BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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with love 合同作品 GL 新しい小説2月2日投稿
日時: 2016/06/16 18:36
名前: 桜庭 優 (ID: Qos362AQ)

クリックありがとうございます。
この作品は、私とのれり様と茉莉様と咲磨様の四人による合同作品です。
作品内容は、女子中学生の純愛の物語を書いた百合小説です。

登場人物
名前:綾倉 乃愛/あやくら のあ
年齢又は学年: 14(中2)
容姿: 薄い栗色の天然パーマで、ロングヘアー。両サイドから三編みをしていて、後ろでリボンで一つにまとめている。残りの髪はおろしている。目は栗色で、少し幼い可愛い顔立ち。フリルのついたシフォンワンピースを着ている。
性格: 明るく、さっぱりした性格。見た目とは裏腹にやんちゃで元気。喧嘩しやすく、いつも紳に止められている。

名前:綾倉 紳/あやくら しん
年又は学年: 14(中2)
容姿: 黒髪のショートカット。後ろが少し長く、邪魔なときは結んでいる。目は乃愛と同じく栗色。女子だがイケメン。クールで格好いい。シャツにズボン。その上から気温、体調によってパーカー等を着たりしている。
性格: クールで格好いい。ずっと乃愛のことを気にかけていて、優しい。一度決めたことは必ずやり遂げると決めている。

名前:乃木坂 桜/のぎざか さくら
年齢又は学年: 14(中2)
容姿: 茶髪のセミロングで、低い位置でツインテールにしている。少し垂れ目がちで茶色の目、性格同様おっとりした顔立ち。優しそう。ざっくり編みのセーターにフレアスカート。
性格: おっとりしていて優しい。お姉さんっぽく面倒見が良い。思っていることをはっきり言えず、他人の意見を尊重してしまいがち。

名前:艶野 蝶/つやの ちよ
年齢又は学年: 25歳。保険医
容姿: ロングヘアーの黒髪で、ポニーテールにしている。結構な美人でスタイルも良い。目は髪と同じく黒。服装は黒又は濃紫のワンピース+白衣。
性格: 女の子が大好きで、タラシっぽい。基本的には明るく優しい先生(として振る舞っている)。嘘つきだが、恋心に嘘はつけない。気に入った子に色々質問するのが趣味。

第一話
>>1

>>2

>>3

>>4

>>5

>>6

百合 ( No.1 )
日時: 2016/06/16 18:22
名前: 桜庭 優 (ID: Qos362AQ)

これは中学生オリジナルの百合小説です。
〜with love〜
〜第一話〜
公園でゆらゆらと大枝を揺らして辺りに桃色の雨を降らせる桜の木からは、今が春だという事が伺えました。
桜が咲き乱れている中で楽しげな子供の声が聞こえてきます。
女の子の頭に大きなリボンを付けて、くるくるパーマの三つ編みの子が、熊のぬいぐるみを大事そうに抱え走り回っています。
幼稚園児ぐらいでしょうか?女の子の顔は、走れば走るほど赤くなっていき、息づかいも荒くなっていきます。

「おそいよ、しんちゃん、さくらちゃん」

乃愛は、走りながら苦しそうに顔を赤らめながら後から追いかけてている同じ年位の二人の女の子に楽しそうに話しかけました。
でも心の中では、早く乃愛を捕まえてよね。と思っていました。

「まってよ、のあちゃん。
そんなにはやくはしったらまたたいちょうをわるくするわよ」

茶色い髪を低い位置で2つに束ねた女の子が、心配そうに乃愛を見つめながら、乃愛の後を必死で追いかけまいます。
桜は、乃愛が体が弱いのが良く解っていました。
そして何時も無理をして苦しんでいる乃愛を見てると何時も心が辛くなりました。
だからから早く乃愛を捕まえようと頑張りました。
桜は、あと少しで乃愛に手が届く所まで来たけれども乃愛を掴む寸前で乃愛に避けられて乃愛との距離が離れました。

「だいじょうぶだよ。
もうさくらちゃんは、しんぱいしょうだな。
でもはやくのあをつかまえてくれないとつまらないよ」

乃愛は、楽しそうに笑うと走るスピードを速くしました。
すると、どんどん桜と乃愛の距離は、離れてしまいました。
乃愛が大きく右足を踏みだした、その瞬間でした。
乃愛が苦しそうに胸を押さえつけて、その場に倒れこんだのです。

