BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

臨也と静雄の日常と非日常
日時: 2015/10/24 00:22
名前: 神楽 夜月 (ID: yWbGOp/y)


俺はあいつが嫌いだ。
あの糞野郎、あいつは、今日も余裕そうな笑みで他人の命を弄ぶのだろう

カシャン…

持っていたガラス製のコップは手の中で粉々に砕け散る
思い浮かべただけでイライラする
なのにまたどうしようもなくあいつのことを考えてしまう
なんだというのだこの気持ちは…




俺は人間が好きだ。
しかし化け物がきらいというわけではない
頭にまっさきに浮かぶのは

————シズちゃん————

あの化け物だけは嫌いにしかなれない
なのにどうしたのだろう
大嫌いなはずなのに、シズちゃんと
殺し合うのに殺し合えないのは


Re: 臨也と静雄の日常と非日常 ( No.1 )
日時: 2015/10/24 00:49
名前: 神楽 夜月 (ID: yWbGOp/y)

静雄目線ーーー


「いぃぃぃぃざあぁぁぁぁやあぁぁぁぁ!!!!!!」
今日も池袋に響く俺の怒声
勿論原因はアイツ…ノミ蟲だ

「言ったよなァ?池袋には来んなってよぉ!」

手近にある標識を引っこ抜き
正面でニヤニヤと笑うノミ蟲に投げつける

「おっととと…危ないじゃないか?シズちゃん?全くもっていくつの標識を曲げたら気が済むのさ!!っと」

余裕そうに避けたところにすぐさまコンビニのゴミ箱を投げつける

それすらもあの糞野郎は簡単に避けて見せる
うすく笑いながらこっち側を見据える赤みがかった目は
何か自分を抑えてそうで

「どうしたのさ?シズちゃん?聞こえてる?それとも立ったまま死んでくれたの?化け物のくせに考え事なんてしてるの?あぁ、化け物は考え事なんてしないよね!」

ミシ…

たった今掴んだ自動販売機に亀裂が走る

「死にやがれ!!このノミ蟲がぁぁぁ!!!」

あぁこれが日常なのだ

そう感じた矢先不意にナイフが飛んでくる

「————ッ!!」

驚いて少したたらを踏む

その次の瞬間、アイツは俺の目の前に踏み込んできて胸ぐらを掴む

ー殴られる!?
そう思い防御しようとする前に
臨也は
うすく笑い、
俺に口付けた
「んっ!?ーーーッ!!!むむむー!」

暴れて、やっと臨也は離れる

「アッハハハハ!どう?大ッ嫌いな男にキ好きなキスされるのはさ!あ〜ぁ、どうしてくれんのさ、俺 ファーストキスだよ?なーんてね!」

コイツ……!
絶対に
「殺す!絶対に殺す!!!!」

「あはははッ!顔真っ赤だよ?そんなにやだった?俺はそうでもないよ?
アッハハハハ!嘘だよー?嘘に決まってんじゃん!!」

そうして、黒いコートを翻してアハハハハ!と笑いながら池袋を去っていく臨也

俺は口に手を当て、ショートする思考回路をなんとか働かせていた
き……ス?ノミ蟲が?俺に?
!??!!!?
「いぃぃぃぃざあぁぁぁぁやあぁぁぁぁ!!今度こそぶっ殺してやる!」
そう叫びながら
どうしようもない嬉しさに困っていた


まだ続きますよー


Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。