BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 腐向けHQ!! 【影山右固定小説】
- 日時: 2015/09/25 07:10
- 名前: 沙紀 (ID: YUvrOkO5)
はじめまして、沙紀と申します!
ここでは腐向けハイキュー小説…主に影山受けを書いていきたいと思います。
リクエストも受け付けますので気軽にコメどうぞ!
- Re: 腐向けHQ!! 【影山右固定小説】 ( No.1 )
- 日時: 2015/09/25 21:23
- 名前: 夏蓮 ◆/hHtq2znbQ (ID: z.RkMVmt)
初めまして!
飛雄ちゃん&飛雄ちゃん受け大好きです!
リクエストしますね!
及影お願いします!!
- Re: 腐向けHQ!! 【影山右固定小説】 ( No.2 )
- 日時: 2015/09/27 17:07
- 名前: 沙紀 (ID: CN./FYLZ)
夏蓮さん
リクありがとうございます!
及影大本命なので頑張ります!!
- Re: 腐向けHQ!! 【影山右固定小説】 ( No.3 )
- 日時: 2015/09/27 19:03
- 名前: 沙紀 (ID: zi/NirI0)
及影
壁に頭を打ち付け、鈍い音を聞いた。
「もう逃げられないよ…」
じわじわとこちらに迫ってくる相手に怯んで後退りをしようとしても、もう後ろは無い。
「来んな…」
「諦めろ飛雄…」
「嫌だ…!」
「観念しな!!」
「うわっ!!」
及川は影山の頭を支えたかと思うと勢いよく影山をベッドに押し倒した。
「残念でした。はい、飛雄の負け!!
………ほら、さっさとしなよ」
***
「ねえ、ゲームしよっか」
「なんすかいきなり…」
「んー?気まぐれ」
「はあ………」
少し酒の入った及川の唐突な発言から始まった、ゲーム。
「ルールは簡単。今から飛雄に、飛雄は俺に、大好きって言う。先に照れた方が負けね」
「は?」
「大好き」
「えっ」
「大好き。ほら、次は飛雄の番」
「いや、意味わかんね…」
「ほら」
「………だ、大好き」
「あ、照れた。じゃあ俺の言うこと聞いてね」
「えっ…はっ…?」
「飛雄からキスして?」
「…………え?」
***
「離せっ…」
「ほらぁ、早くちゅーして」
「やっ…」
「そんな可愛い声出してもだぁめ。ね?」
「ぐぅ…」
及川の勢いにのせられたということもあり、キスをするのは癪だ。
しかしこの軽い酔っ払いに絡まれ続けるのも辛い。
「き、きすしたら…キスしたら離してくれますか…」
自分よりも高い身長と筋力を持つ年上の恋人。
その大きめな手に押さえられた自分の肩をちらりと見やる。
「ふーん…いいよ?」
「じゃ、じゃあ…」
……
……
「…じゃあ、って言ったよね?」
「だ、だって………恥ずかし…」
かぶりを振って黒髪を揺らす影山に、及川にはなにか感じるものがあった。
「可愛い。早くしろ」
「意味わかんないんすけど…っ、こっち見んな…。め、目ぇ閉じてください…」
影山がそう言うと及川は素直に目を閉じた。
影山は及川の長い睫毛に一時見入ってしまったが、視線を目の前の唇に移した。
(うわ…寝顔以外にこんな顔見たことねぇ…)
逸る鼓動と緊張で荒くなる息が耳に響いて自分自身で恥ずかしくなる。
ちゅっ
「………お前そのままベッドから離れんなよ」
「あんたが離れてくれるって言ったんじゃないすか」
「今お前から離れたら俺死ぬから」
「意味わかんねぇ…」
影山が時計を確認すると、まだ夜9時を過ぎたばかりであった。
今日の夜の長さはいつも以上だろう、と影山は悟った。
- Re: 腐向けHQ!! 【影山右固定小説】 ( No.4 )
- 日時: 2015/12/13 18:18
- 名前: 沙紀 (ID: 0inH87yX)
お久しぶりです、色々ありすぎて来れてませんでした…。
これからも恐らく、のろのろとネタが思い付いたときに更新させて頂きたく思います。
リクエストは受け取り確認次第、お応えさせて頂きます^^
- Re: 腐向けHQ!! 【影山右固定小説】 ( No.5 )
- 日時: 2015/12/13 19:39
- 名前: 沙紀 (ID: tBS4CIHc)
付き合ってない月影
「なーお前ら、ほんとは仲良かったりするのか?」
日向の一言が、烏野バレー部一年生だけの空間に響いた。
「「は?」」
影山と月島、低めの二人の声が寒々しい夜の帰り道で重なる。
圧のある声にたじろぎながら、「ほら!今だって声ハモったし!」と日向が喚く。
「日向、例えば?見てて仲良さそうに見えたときとか…」
山口の声に、影山は日向を、月島は山口を睨んだ。
「ひっ……
た、例えば!部活の休憩中にドリンク渡すときとか、指当たっただけで影山顔真っ赤にしてただろ!
月島だって面白がって手ぇ握ったりしてた!だから…」
「だから、王様と僕が仲良いと?」
言葉に詰まった日向の続きを補うように、月島が言った。
眼鏡を上げてはぁ…と盛大に溜め息をつきながら、ふわふわとしたオレンジ色の髪を一瞥する。
「意味わかんねぇし、俺が顔真っ赤にした覚えなんてねぇ!」
影山が軽くキレた。それに乗っかるように「僕も、王様の手なんて握ってないよ…」と眼光鋭く月島が言う。
「………これ、ツッキーが図星の時にする癖だよ…」
「まじか!!」
山口は小声のつもりで日向の耳元に向かって言った。が、キッと影山の猫目に圧迫されて縮こまる。
「じゃあ…今から!!手!!繋いでみろよ!!」
「「は?」」
また意味のわからないことを…とぼやきつつ、ちらりと影山を見やると、影山も月島を見ていた。
影山の蒼く澄んだ瞳にあてられた月島の頬が一瞬にして赤らみ、そして真顔となったのを……日向は見てしまった。
影山は影山で、コミュニケーションの苦手な自分に向けられた月島の視線にもどかしさを感じ、自身のものと絡んだのに恥じらいを持って頬を赤らめた。
下手くそながら唇をもごもごとさせ、顔を背けたのを……山口は見てしまった。
真顔の月島の隣に赤らめた頬を隠せずにいる影山、それを各々に見てしまった日向と山口…というシュールな現状、部活終わりの夜。そこに吹き込む冬の寒い風がナンセンス。
「おぉ…うん」
堪えきれずに意味のない言葉を出してしまった山口だが、日向の言葉に涙を堪えることになった。
「……もういいから!手なんて繋がなくていいから!じゃあな!!」
「えっ…えっ!?日向!?」
速すぎる自転車に追い付ける気もせず、その場で狼狽する。
「つ、ツッキー…影山……」
ギシギシと強張る体を踏ん張らせ振り向く。
「山口、帰るぞ」
口調が。
「………ぁ、ひ、日向待て、ボゲ…!」
時差が。
「じゃ、じゃあね影山!…お大事に…?」
待ってツッキー!と、振り向かず淡々と歩みを進める月島に向かう山口。
自分でも少し混乱しつつ、ちらりと振り返った先には。
日向と、月島…山口は見えていないだろう…の行った道を、顔を赤くしながら掌をぎゅ、ぎゅとして立ち尽くす影山の姿だった。
Page:1