「だいじょうぶか、のあ!?」
「だいじょうぶ、のあちゃん!?」

ツインテールの幼い女の子とのショートカットで黒髪の幼女が乃愛に走って近寄りました。
心配そうに乃愛を見つめながら体を支えてくれる紳とそれを今にも泣きそうな表情で乃愛を見つめる桜に乃愛は、二人を心配させないように辛いのを我慢して無理に笑って見せました。

「ごめんね、またふたりにめいわくをかけちゃったよね」

乃愛は、申し訳なさそうに紳と桜を見渡すと一回深呼吸をするとゆっくりと立ちあがろうとしました。

「きゃっ!?」
「あぶない!?」

立ち上がる寸前の所で体のバランスが崩れて倒れようとしました。
でも倒れる前に紳が乃愛の体を支えました。

「まだたいちょうがかいふくしていないのにあんまりむりをするなよ、のあ。
わたしがベンチに、はこんでやるから、すこしやすんでいろよ」
「もうこんなからだは、いやだよ……」

紳は、乃愛の体を姫様抱っこするとベンチに向かいました。
紳に抱っこされた上で乃愛は、泣きそうに涙を瞳に溜めながら辛そうに俯いた。
紳は、乃愛を優しく見つめながらベンチまで運ぶとベンチの上に降ろしました。

「そんなかおをしないでよ、のあちゃん。
おおきくなったらからだのたいちょうもかいぜんされるとおもいますよ」

桜は、乃愛の体を優しく抱きしめると耳元で囁きました。
それを見た紳は、桜の上から乃愛を抱きしめた。

「のあは、からだのことをきにしすぎだ。
からだのたいちょうがわるくしてもわたしとさくらがほろうするからのあは、どんとかまえていろよ」

紳は、乃愛を安心させるように、優しく耳元で話しかけました。
顔を上げた乃愛は、手の甲で涙を払うと桜と紳に向かって、柔らかく笑って見せました。

「ありがとう、さくらちゃん、しんちゃん。
のあ、もうすこしがんばってみるね」

それから乃愛は、体の弱さを隠すようによりやんちゃをするようになりました。
それが桜と紳それに乃愛の両親に気を使わせない一番の方法だと考えていました。
そして乃愛の事は、紳達にとってお転婆の姫様として受け入れられるようになりました。

「乃愛、朝よ、起きなさい」

乃愛は体がゆらゆらと揺さぶられているのを感じ、目を覚ました。
目を開けるとそこには、呆れたような顔をした乃愛のお母さんが腰に手を当てて立っていました。

「う……んっ……お母さん……?」

乃愛は、目を擦りながら自分の体にかかっている布団を捲り体を起こしました。
それと同時に乃愛のお母さんは、部屋のカーテンを開けました。

「『お母さん……?』じゃないわよ。
いつまで眠ってるつもり?
ほら、早く起きて制服に着替えてご飯を食べちゃいなさい。
もう少しで紳ちゃんが迎えに来ちゃうわよ」
「は〜〜〜い」

乃愛のお母さんが部屋から出て行くのを見送ってから、乃愛は制服に着替え、髪をクシでとかしはじめました。
昔からの天然パーマのおかげで、髪をとかすのに毎朝苦労させられるのです。
やっとのことで三つ編みにした髪に、チャームポイントである赤い大きなリボンをつけると、乃愛はその場でくるりと回って見せました。

「うん、完璧だよね」

乃愛は、鏡に映っている自分に向かって一回ウインクをしてから頷くとリビングに向かいました。
リビングでは、乃愛のお母さんが焼いた食パンをのせたお皿をテーブルに運びながらため息を吐きました。

「乃愛は、もう中学二年生なんだから自分で起きれるようにしなさいよ」

テーブルの上には、乃愛のお母さんが妬いてくれた香ばしい匂いのするパンがお皿の上で「私を早く食べてよね!」と訴えるかのように、乃愛の食欲に、火をつけました。

「早く朝ご飯を食べないと紳ちゃんが迎えに来るわよ」
「急いで食べるから急かさないでよ」

乃愛が椅子に腰掛け、食パンを二口頬張り、牛乳を飲みこんだ、その時です。
家の中で呼び鈴が鳴り響きました。

「わっ、もう紳ちゃんが来たの!?」
「ほら、言わない事じゃない」

乃愛は、急いで立ち上がると牛乳を一気飲みしてからお母さんに近づきました。

「いってきます、お母さん」

乃愛は、お母さんの頬にキスをしました。

「行ってらっしゃい、乃愛」

お母さんも、乃愛の頬に、軽くキスをしました。
乃愛が食パンをもぐもぐと頬張りながら玄関を開けると、黒髪のショートヘアーの女の子がそこに立っていました。


ユリ ( No.2 )
日時: 2016/06/16 18:23
名前: 桜庭 優 (ID: Qos362AQ)

