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Crying Milion Love銀魂土沖
日時: 2016/01/21 01:45
名前: 歩田 総花 (ID: XM3a0L/1)

r禁なし。腐向けだがキスとかも今のところなし。総悟視点。
旦那→銀時 チャイナ→神楽 眼鏡→新八


溢れて溢れて止まらないあの人への気持ち。この間つい出てしまった。
「俺、土方さんのこと好きでさぁ。」
相対する土方が咥えタバコを落とす。
「すいぁせん。わすれてくだせぇ。」
「え・・・もっかい言って。」
*** *** ***
「忘れろっつっただろうがああああああ!!!」
「ひいいい!!」
隣でジャンプを読んでいた山崎がジャンプを投げ出し壁に張り付く。机を見ると粉々に割れせんべいが散乱している。ヒリヒリする片手を固く握り締めた。
「すいません!沖田隊長!俺なんかしましたか?!」
「してねぇよ。ちょっくら散歩してきまさぁ。」
腰に刀を差し出口に向かう。もちろん今日は仕事だ。
「隊長、今から副長と巡回ですよ。」
次の瞬間俺は山崎の胸ぐらを掴みあげた。こめかみにピキリと筋が入るのが自分でもわかった。
「誰と誰が巡回だってぇ?」
胸ぐらを掴むのとは逆の手で山崎の首すじに刀突きつける。もはや山崎は叫ぶこともできずただ驚愕と恐怖の表情で俺を見下ろした。
「おーい総悟ぉ・・・・・・ってなにしてんだ?!」
「近藤さん・・・」
近藤さんの登場により俺はやむなく剣をおさめた。近藤さんの後ろには問題のヤローもいる。
「総悟、行くぞ」
うええええええ?!そりゃ忘れろっつったの俺だけどさ、こうも早く切り替えるとかまじ脳みそマヨラーなんじゃね?!ツッコミを押さえつつ俺はしぶしぶ土方と屯所を出た。
*** *** ***
かぶき町をピンクのガムをかみながら巡回する。そうも事件なんでおこらねぃのに、山崎のせいでサボり損ねたな。
「ーご・・・総悟!!」
「んっなっなんでぃ?!」
「いや、電柱が」
ゴインッ 視界が歪み頭に酷い痛みがはしる。耐えきれず尻もちをつく。どうやら電柱にぶつかったようだ。ちくしょう土方のせいだ。こら笑われんのは覚悟かな。そう思い土方を見やる。が、土方の眉は大きく下がり、冷や汗が見て取れた。あまりに意外なその表情に身体が硬直する。
「どうした?ぼぅっとして?らしくねえな。」
差し伸べられたヤローの手に掴まり立ち上がる。なぜか顔が紅潮した。
「ん?どうした?熱でもあるのか?」
俺のデコに土方の冷たい右手があてられる。あ、土方の手が冷たいんじゃなくて、俺のデコが熱いのか。自覚すると同時に恥ずかしさがこみ上げた。
「・・・・・・っっ!!大丈夫でさっ止めてくだせぇ。」
「そうか。それはそうとさ・・・総悟、昨日の」
返事だけど、とつなげられるのが怖かった。もう土方と今までどうりでいられなくなるという未来に肩が震える。それでも俺は土方の言葉を待つしかなかった。
「真選組殺しの話だけどー」
安堵の息と共に寂しさが込み上げる。俺の気持ちを受け取って欲しい。でも、フラれんのは嫌だ。こんなふうになるくらいなら言わなきゃ良かった。そうこう自問自答しているとまた何かにぶつかった。だが今度は弾かれなかったため、俺より小さいものとぶつかったようだ。
「う〜痛いアル!!ちゃんと前見て歩くアルヨ!」
チャイナが頬を膨らます。なんでぃこいつか。
「わりーわりー小さくて見えなかったー」
「お前も男にしてはチビアルな!クソガキ!」
相変わらずむかつくヤローだ。鞘からチキキと剣を覗かせる。
「おう、万事屋珍しいな三人揃ってどうした?」
土方の言葉に視線を移すと、そこには万事屋の旦那、眼鏡のガキが立っていた。
「なにってAV捜索隊だよ。」
「嘘つけ!!んなかっこ悪い隊聞いたことないわ!!」
旦那のボケに眼鏡の鋭いツッコミが入る。
「真選組殺し探してんだよ。」
「またそれか」
俺は目を細めた。真選組殺しとはその名の通り、真選組の隊士を殺そうとしてくる集団だ。今まですでに十人近く襲われたが、幸い死者は出ていない。土方も襲われたらしいが逆にボコッたらしい。それでも闇討ちだとやばかったと言っていた。だから、巡回も帰りも必ず二人一組の行動が義務付けられている。よりによってそれが土方とは。襲われて死ねば良かったのに。
