BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

俺の手と、お前の手。〜キスの時間〜
日時: 2015/06/08 21:15
名前: ハルバリア (ID: .KTVIQ6l)

俺、前原陽斗は今目の前にいる岡野ひなたが好き。可愛くて可愛くて気が狂うほど。俺にとって岡野はそんなことを感じさせてくれる唯一の存在なんだ。今まで女の子と付き合ったことは何度かあるが、こんな気持ちにさせられたのはこいつが初めてだ。なんでだろう。いつもと変わらないのに。すごく…心が痛い。

ひなた
「おーい!前原君?なーにぼーとしてんの?」
陽斗
「別にー」
俺は気持ちとは裏腹にそっけない態度をとる。
ひなた
「どうしたの?不機嫌だね。朝から」
陽斗
「何でもないって!」
強く当たってしまった。そんなつもりはなかったのに。本気で恋をしたのが初めての俺にとって、岡野がやっかいなのには変わりないけど。
ひなた
「なんなのよ!もういい!知らない」
陽斗
「えっ…おい!」
俺はとっさに岡野の腕をつかんだ。驚いた。あの岡野が半泣きだった。大きな瞳をうるうるさせてこっちを見てる。
陽斗
「なっ…なんで泣いてんだよ」
ひなた
「あんたのせいだよ!馬鹿!朝からこんな気持ちにさせるなんて最低!大っ嫌い!」
陽斗
「い、いやそんなつもりじゃ」
ひなた
「どうせまた女のこと考えてたんでしょ!?馬鹿!二度と近づかないで。」
二度と近づかないでと言う言葉。俺にとって1番言われたくない言葉を1番言って欲しくない人に言われた。俺はつかんだ腕をゆっくり離して前に走って行ってしまう岡野をずっと見ていることしかできなかった。