「おはよう、紳ちゃん」
「おはよう、乃愛」

乃愛は、食パンの最後の一切れを口の中に詰め込んでから紳ちゃんの方を向いた。
紳ちゃんは、呆れたようにこちらを見ていて一回小さくため息を吐いた。

「お前な……年頃の女の子なんだから行儀が悪い事をするなよ」
「もう紳ちゃんは、硬いんだから、少し位良いじゃない」

乃愛は、紳ちゃんの腕に絡みつき、甘えるように上目使いで紳ちゃんを見つめました。

「はぁ……乃愛に何を言っても無駄だな……」

紳ちゃんは、苦笑交じりにため息をつくと、そっと乃愛の右手を左手で包み込んでくれました。

「ほら、早く行かないと学校に遅刻するよ」
「うん、早く行こう、紳ちゃん」

乃愛は、紳ちゃんの手を握り返すと歩き出しました。
しばらく歩くと茶髪のセミロングで低い位置にツインテールをしている女の子が見えてきました。

「おはよう〜〜〜〜さくらちゃん」

乃愛は、左手を振りながらさくらちゃんに近づきました。
さくらちゃんが乃愛に気が付き乃愛の方を向きました。

「おはようございます、乃愛ちゃん、紳ちゃん」

さくらちゃんも右手を軽く振りながら乃愛に近づいてきました。

「おはよう、桜」

紳ちゃんは、さくらちゃんににこやかに挨拶をしました。
さくらちゃんは、乃愛と紳ちゃんがつないでる手を見て、ふふふっと楽しそうに口元に手を当てて微笑みました。

「紳ちゃんと乃愛ちゃんは、本当に仲良しなのね」
「うん、乃愛と紳ちゃんは、仲良しなんだよ」

乃愛は、嬉しそうに微笑みながら答えると紳ちゃんと手を握ってない左手でさくらちゃんの右手を握り締めてにっこりと微笑みました。

「でも乃愛は、さくらちゃんの事も好きだよ」

紳ちゃんとさくらちゃんは、乃愛の言葉を聞いて互いに見つめあうと互いに声をこらして笑い出しました。

「乃愛ちゃんには、敵わないですね」
「本当だな……でも乃愛らしくて良いと思うよ」
「もう紳ちゃんもさくらちゃんもそんなに笑う事は、ないじゃない!」

乃愛は、頬を膨らせながら紳ちゃんとさくらちゃんを少し睨みました。

「ごめんなさい、乃愛ちゃん。
でも乃愛ちゃんを馬鹿にしたのではないんです。
乃愛ちゃんの全てが愛おしいって紳ちゃんと思っていただけです」

さくらちゃんは、後ろで腕を組むとやんわりと微笑みながら乃愛を見つめるとちらって紳ちゃんを見ました。

「まあ……否定は、しないけれどね」

さくらちゃんの視線と紳ちゃんの目が合うと紳ちゃんは、少しだけ気まずそうに軽く自分の後ろ髪を触りなが苦笑いを浮かべました。

「うぅ……なんだかさくらちゃん達に丸め込まれた感じがするよ……」

乃愛は、不満そうにさくらちゃん達を見つめました。

「私達は、単純に乃愛ちゃんの事が好きってだけですから乃愛ちゃんは、私達の好意を素直に受け取っていいと思います」

さくらちゃんは、優しく微笑みながら乃愛の頭を撫でました。

「んっ……そうだよね……ありがとう、さくらちゃん」

さくらちゃんに、頭を撫でられて気持ち良さそうにしながらさくらちゃんが乃愛の撫でた手を軽く触りながら照れくさそうに微笑みました。

「早く学校に行こうよ、紳ちゃん、さくらちゃん」

乃愛は、紳ちゃんとさくらちゃんに向かって両手を差し出しました。
紳ちゃんとさくらちゃんは互いに見つめあうと少し笑いながら紳ちゃんとさくらちゃんは、乃愛の手を握りしめました。
乃愛達は、三人で手を握り締めながら学校へ向かいました。
学校の校門に入るとある出来事が起きました。

