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文スレ太宰×芥川
日時: 2016/04/14 11:19
名前: 黒兎 (ID: jhXfiZTU)

※初投稿です誤字脱字キャラ崩壊多々あると思いますがご了承下さい

眼を閉じる
其処は静寂と闇の世界
瞼を開く
其処は暗雲漂う鈍色をした鉄錆がそこかしこに散らばる屍の山
両手を見る
汚れていない
再び眼を閉じる
両手は赤黒く穢れている
両手だけでなく四肢全てが穢れてる


「まだ足りぬあの方にはまだ足りぬ」

すーっと瞼を開く
あの方が居ない
やつがれの前から神隠しの如く姿を消したあの方
あの時より僕の世界は色褪せた

生気のない虚ろな眼差しをした男は黒い外套がいとうを靡かせ踵を返し殺戮現場から立ち去った



「いや?今日も快晴かぁー実に自殺日和だなぁ♪ねぇ淳くん君もそう思うだろ?」
クセのある柔らかそうな茶髪の優男が飄々とした口調で1歩後ろを歩く白髪の青年に話す

淳と呼ばれた青年はため息混じりに「僕に自殺願望はありません!!太宰さん自殺未遂しないでくださいよ!また国木田さんに叱られるの僕なんだから」っとぼやいたが
当の太宰は「あっ!あの街路樹は枝が太いから首吊りに良さそうだ.。゜+.(・∀・)゜+.゜」と生き生きと目を輝かせ物騒な事を呟く
「はぁー(´-`).。oO(だめだこの人を制御できるのは国木田さんしかいない気がする……でもあの人は真面目すぎて太宰さんによく騙されるしなぁ…)」

項垂れる淳をよそに太宰はマイペースに自殺への計画を楽しそうに想像しながらフラフラと歩く

休日ともなり街は人々で賑わい活気に満ち溢れている
「あっ!!」
っとそこで淳はとある露店の前でふと足をとめた
この辺で1位2位を争うほど絶品と雑誌で評される曜日限定数量限定の豚まんの店だったからだ


しっとりと柔らかいモチモチの生地にしっかり味付けされたジューシーな肉あんからは溢れんばかりの肉汁
想像しただけでお腹が空いてきた…
「(*´`*)太宰さん太宰さん豚まん食べませ……」

んか?と続くはずの言葉は淳の口から出なかった
「……あれ…あれ…?((゜∀゜;三;゜∀゜)」
辺りを見回すが太宰の姿がみえない

「……まさか…まさか…」

「「「はぐれた!!!?Σ(´‐ω‐`)))」」」
慌てて太宰を捜索するため淳は駆け出した

「あーれ淳くんどこいった?んー小さすぎて見つからないなぁー」
キョロキョロ見回すが人で混雑してる為太宰まぁいいかと捜索を放棄してまたフラフラと淳とは真逆方向へ歩き始めていた

Re: 文スレ太宰×芥川 ( No.1 )
日時: 2016/04/14 14:59
名前: 黒兎 (ID: jhXfiZTU)


ふらりふらり行き交う人を避け太宰は進む
行き交う人は次第に少なくなり先程の賑わいが嘘のように閑散としている

「なんか楽しい予感がするなぁー」
徐々に雲行きが怪しくなっていく空を見上げ太宰は微笑み歩を進める

「んー大雨が降れば河川が増水して水入に適しそうだ!」
「あーでも私が水入すると必ず邪魔されるからなぁー」
いつぞやの河川敷で淳くんに救われてしまったし国木田くんもあーだこーだ言いながら予定表使ってまで必死に私を助ける
「全く皆お人好しが過ぎるよ」

「私は他者に救われるに価しない存在なのに」

太宰はとある場所で立ち止まる
赤煉瓦倉庫そこは昔よく来ていた場所だった

「ねぇ君もそう思うだろ?」
誰も居ないはずのその場所で太宰は穏やかに笑う
「気配は隠せても殺気を隠しきれないなんてまだまだだよ」
・・
「芥川」
太宰が名を叫ぶと一瞬で空気が変わる
禍々しく重苦しい殺気が辺りを包む
「久しぶりだねぇ此処で2人で会うのは」

建物の影から漆黒を身に纏った人影が現れる

「…やっと…貴方に会えた」
「私は男から好かれても喜ばないよ」
「それでも……僕は貴方をお慕いしています」
「君は昔から変わらず不健康そうだ」
「貴方は…変わってしまった…」
「そうかい?」
「僕の知る貴方は笑わなかった」
「そうだったかな?」
「そうです」
「じゃあ昔のように特訓するかい?」
「羅生門 顎」

