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【おそ松さん】蜘蛛(またもやチョロ総受け)
日時: 2016/01/17 00:40
名前: かわの (ID: cJYcwzou)

※男遊郭パロ。モブ要素あり。R18。チョロちゃんをそんな子に育てた覚えは有りません!以上苦手な人ブラウザバック(゜ω゜)

いつからこうなってしまったのだろう。天井を眺めると、大きなシミが見えた。
この小さな檻で育て上げた少しの狂気。
きっとあれは僕の心だ。黒く汚れた僕の心。微かに口角を上げた。

此処はとっても珍しい場所、男遊郭。普通は女の人をお相手するんだけど、ここでは男の人をお相手するんだ。   そう言ったのは誰だったか。確か・・・僕達を捨てた男だったか。さしてどうでも良いことである。
僕達は六つ子だ。生みの親が育てられなくなって、3歳のときに此処で捨てられた。それからクソみたいに働いてゴミみたいな事も沢山して、仕事を盗み見たりしてたらいつの間にか僕は魔性で高嶺の華の花魁になってしまっていた。
雑用をしてる他の兄弟にも楽してほしくて、自分の遊郭を創った。
もちろん皆付いてきてくれた。
おそ松兄さんは主。カラ松は用心棒。僕は唯一の遊男。一松は会計。十四松とトド松は僕のお世話係になった。
また今日も煙管を吸いながら檻の中で声を掛ける。
「そこの旦那、ちょと寄ってくんなまし。」
その男の目には確かに欲望の焔が灯った。


早く終わんねーかなー。このクソ遅漏野郎。お前の粗チンなんて気持ち良くねーんだよ。チョロ松はそう思うが、勿論口には出さない。代わりに思いっ切り締め付けて気持ちよくしてやる。こんな行為に馴れてしまっている自分がおぞましいやら、なんやらで・・・そんな事を考えていると男が達した。それと共に線香が灰になった。  はい、時間切れ。心の中で呟いた。相手を自分から引き離す。
「旦那、時間切れでありんす。」
「えっ?いや・・・」
此奴もしつこい奴だな。しかも五月蠅いし。遅漏だし。
すると襖が開き、カラ松が男を睨みつけた。男はカラ松に気圧され渋々会計に向かって行った。
「普通、人が裸のときに襖開ける?」
「後が詰まってたからな。其れに我が片割れが危険な目に合ったらかなわないだろう?」
「こりゃ手厳しいね。」
乱れた着物を着付け直ししながら苦笑する。
「後半の言葉は無視なのか。」
「僕にはカラ松が居れば大丈夫だよ。でしょ?」
そう言うとカラ松は身悶えた。こう言うの手練手管って言うんだよと小さく呟いた。けど聞こえ無かったらしい。幸せな頭してるわ此奴。

いつだっただろうか、初めては。たしか9歳のときだった気がする。遊郭の兄貴に無理矢理・・・だった。そのときは決して気持ち良く無く、ただただ痛かったことだけは覚えている。裸で畳に血を付けて倒れてるのを、兄さん達に見られて
『僕、汚されちゃた。』 なんて泣きついたのを覚えている。
結局兄さん達が兄貴のこと再起不能にさせて、その遊郭クビになったんだけどね
「兄さん?」
ふとトド松に怒られたように話しかけられる。そうだ今ご飯作ってんだった。
「ああ、ごめん。考え事してた。」
そう笑いかけると  「まあ、良いけど!」 と、許して貰えたようだった。
「おーいチョロちゃん今日もコッチの〝お勤め〟も頼むよ!」
一応、主のおそ松兄さんに〝お勤め〟を頼まれる。鬼畜だね。僕やっと仕事終わったのに、次は兄弟達に〝ご奉仕〟しなければならないなんて。ケツ死ぬわ。


「チョロ松兄さん、いつもより感じてる。・・・なんで・・・」
一松が僕のナカをまさぐりながら質問してくる。
僕だって知らないよ。何故か体中熱いんだ。
「そりゃ俺が媚薬仕組んだからからに決まってんだろ。」
おい、クソ長男。仕舞いにゃ噛み砕くぞ。
「びやくってなにーー」
十四松が僕に聞いてくる。ああ駄目だ。この天使を汚してはいけない。
「兄貴・・・」
カラ松は泣きながら嬉しそうに微笑んでいる。一度死んでこい。
「おそ松兄さんナイス。」
トド松に至っては親指をたて、鼻血を流している。お前も死んでこい。
そうすると、一松が一気に指を引き抜く。
「ヒャ・・・アアん・・・」
強すぎる刺激と、快感に呑み込まれる。
「まだ、休む暇は無いよ。チョロちゃん。」
兄が不気味に笑う。
「もう・・やめ・・て・・・っ」
兄が一気に突っ込む。頭がチカチカして、視界が眩んだ。それでも必死に兄弟達に掴まる。僕は快感以外を全て何処かに捨て去ってしまったようだ。
だけれどそれで良いのだ。此の狭い檻の中に巣を作った蜘蛛は、物の見事に引っかかった獲物達を目を細めて眺めた。何故かって?蜘蛛はそんな滑稽な姿をした獲物達を愛しているからだよ。蜘蛛は少しの狂気を大きな狂気に変えた。そしてまた他の誰にも見えないシミを見て獲物達に噛みつくのだ。その薔薇色の口大きく広げて。誰にも邪魔されない自分の楽園で。     
なんてね。                       
                                  fin


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