BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【BL】一度きりの記憶。【オリジナル】
- 日時: 2015/03/11 22:55
- 名前: ソラ ◆rhFJh.Bm02 (ID: mmrXmEUV)
お知らせ
(はやくも題名を『一度』から『一度きりの記憶。』に改名させて頂きました。この先、改名する機会があった場合ご了承下さい。)
こんにちは。または、こんばんは。
僕はソラと言います。
何度か別名義で本館の方へ、投稿させて頂いています。
その作品は、友人が見てくれているとのこと。
さすがにその友人にとってBLはキツいかな…と思い、現在に至ります。
深い意味はございません。適当な説明ですみません。一体、僕はなにが言いたいのでしょう。
さて。改めまして今回はクリック、誠にありがとうございます。
はじめてのBL作品。
年齢指定のつくような内容ではないものの、緊張しております。
別にBLの世界について詳しく知ってる訳でもないのに、どうしてBL枠に入ったのか、という件についてはあまり触れないで頂きたいです。
このシンプルな題名、もう少し何かいいものがあればよかったのですがね。
思いつきませんでした。
話が長くなり、申し訳ございませんでした。
それでは、この作品を読んで頂く際の注意事項を申し上げたいと思います。
●荒し・中傷狙いのコメント・感想はご遠慮下さい
●この物語に出てくる人物等は全て架空のものとなっております
●更新が遅くなる場合がございます、大目に見て頂けると幸いです
その他、追加していくと思われます。ご了承下さい。
以上の全てを了承した上で、この作品をお楽しみ頂けますよう、ご協力お願い致します。
- Re: 【BL】一度きりの記憶。【オリジナル】 ( No.3 )
- 日時: 2015/02/28 15:19
- 名前: NeBa2 (ID: YwspoyBV)
文才凄くないですか…? 初めましてm(._.)mペコリン読みました。主人公の気持ちがこう…ダイレクトに伝わってきた感じがして、私は好きです!!
続きが楽しみです。
- Re: 【BL】一度きりの記憶。【オリジナル】 ( No.4 )
- 日時: 2015/03/12 19:48
- 名前: ソラ ◆rhFJh.Bm02 (ID: mmrXmEUV)
NeBa2様
ありがとうございます^^
お世辞をおっしゃって下さっても、何もでませんよ?(笑)
主人公の気持ち…ですか、ありがとうございます。ちゃんと伝わったみたいで嬉しいです。
更新ペースは遅いですがこれからも、続けていくつもりです。どうか、最後までお楽しみ下さい^^
感想・コメント・アドバイスもよろしければ、頂いてもよろしいでしょうか?
何卒、ご声援よろしくお願い致します。
- Re: 【BL】一度きりの記憶。【オリジナル】 ( No.5 )
- 日時: 2015/03/12 20:41
- 名前: ソラ ◆rhFJh.Bm02 (ID: mmrXmEUV)
第一章-事の発端-(2)
ペットボトルの蓋を閉めると同時に、
空腹を知らせる音が、殺風景な部屋全体に共鳴した。
いくら一人でも、流石にこれは恥ずかしいものだ。
「……飯でも買いにいくか」
恥じを紛らわすように独り言を呟くと、無防備に放り出している合鍵と財布を持ち、玄関へと向かった。
- Re: 【BL】一度きりの記憶。【オリジナル】 ( No.6 )
- 日時: 2015/03/12 23:17
- 名前: ソラ ◆rhFJh.Bm02 (ID: mmrXmEUV)
第一章-事の発端-(3)
玄関のドアを開けると、まだ少し肌寒い風が、着ているパーカーのフードを軽く揺らす。
鍵を閉めたか、念入りに確かめると、俺は軽やかにアパートの階段をかけ降りた。
徒歩でも5分程の近隣にある、あの緑の某コンビニ。
俺は、そこに着くなり自動ドアの前に駆け足で向かった。
店に入ると、「いらっしゃいませ」とか細い声が聞こえた。
店員にしては元気のない挨拶だな、
そう思ったのだが、特に気に止めることはなかった。
おにぎりの販売コーナーへ行くと、今はお昼時だからか、種類は数少なかった。
仕方なく、目の前にあったおにぎりを適当に取ると、レジに持っていった。
「これ、お願いします」
今時こう言ってレジへ出す客も少ないのかもしれない。
そんな、どうでもいいことであり、重大でもあることを考えながら、なんとなくレジの担当の店員の顔を見た。
「………っ」
夕は、その顔を見るなり息を飲んだ。
_______美少女。
一言で表すとそうなる。
栗色のふわっとした肩までの長い髪からのぞく、綺麗な肌。
血色のいい唇。
ぱっちりとした、綺麗な瞳。
一瞬でここまで見えたことは、自分ながらに気持ちが悪いとは思うが、本当にそれほどの美少女なのだ。
_______彼氏、いるんだろうな
店員は、そんなことを考える夕をよそに、夕の顔を覗きこんでいる。
が、夕はそれに気づかない。
「の…」
「あの…」
「あのぉ!」
「え?」
突然、大声を出した店員に、俺は目を丸くした。
「あの…お金…よろしいですか」
「え、あぁ。ごめんね」
焦って小銭が上手く出せない。
なんて、迷惑な客なんだ。
向こうも、そう思っているに違いない。
おろおろする店員と、顔を赤くしながら小銭を取り出す客。
端から見れば、微笑ましい光景なのだろう。
しかし、実際には違う。
むしろ、その間逆なのだ。
結局あの後、無事会計を済ませることができ、さっさとコンビニを出た。
また、あのコンビニへ行けば会えるだろうか。
初恋が始まった後に食べたおにぎりは、全て塩の味がした。
しかし、別に気にならなかった。
……といえば嘘になるが、それはまた別の話だ。
- Re: 【BL】一度きりの記憶。【オリジナル】 ( No.7 )
- 日時: 2015/04/20 16:36
- 名前: ソラ ◆rhFJh.Bm02 (ID: mmrXmEUV)
第一章-事の発端-(4)
あれから、数日後。
夕は、無事。家から徒歩で行けるような近場の高校へ入学した。
周りは、どうやら友人連れと見られる新入生であふれかえっていた。
しかし、肝心の夕の方はどうだ。
______独り
そう。今更だが、夕は自分に友人と呼べる存在がいないということに気がついた。
だからといって、自分から誰かに話しかけにいくのも得意じゃない。むしろ、その逆。苦手なのだ。
しかし、夕はあることに気がつく。
_____おい、待てよ。
_____自分で言うのもあれだが、どちらかというと俺自身、ルックスは悪くないはずだ。
______確かに、話しかけづらいところはあるかもしれない。
_______でも、もしかすると誰かが寄ってくるんじゃないか?
________よし、精々頑張ってくれたまえ。諸君。
夕は、そう、数秒間で確実に自分のことを棚にあげたことをぬかしながら、辺りを見渡した。
僅かに、「誰か知り合いがいますように………!!」、という期待をこめながら。