芥川が口元を右手で覆うと同時に突如外套から黒い獣の顎が太宰へ喰らいつこうと向かう
「その癖直した方がいいと前にゆったのに…人間失格」

太宰は余裕釈然と人差し指で獣を無償化する
「羅生門 早蕨」
地面から垂直に鋭い影が無数に太宰を串刺しにしよする
「まだまだだねぇ」

声と共に現れた太宰には傷一つ付いていない

Re: 文スレ太宰×芥川 ( No.2 )
日時: 2016/04/14 16:12
名前: 黒兎 (ID: jhXfiZTU)

太宰は1歩また1歩と歩を進める
「君に教えたはずだよ?」
へらりと笑う太宰に僅かに息を呑む芥川

「己より力の差が歴然としている敵への奇襲が失敗した場合…」
「羅生門 彼岸桜!!」

前屈みに左手を握りしめ一点に集中すると太宰を中心とし四方八方から闇が貫く
それはまるで巨大な毬栗のようだ

外套の大半を占める大技だがやはり太宰はいとも簡単に無償化してしまう
「即座に撤退せよと」

「……っ…」
後ずさる芥川に対し太宰は一気に距離を縮める接近する

太宰の打撃を両手で防ぐ芥川
横蹴をもろに喰らいよろけた隙に顔面を殴られる
芥川は太宰からの一方的な猛攻にひたすら耐える事しか出来なかった


しばらくして不意に太宰の攻撃が止まる
「もうギブアップかい?君は体力も力も弱い接近戦に持ち込まれたら私じゃなくても負ける…だから不合格」

芥川の足取りはふらふらとおぼつかず息も絶え絶えに立っているのが精一杯だった
「でもその目は合格だよ」
黒いガラス玉が太宰を射抜くように睨む

「私をもっと憎みなさい…恋慕など不必要だ」
「……嫌です」
「聞き分けのない子だねぇ」
「僕を…築いたのは貴方だ…僕の世界は…貴方だ……太宰さん」
「………」
混じりけのない純粋な黒いガラス玉が太宰を映す太宰は何も言えなかった

Re: 文スレ太宰×芥川 ( No.3 )
日時: 2016/04/14 16:50
名前: 黒兎 (ID: jhXfiZTU)

「はぁー…参ったよ」
「……?」
太宰がため息を吐いた理由が分からない芥川は首を傾げた
「しかも自覚してるのに無自覚だもんなぁー」
「???」
「来なさい芥川」
「……はい」

指示されるがままにふらふらと太宰の元へと素直に歩む芥川
ぐっと後頭部から引き寄せられ目を見開く芥川をよそに太宰の唇が傷だらけの額へ一瞬触れる
「?!!」
突然のできない事に思わず芥川の青白い頬が僅かに赤らむ

「その反応は合格」
さらに耳元で囁かれるこそばゆさに生娘の様にピクリと肩を震わせた芥川を面白そうに観察する太宰

太宰がニコッと笑った瞬間芥川の腹部に強烈な痛みが走り苦悶し立ち上がれなくなる
「……ぐっ…」
・・・
「そろそろ日も暮れる…またな龍之介」
太宰は何事もなかったようにひらひらと手を振りその場から遠ざかってしまった

Re: 文スレ太宰×芥川 ( No.4 )
日時: 2016/04/14 17:54
名前: 黒兎 (ID: jhXfiZTU)

「…ん
〜……私らしからぬことをした…」っと太宰が顔を赤面させながら帰路に着いた事を芥川は知るよしもなかった

しばらく体の節々から来る痛みで身動きが取れず芥川は近くの壁に背を預けぼんやりと夜空を見上げていた

「………太宰さんが…僕の名を……」

長きにわたりお慕いしてきたあの方からの行為が何を意味するのか分からない
なにせあの方から苦痛と暗殺の仕方しか教わらなかった

ただ額に唇が触れただけなのに鼓動が僅かに早まった
耳元で囁かれただけで胸せが弾んだ
名を呼ばれ苦痛の中嬉々とした


「……この感覚は…一体…?」
傍に居るだけで見ているだけで良かった芥川は初めての感情にただただ無表情で困惑していた

眼を閉じる
闇の世界に色が僅かに映える
栗茶の髪に瞳
包帯の白
強く凛々しいあの方が僕を見て笑っていた
それだけで幸福に思えた


「太宰さん………」

一時の戯れだったとしても僕は………







グダグダすみません
ノリと勢いだけで書きました
すみせん
もっと過去の太宰さんが鬼畜でドロドロさせたかったけど無理でした\(^o^)/いろいろ書いてて方向性を見失い無理でした


淳くんは豚まん買えずに先に探偵社に戻ったと思います←

とりあえず芥川さんが太宰さん一途でかわいいって事だけはわかっていただきたい
以上!


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