BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【おそチョロ】 死ぬな、バカヤロー 【警官×ニート】
- 日時: 2016/04/16 11:20
- 名前: ナス猫 (ID: FuFxL2rG)
【自己紹介】
初めまして!!
速度松を愛してやまない、ナス猫です。おそチョロhshs。
【設定】
おそ松:交番の警官。
チョロ松:自殺志願者、記憶喪失。
速度松以外の六つ子:それぞれの仕事に就職している。
カラ→事務員 一→ネコカフェ 十四→工場 トド→スタバァ
……適当\(^о^)/←←
最初はシリアス気味ですが、後々ギャグ気味(?)になっていく予定です。
【あらすじ】
___三男が消えた。
いつものように、『ハロワ行ってくる』なんて言って出かけたっきり、帰ってこない。
三男が消えた日から、1年後。
おそ松は交番の警官をやることになった。
『待ってろ、チョロ松。…すぐに見つけてやるから。』
ある日、背の高いビルの下に人だかりを見つけた。
皆、空を…いや屋上を見てざわついていた。
つられて上を見る。
『?!』
屋上に、人影。…今にも落ちそうだ。
『自殺、か。』
落ちたらどうなる?…死ぬだろうな。
よく目をこらす。どんなやつが死ぬんだろうか。
その姿を見た俺は絶句した。そして自転車を投げ捨てて走りだした。
『…チョロ松!!!!』
自殺しようとしていたのは約1年間行方不明だった、松野家三男松野チョロ松だったのだ。
『死ぬな!!!バカヤロオオオ!!!!!』
屋上についたおそ松。……まだ落ちてない。
『…おい!!!チョロ松!!!』
ゆっくりとこちらに顔を向けるチョロ松。……そして、
『…それは、僕の名前、です、か?』
『………え?』
チョロ松は自分の事も…俺の事も…全て忘れた脱け殻と化していた____…。
警官おそ松と自殺したいお年頃チョロ松が繰り広げる、壮絶なラブスt((殴り
……ふざけたっていいじゃないか(´・ω・`)←
あ、後半こんな感じになります。
文才のない私ですが、どうぞよろしくお願いしまーす((^д^三^д^))
- Re: 【おそチョロ】 死ぬな、バカヤロー 【警官×ニート】 ( No.1 )
- 日時: 2016/04/16 18:48
- 名前: ナス猫 (ID: FuFxL2rG)
【第1話 三男が消えた『あの日』。】
__『あの日』は、よく晴れた日だった。雨なんか降るわけない、そんな日。
…だが雨は降った。俺達、松野家には。
なぁ、今どこにいるんだよ。チョロ松……。
俺、松野おそ松が警官になる約1年前、松野家三男松野チョロ松が行方不明となった。
チョロ松が消える数日前。ザアザアの雨の日だった。俺は、何をするわけでもなく、ただただゴロゴロしていた。
『どうしたら人に認められるんだろう。』
ふと、チョロ松が、俺に向かってではなく天井に向かって呟いた。
無視しようか迷ったが、なんせ俺は今暇な身だ。
なんか言って笑いでもとろうか。シシシッ。
……少し、ほん少しだけからかってやろう、って。そんな軽はずみの考えが、あいつを追いつめたのかもな。
『…俺達みたいな底辺中の底辺の人間が、こんな世の中で認められると思う?認められたとしても、一生童貞貫いてることぐらいだろww』
ここで『一生童貞とか笑えないから!!!』と怒号が来ると思ったのが、間違いだった。
チョロ松は、ゆっくりと俺に視線を合わせ、
『………そうだね。』
と静かに言って、『ご飯ご飯!!ご飯だよー!!!』と騒ぐ五男の声に『うるさい!!もう少し静かにしなさい!!』と居間に降りていった。
その時は、少し違和感を覚えただけで『つまんねーの。』ぐらいにしか思わなかった。
その後も、特に変わった様子はなかった。ただ雨の日が続いていて、末弟が『ジメジメして気持ち悪い〜!!』と愚痴っていたことぐらいだ。
…『あの日』は、久しぶりに晴れた日だった。
次男は魚に愛をしたために、四男は猫と戯れに、五男は野球を、末弟はリア充しに……と、皆外へ出かけていった。
家の居間に残るは、俺とチョロ松のみ。
『…俺もパチしに行こうかな。』
とわざとらしく大きな声で言えば、
『…はぁ?そんなことしてる暇あんなら、仕事探せよ!!』
と、いつものやり取りが始まる。
やり取り、というかケンカだ。
『うるせー!!俺にはパチに行くという使命がある!!』
『ばっかじゃないの?!六つ子そろってオール無職とか笑えないって、前に言ったよね?!!』
『言ってな!!でも、俺には関係無い!!』
『あるわ!!ありまくるわ、ドアホ!!!』
『ドアッ…?!お前の方がよっぽどドアホだわ!!』
『は、はぁ?!!』
『毎日毎日、かたっくるしいスーツ来てハロワ行ってさ、何の成果も得ないで帰ってくる!…なぁ、これって意味ないと思わない?』
『………っ!』
目を見開き凍り付くチョロ松。
…ヤバイ、さすがに言いすぎた。
『…ごめん。』
咄嗟に謝罪の言葉が出た。
……こんなこと、言わなければ。俺が、こんなこと…言わなければッッ!!
『…め……たい……な…に。』
『………え?』
…この時気づけばよかったんだ。静かに呟いた、あの時の言葉の、こいつの求めていた答えに…。
『……こっちこそごめん、兄さん。』
『え、あぁ…うん。』
『……あ、僕、ハロワ行かなきゃ。』
『え?い今k…』
『あー!!兄さんが引き留めるからこんな時間に!!急がなきゃ!!』
『あっ!!おいチョロ松!!』
……もうかえってこない。そんな気がしたんだ。
『……じゃあね、おそ松兄さん。』
その悲しげな目と声を聞いて…。
Page:1