「あ、あの、紳先輩!」

声をした方を向くと黒髪のおかっぱで乃愛よりも背の低い女の子が手紙を持って立っていました。

「これは私の気持ちです、受け取ってください!」

女の子は、紳ちゃんに手紙を差し出すと紳ちゃんは受け取りました。

「ありがとう。
気持ちは、嬉しいよ……」

紳ちゃんは爽やかに微笑むと女の子は、顔を真っ赤にして舞い上がりながら声を裏返しにして答えました。

「は、はい!
それでは、失礼します」

女の子は、ふかぶかと頭をさげると走って去って行きました。
今の女の子は、女の子らしくて可愛らしい女の子だったな……。
紳ちゃんは、あんな女の子が好みなのかな……。
乃愛は、そう考えると胸が苦しくなりました。
乃愛は、苦しそうに自分の両手を握りしめながら横を向きました。
横を向いたらさくらちゃんも辛そうに紳ちゃんを見つめていました。
さくらちゃんは、乃愛の視線に気が付きそれを誤魔化すように乃愛に向かって優しく微笑みました。
乃愛は、さくらちゃんの微笑みを見ても心ももやもやが治まらずに辛そうに俯きました。

「どうしたんだ、乃愛?」

紳ちゃんは、乃愛の異変に気が付き乃愛の顔を覗きこんできました。

「ッ!?何でもないわよ!
紳ちゃんは、可愛らしい女の子から貰ったラブレターでにやけてれば良いでしょう!
紳ちゃんの事なんかほっておいて先に行こう、さくらちゃん」

乃愛は、さくらちゃんの手を握り締めると学校に歩き出しました。

「待てよ。
乃愛は、何を怒ってるんだよ」

紳ちゃんは、何もわかっては無いような不思議な顔をしながら乃愛に近づいてきました。

「ふん、あっかんべ〜〜〜〜〜!」

乃愛は、一回紳ちゃんの方を向くと両眼を瞑ってベロを出してあっかんべ〜〜〜をするとさくらちゃんの手を握り締めたままさくらちゃんと学校の下駄箱に走って向かいました。
乃愛とさくらちゃんが上履きに履き替えていると紳ちゃんが後から現れました。

「乃愛は、何を怒ってるんだよ……」
「……別に怒ってないわよ」
「は〜〜……」

紳ちゃんは、深くため息を吐くと下駄箱を開けると下駄箱から大量のラブレターが落ちてきました。
それを見た乃愛は、心を落ち着かなくて横を向くとさくらちゃんは、一瞬辛そうとも見える表情で紳ちゃんを見つめていて乃愛の視線に気が付きいつものにこにこ笑顔に戻りました。
紳ちゃんは、少しため息を吐くとラブレターを拾い始めました。

「紳ちゃんは、相変わらずモテるのね」

さくらちゃんは、からかうみたいに悪戯っぽく微笑みながら落ちたラブレターを紳ちゃんと一緒に拾い始めました。
さくらちゃんは、ラブレターを全て拾い終わるとラブレターを紳ちゃんに渡しました。

「そう言えば紳ちゃんは、何でいつも告白を断ってるの?
紳ちゃんは、誰か好きな人がいるの?」

さくらちゃんは、不思議そうに首をかしげました。
紳ちゃんは、自分の髪を少しだけ触りました。

「そんな子は、いないよ。
それに今は、うちのじゃじゃ馬なお姫様の面倒をみるので精一杯だしね」

紳ちゃんは、乃愛の方をちらって見ました。

「もう紳ちゃんたら酷いな、そんな事を言わなくてもいいじゃない!」

乃愛は、ぽかぽかと紳ちゃんの胸を強く何回も叩きました。
紳ちゃんは、乃愛をなだめるように軽く乃愛の肩を触りました。

「ちょっと痛いって、あんまり叩くなよ、乃愛」
「あ〜〜もううるさい、うるさい、うるさい、うるさい!」

乃愛は、紳ちゃんの頭を強く何回も叩きました。
紳ちゃんは、少しだけため息を吐くと乃愛を軽く抱きしめました。

「私が悪かったから機嫌を直せよ、乃愛」
「ふん……紳ちゃんなんか知らない……」

乃愛は、不機嫌そうに横を向きました。
紳ちゃんは、乃愛を抱きしめたまま乃愛のおでこにキスをしました。


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