「近藤さんからの依頼か?」
「ああ、めんどくせぇ。じゃここの二人は神楽がボディーガードな。」
旦那の言葉に俺と神楽はゲェ!と同時に声をあげた。
「ワタシいやアルヨ!こんなガキとなんて!」
「俺だってコイツといるくれぇならうんこの方がマシでさぁ!!」
「いや、うんこよりはいいだろ!」
俺とチャイナに下品なツッコミを入れる土方。歩行者が冷たい視線を注ぐ。
「てめーらちちくりあってんじゃねーよ。」
旦那の一言に俺とチャイナの戦闘力が一万上がった。俺が旦那にエルボーをくらわし地面に沈める。そこにチャイナが木の棒をなげ旦那のケツに射し込む。
「ぐわぉ!」
旦那から低い悲鳴が漏れる。俺はトドメをさすべく木の棒を蹴って押し込んだ。今度は悲鳴もなしに旦那は地に果せた。ほとんど反射的な行動だったため俺とチャイナのスピードはココイチだったはずだ。
「冗談よすアル。ド○ゴ○ボール集めてもそんなお願いしないネ。」
「こんなやつとちちくりあったらおらぁか○は○波だせまさぁ。」
「なんでド○ゴ○ボール?!てか銀さん死んじゃうから!口から木の棒でて死んじゃうから!!」
「先にはらぶち抜かれるだろ。」
「そうか、腸がねじれてるから・・・ってどっちにしろ死ぬわ!!」
冷静なボケ三人にツッコミ&ノリツッコミをいれまくる眼鏡。結局三人でかぶき町を巡回する。俺とチャイナで土方をはさむシュールな光景だ。
「土方さん、お昼たべやしょうぜ。おごってくだせぇ。」
「ワタシも食べたいアル!さっちから酢昆布しか食べてないネ。」
「酢昆布食べてんじゃねーか!誰が奢るかぶぁか!」
土方がぺっと唾を吐いてくる。さらなる作戦を練っていると店のショーガラスに張り付いていたチャイナが声を上げる。
「あー新八アル!しんぱ・・・」
そこでチャイナは振りかけた手を下ろしきびすを返した。見ると眼鏡が姉と見られる女性と楽しげに話していた。チャイナも姉弟水入らずに邪魔したくはないのだろう。と、笑い合う志村姉弟を見るうちに姉上の顔が脳裏にフラッシュバックする。
「いいなぁ」
「なにがアルか?」
心の中で思った事が口に出ていたようだ。
「なんでもねぃよ。俺昼はいいやぁ。帰ろうぜぃ。」
「お前だけかえるヨロシ。ワタシは喰ってかえるネ。」
俺は土方のマヨを取り上げ、チャイナの頭上に練り上げてやった。
「ぎゃあああああああああああ!!」
「マヨオオオオオオオオオオオ!!」
二人の叫び声が空へと吸い込まれた。
*** *** ***
ビュッビュッ 今日は竹刀の音が安定しない。心の乱れが原因だ。ふとまた、姉上の顔、特に笑顔がよみがえる。昔から俺の世話ばっかしてそれでも最期は幸せと言ってくれた。だが、何故姉上が死ななければならなかったのか。自分のことしか考えてない奴はのうのうと生きているのに。姉上じゃなくて他の人が死んじゃえば良かったのに。次の瞬間自分の汗に足をとられ豪快に転んだ。
「っ・・・かっこわりぃ・・・・・・」
冷たい床に身体を果せ口を結ぶ。
「姉上・・・俺ぁ自慢の弟には程遠い気がしやす。今度は姉上の愛したあのヤローまで取ってこうとしてる悪い悪魔でさぁ・・・」
「何してんだ総悟?泣いてんのか?」
「いい歳して泣くわけないでしょう。汗ですよ汗。」
土方に一言を聞かれなかったか不安になる。汗ねぃちょっと強引な言い訳だったなあ。いい加減強くなりてぇ。
「どうだ?一回やるか?」
「いいですぜぃ。今日が貴様の命日だ。」
とは言ったものの今の俺が土方に勝てるわけなく俺は再び地面に突っ伏した。
「悪かった。お前の気持ち受け取れなくて。俺も総悟のことは好きだ。でもそれは家族や仲間としてだ。悪いが俺はお前の気持ちを受け取れない。」
そうか。あんた姉上のこと気にかけてんな。だから俺に遠回しに「俺と一緒になっても幸せになれない。」って伝えたんだろ?俺を傷つけねぃ為に。俺はあんたのそうゆう所が嫌いでさぁ。
「死ね土方。」
「そのまま返してやらぁ。」
目尻の横から雫が溢れる。そうこれはただの汗なんだ。



第1話です!なんか初投稿でキンチョーしまふ。良かったらコメントよろしくお願いします!第2話は今週中には出せるはず!次回は土方視点&銀時視点の予定


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