殺せんせー
「みなさん。おはようございます!今日も元気に、頑張りましょう!」
岡野と仲直りをできないまま学校が始まった。1時間目の理科では、男女ペアになって行うものだった。くじ引きで決めた俺の番号は9。ペアになる子は、岡野だった。いちよ俺はよろしく。って言ったんだけど、結局無視されたままだ。
殺せんせー
「おやおや。いつも仲のいいあの二人が喧嘩ですか。ここは様子を見ておきましょうかね。ぬるふふふふ」
理科の実験では岡野が1人でどんどん進めてしまい俺の出番なし。2時間目の体育ではもともと男女は話さないし3時間目のテスト何てもってのほかだ。今日は、烏間先生とビッチ先生の予定で学校がこれで終わりだ。どうやらビッチ先生が烏間先生を誘ったらしい。これは面白そうと思ったんだけど…今の俺はそんなことしてる場合でもなく、ひとりため息をついて教室を出た。
片岡
「今日の前原君。元気なかったね。」
ひなた
「しらない!あんなやつ!」
片岡
「あっ。もしかして喧嘩?」
ひなた
「う…うん。」
片岡
「そっか!じゃあ仲直りしないとね!」
ひなた
「えっ?」
片岡
「今から前原追いかけなよ。」
ひなた
「そっ、そんなことできないよ!私から二度と近づかないでとか言っちゃったし。」
片岡
「ひなたちゃんの気持ちも分かるけど、前原君の話、ちゃんと聞いてあげたの?ひなたちゃんが思ってることとは程遠いことかもしらないよ?」
ひなた
「そうかもしれないけど…
片岡
「と・も・か・く!早く追いかけてきな!」
ひなた
「でも…」
片岡
「大丈夫。ひなたちゃんと前原君なら絶対仲直りできるよ。そのために行動あるのみ!だよ?」
ひなた
「そうだね。じゃあ行ってくる!」
片岡
「頑張って!」
俺は、崖の上の木に乗って、ぼーっとしていた。(アニメ暗殺教室第3話でカルマが飛び降りる前に乗っていた木。)俺は悩むと必ずここに来ていた。程よい怖さが悩みとか吹き飛ばしてくれるから。
ひなた
「前原?」
陽斗
「え!?何してんだよこんなところで。」
ひなた
「それはこっちのセリフよ!」
陽斗
「てか、いーのかよ。俺に近づいて。」
我ながら言うのはすごく傷つく。
ひなた
「何で。そんな素っ気ない対応するの?私、前原に何かしたかな?もう、わかんないよ!」
また走って行ってしまう。俺から離れてしまう。1番近くにいてほしいのに、1番お前を手放したくないと思っているはずなのに。またそうやって、俺から簡単に離れて行ってしまうんだ。
でも、そんなの。やだ。やだよ俺。お前が俺から離れていく何て。もう耐えきれない!俺は走った。岡野のもとへ。後ろからでもわかった岡野の涙を、そのままになんて、できねぇ。
陽斗
「待てよ!」
また腕をつかんだ。朝と同じ状況だ。ただ一つ違うのは、岡野がこっちを見ないで腕をはらおうとしていることだ。全然力入れてないのに。岡野の力はすごく弱かったら、多分、泣いて力がうまく出せないんだろう。
ひなた
「もう、離して?もうやだよ。こんな気持ち。」
泣いていた。すごく泣いていた。地面が涙に濡れるぐらい。
陽斗
「俺が朝ぼーっとしてなのはお前のことを考えていたから。」
ひなた
「え?」
陽斗
「素っ気ない態度を取ったのはお前のことが好きだから。元気がなかったのはお前が俺を避けたから!俺はお前が好きなんだよ!どうしようもないくらい。自分だってわかんねぇよ!岡野にとっていやな態度でも、俺にはそれが精一杯なんだよ!」
今の気持ちを、思っていることを、全部話した。俺は下を向いて座り込んで手を離して。もう、今まで通りに。何て、叶わないのかな…
ひなた
「馬鹿じゃないの?」
陽斗
「は?え?」
ひなた
「私があんたにそんな態度されて傷ついたのは私もあんたが好きだから!素っ気ない態度とられたら辛いし、元気がなかったら心配しちゃうの!おせっかいでも、あんたが好きだから…」
岡野は座り込んだ俺の胸ぐらをつかんで、自分の思いをできるだけぶつけてくれた。それが嬉しくて、恋しくて、守ってやりたくて…下にうつむいている岡野をそっと覗きこんで、ほっぺを触って。目をつむって…ビッチ先生に鍛えられているから、こんなの楽勝だって!
陽斗
「もし付き合うなら、キスに乗って?付き合わないならキスしなくていいから。」
ひなた
「はぁぁ!?調子にのるな!!」
バシン!!!!!!
陽斗
「いってー!あぁあ久々のデレが見れると思ったんだけどな〜!…ん…」
おいおい、マジかよ。このタイミングでやるかよ。顔赤いぞ!?可愛すぎだよ。ひなた…
ひなた
「これでわかった!?これが私の答えよ!ばかばかばか!」
陽斗
「はいはい。」
俺はそっと頭を撫でて、帰りは岡野と2人きり。岡野の手と俺の手が。やっと重なったときだった。

Re: 俺の手と、お前の手。〜キスの時間〜 ( No.1 )
日時: 2015/06/09 21:26
名前: 葵@アニメ好きな腐女子 (ID: WSDTsxV5)

ハルバリアさん。こんばんは
面白いです〜
リクエスト(勝手に-wカルビッチ
頼みたいです…

Re: 俺の手と、お前の手。〜キスの時間〜 ( No.2 )
日時: 2015/06/10 06:54
名前: 雫子 (ID: FpNTyiBw)

葵さん。
来て来てすぐに熱心に感想を伝えるわけでもなく、面白いで片付け、いきなりリクエストとはどういうことでしょうか。

書き手様にも失礼にあたる行為ですし、地雷だとしたらどうするんですか?

書き手様や読んでいる方が不快になることも考えられないんですか?

それらを考えて発言し、そしてしっかりと礼儀と常識を身に付けてください。

前にも雑談とR系で注意されていましたよね?

自分を見直してください。

横やり失礼いたしました。

Re: 俺の手と、お前の手。〜キスの時間〜 ( No.3 )
日時: 2015/06/10 17:36
名前: しぃな (ID: LmekyLqy)

初めまして

私、暗殺教室が大好きで、夢小説を読みたいなーと、ずっと思ってたんです。
けど、私は文才がなく………。

あなた様の小説、とても感動しました。
面白かったですし、また、他の人が書かなそうな前原と岡野の話だったので、より引きつけられました。

これからも応援しております。


頑張ってください!!!





もし迷惑でなければ、またのぞかせていただきます。


Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。