ「！？だ、大丈夫！？」
フィンランドは倒れたルーミアのところに駆けつけた。
スオミ「どこか、痛いところはない？」
ルミャ「…う、ん…」
泣き顔を見られたくなくて、ルーミアは俯いていた。
スオミ「…もしかして、泣いてる？」
ルミャ「っ！？な、泣いてないよ！？」
ルーミアは必死に誤魔化した。
スオミ「…本当？なんか、鼻声だし、俯いてるし…？」
ルーミアは何も言い返せなくなった。
ルミャ「う、嘘です…ごめんなさい…」
ルーミアはまたボロボロと大粒の涙を流した。
スオミ「！？え、え〜と…」
ルミャ「ふわぁぁぁぁ！」
スオミ「…ルミャちゃん…」
フィンランドはルーミアを抱きしめなだめた。
アイス・ノル『……』
それを見てる２人に気づかずに…。
- Re: ルーミアと家族 ( No.15 )
- 日時： 2015/03/15 02:23
- 名前： 都 良香 （ID: zKALihrN）
スオミ「じゃあ、身支度をしてください！」
泣き止んだルーミアに優しい笑顔を向けながらフィンランドが言った。
ルミャ「え？朝食の時間には、まだ早いよ？」
スオミ「今日は病院に行くことにしたんです！」
ルミャ「……えっと、確か悪いところを治してくれる所だよね？」
ルーミアは病院について尋ねた。
スオミ「はい！」
ルミャ「…そっか…わかった、じゃあ…その…き、着替えるから…その…」
フィンランドはあ！と声をあげた。
スオミ「そ、そうですよね！すみません！」
そういってフィンランドは扉を閉めた。
ルミャ「ハァ…どうしよう…変な病気とかだったら…」
そういって、少々時間はかかったが、なんとか一人で着替えることができた。
ルーミアは窓から外を見た。
ルミャ「いい天気だなぁ…」
コンコン
ノル「…支度はできたべか？」
ノルウェーが扉越しで聞いた。
ルミャ「あ、うん！できてるよ！」
ルーミアは力のない足取りで歩き、そして扉を開けた。
ノル「…！」
ノルウェーは扉の取手に体を持たれかけているルーミアをみて、一瞬驚いた顔をした。
- Re: ルーミアと家族 ( No.16 )
- 日時： 2015/03/20 20:03
- 名前： 都 良香 （ID: xRtiMmQO）
ノル「皆、外で待ってっぞ…」
ルミャ「あ…うん、ごめんね？今から行くから…っ！？」
歩き出そうとした瞬間体制を崩したルーミアはノルウェーの胸に倒れこんだ。
ルミャ「…！ご、ごめんなさい！今離れるから！っわ！？」
ルーミアは凄い勢いでノルウェーから離れたせいか、今度は後ろに倒れそうになった。
ルミャ（！？ぶつかる！！）
ノル「！ルミャ！？」
ノルウェーはルーミアの腕をつかんだが、同時に自分の体制も崩れてしまった。
ルミャ「いたたた…！」
ノルウェーはルーミアを押し倒すような格好になっていた。
ノル「っ……！？///」
ルミャ「ノ、ノル君？」
しばらく見つめあっていたがやがて…
ノル「！す、すまねぇ…///」
ノルウェーの方から離れた。
デン「おーい！まだっぺかー？」
デンマークが玄関から叫んだことで二人は我に返った。
ノル「あんこ、喧しい…」
そう呟きながら、ルーミアを背負った。
ルミャ「あ、ありがとう…」
ノル「別に、構わねぇ…」
ルーミアはノルウェーの姿を改めてみた。
ルミャ（きれいな髪の毛だなぁ…背も高いし…くせ毛？はなんか浮いてるけど…）
そして、ルーミアはもう一つ発見した。
ルミャ（あれ？ノル君、耳真っ赤…熱？）