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サイレントエレジー
日時: 2015/01/25 00:28
名前: レチッド (ID: FDRArTRL)

っす。

サイレントエレジー

ほらまた君の泣きそうな顔
見て見ぬふりで僕は今日も
この気持ちを押し潰してゆく
他愛のないごまかしで
君の弱音や強がり全部
僕が食べてあげようだとか
言えない言葉を積もっていく
ゆるりゆるり弧を描く
僕のカケラのひとつひとつ
嘘をつむいだらいい子になれるの?
君に届かない僕の歌
泡になってもう遠く消えてく
君のカケラのひとつひとつ
飲み込んだ気持ちルルラリラリラ
昨日の僕にさようなら
手を振ってしまえば見えなくなってく

ほらまた君の傷付いた顔
愛想笑いの僕は今日も
この気持ちを押しころしてゆく
他愛のない口ぶりで
僕の痛みや孤独も全部
君にあげてしまおうなんてね
きっと君には言えないままで
ゆるりゆるり孤を描く
君のカケラのひとつひとつ
口をつむんだらいい子になれるの?
僕に届かない君の声
泡になってほら遠く消えてく
僕のカケラのひとつひとつ
飲み込んだ涙ルルラリラリラ
明日の君にさようなら
手を振ってしまえば見えなくなってく

僕のカケラのひとつひとつ
繋がった手と手ルルラリラリラ
君のカケラをひとつひとつ
繋がった手と手が

僕のカケラのひとつひとつ
嘘をつむいだらいい子になれるの?
昨日の僕にさようなら
手を振ってしまえば消えなくなってく



藍田 名津(あいだ なつ)
トラウマが有り、喋れない。
翁川 莱(おいかわ らい)
名津の小さい頃からの幼馴染み。片想い。

*また君の泣きそうな顔*
>>01 >>02 >>03

Re: サイレントエレジー ( No.1 )
日時: 2015/01/23 23:24
名前: レチッド (ID: FDRArTRL)

*また君の泣きそうな顔*

「はぁっ…名津、大丈夫かなぁっ…」
僕は莱。名津は幼稚園の頃から今の高校3年生まで学校に往くのだってずっと一緒。
でも今日は僕が初めて寝坊した。
勿論名津は先に往っちゃったみたいなんだけど… 名津は喋ることができない。

あれは… 幼稚園の頃の咄───
「らいーっ!!」
「おはよう、なつ!!
今日は何して遊ぶーっ?」
「えぇっとぉ…ウサギさんと遊ぶっ!!」
「いいよっ!! あ…僕、せんせーに連絡のーと渡してこなきゃっ!!
先に往って待ってて!!」
「わかった!!
早く来てね? 待ってるっ!!」

その時僕は凄く後悔した。
先生にノートを渡し、ウサギ小屋へ向かおうと走り出したその時だった。
「キャーーー!!」
独りの先生の声が聴こえた。
ウサギ小屋からだ。
「なつ!!」
「莱くんダメっ!!」
ウサギ小屋から来た先生に道を塞がれた。
「なんで? なつは?」

僕は幼いながらも絶句した。
先生をすり抜けてウサギ小屋を診ると先生に抱き締められている血まみれの名津がいたのだ。
ウサギ小屋の中には恐らくウサギであっただろう肉の残骸が残っていた。

名津は泣きそうな顔をしていた。
その顔が今でも眼球に焼き付いていた。
それから名津は独りでいることが大嫌いで。

「名津!!」
急いで走ったおかげで直ぐに追い付いた。
「………。」
あの時のように泣きそうな顔をする。
「ごめん、ごめんね名津…」
頭をぽんぽんと撫でるとフルフルと頭を横に振って僕のワイシャツの裾を引っ張った。
「うん、往こうか。」
軽く頷いたのを確認して歩き出した。

Re: サイレントエレジー ( No.2 )
日時: 2015/01/23 23:50
名前: レチッド (ID: FDRArTRL)

*また君の泣きそうな顔*

名津には他にも大嫌いなことがある。
「どんっ あ、わりぃ!!」
「っ…」
僕以外の人に触れれること。
学校につくなり飛んだ災難だ。
「大丈夫?」
又もや名津は軽く頷いた。
「そっか、ならよかったよ。」
ニコッと笑って魅せると名津も笑ってくれる。この優しい笑顔が大好きだ。
この笑顔だって僕にだけ魅せてくれる。

あの日を境に、名津を恋愛対象として診てしまっていたのだ。

この感情に気がついたのは中2の春。
名津が転びそうになった所を庇おうと下敷きになった時に事故でキスをしてしまったことだ。
「……。」
上に乗っかっていた名津が口を離した時に顔を真っ赤にして「ごめん」と口パクで呟いた。
その瞬間、どうにも恋をしたらしい。

ウサギのことがあってトラウマになったこともあり、僕以外には近づくことを恐れた。
あのウサギは幼稚園の職員が仕事内容に腹をたて、やめる腹いせにとウサギを殺したらしい。
世の中が穢れていることを幼稚園の先生から教わるとは考えてもみなかったけどね。

その後、僕と名津は教室に入った。

Re: サイレントエレジー ( No.3 )
日時: 2015/01/25 00:27
名前: レチッド (ID: FDRArTRL)

*また君の泣きそうな顔*

放課後、久しぶりに莱と寄り道をしないかと誘おうとした時の事。
莱の後ろから肩を叩こうとしたときに同じクラスの女子が莱の廻りに群れた。
「これからどっかに往かない?」とかそんなことを莱に話している。
莱は気づいてないだろうけど優しくてかっこよくて、運動もできてかなり女子からモテている。
俺には到底追い付けない。
きっと莱は女子達と一緒に何処かに往くのだろうと想い、荷物を纏めて教室を後にした。

Re: サイレントエレジー ( No.4 )
日時: 2015/01/25 01:20
名前: 焉朱 (ID: prc0udoM)

やっほー。
呼ばれてなくてもじゃじゃじゃじゃーん!!((

続き楽しみにしてるよ!((

Re: サイレントエレジー ( No.5 )
日時: 2015/01/25 07:46
名前: レチッド (ID: FDRArTRL)

初コメだぁ( ;∀;)
来てくれてありがとうっす!!
がんばる♭


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