BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【おそ松さん】お粗末様でした。【オリジナル】
- 日時: 2016/01/25 22:03
- 名前: きいろ (ID: Iohw8dVU)
主に伝説のあのアニメとヤンデレ、鬱もののオリジナルを書いていきます。
これって絶対黒歴史確定だよね!!(ふるえ)
地雷はほぼないです(大嘘)
まあいわれなければ好きなものしかかきませんがリクがあればなんでも。
場合によっては大人小説カキコの方に移転することもあるかも。
基本ここです。
めっちゃ私情でどうでもいいんですけどなんか最近人類三大欲求が全くといっていいほどない。睡眠欲はばりばりあるけど。
コメント大歓迎です〜
語りましょう!(笑)
- Re: 【おそ松さん】お粗末様でした。【オリジナル】 ( No.1 )
- 日時: 2016/01/25 22:36
- 名前: きいろ (ID: Iohw8dVU)
ふわっと初めてふわっと終わる。一松くんは繊細です。
最近読者に分かりにくい話が書きたくてたまらない。
「数学ってさ、やっぱ凄いよねぇ」
一松が皮肉げに言う。
それは、どういう意味を孕んでいるのか、おそ松は首をかしげた。
今年の冬はいつもより暖かく、所謂暖冬というやつである。
一松はただ、気に入らなかったのだ。
いつもドタドタと忙しい居間に置かれた大きめの炬燵も、自分自身も、何より、数学が無限の可能性を秘めている。人間を越えるかもしれないという、ありふれた不安をだ。
一松は泣いていた。炬燵の中で。泣いていたのを、悟られるのを恐れて、震える身体を押さえつけて、親指を噛んだ。
もうどうにも止まらなかった。溢れ出すそれを、どうすることもできずにただただ爪を噛んだ。
次第に生暖かい血が溢れ出す。それがどうにも気持ち悪くて、一松は嗚咽した。
「一松…?」
異変に気付いたのか、おそ松が不安げに声をかける。
グイッと一松の身体が横に倒され、仰向けの状態になる。
涙腺から溢れ出すそれは、一松が目を押さえようにも止まるはずもなく、
上気した頬は行為中のそれを思い出させるようで、おそ松は生唾を呑み込んだ。
- Re: 【おそ松さん】お粗末様でした。【オリジナル】 ( No.2 )
- 日時: 2016/01/25 22:55
- 名前: きいろ (ID: Iohw8dVU)
重い沈黙が流れる。
一松はまだ溢れる涙を止められずにいた。
「一松…?どうかしたのか?」
「…手を、切ったんだ」
まるで子供のようなそれは、どことなく色気を孕んでいた。
勿論料理中に誤って、だなんて軽いものではないことは、何となく、声色から分かった。
それならそんなに泣く必要はないだろう。
恐る恐る、一松の手首を見る。
戸惑ってつけたような、深い切り傷が二本。
ろくに手当てもされておらず、回りにはこびりついた赤黒いものがついていた。
両側から力を加えると、ぱくり、と傷口が開く。
血が溢れ出す。何の躊躇いもなく、おそ松は零れる血を切なそうに舐めた。
どことなく哀愁の漂うその姿に、一松は何か多大な迷惑をかけてしまったような、でもどこかおそ松に縋っているような気分で、ただその姿を眺めていた。
疲れた。続きはまた明日くらいで。
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