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[オリジナル] 君の色 [BL]
日時: 2016/04/16 20:42
名前: 冬 (ID: gggmK04g)

僕と君は小学校からの同級生。

中学校に上がってもからかったり口喧嘩しながら友達として過ごしてきたよね。

君と居るのは楽しいんだ。とっても。

だから、ずっと友達でいて欲しかった。

でも、でもね、いつしか君へ向ける好意が
友愛以外のものだと気付いたんだ。

いつしか君の事を僕は恋愛対象として見てたんだ。

Re: [オリジナル] 君の色 [BL] ( No.1 )
日時: 2016/04/16 20:59
名前: 冬 (ID: gggmK04g)

ふあぁと欠伸をしながら僕は通学路を進む。横を歩いている3歳年下の妹が聞いてる?なんて怒るのを右から左へ聞き流しながら。

「ちょっと、お兄ちゃん!本当に聞いてるー!?」

ぐいぐいと学ランを引っ張る。
袖が伸びる。

「ん。聞いてるってば」

そう軽くあしらいながら僕はまた欠伸をした。
僕は篠沢 京輔 (シノサワ キョウスケ)。
なんの変哲も無い普通の中学二年生だ。

「・・でね!かなちゃんが・・。お兄ちゃんってば!!聞いてる!?」

朝からギャーギャー横で騒ぐのは僕の妹。
篠沢 勇華 (シノサワ ユウカ)だ。

「あー、はいはい。ちゃんと聞いてるよ」
僕は勇華の方を見て言った。

勇華は疑い深い眼差しを向けながら言った。
「本当にー?なら、私はさっきなんて言ったでしょうか?」

聞いてたならわかるよねー?と言いながら
笑った。

「あー、えーと、同じクラスのかなちゃんがアニメのキャラの服を買った話でしょ?」

確か、そんなんだったはず。
勇華の方を見るとはぁ?と一言。

「違うよ!かなちゃんがアニメのお人形を買ってもらったの!」

バシバシと背中を叩く。

「もー、折角片足が麻痺してる妹がわざわざお兄ちゃんと一緒に行ってあげてるのにー!」

右足をずりずり引きずりながら勇華は言った。
勇華は生まれつき右足が麻痺で動かない。
動かないと言っても少し足が思い通りに動かないだけだから普通に歩ける。

昨日までは母に車で送り迎えをしてもらっていたが父の車が壊れたので父が母の車を使っているため、暫く僕と登校することになったのだ。

「いや、僕はどちらかというと一人で行きたいんだけど」

ズバッと言った。
勇華はえー、と言葉を濁した。

Re: [オリジナル] 君の色 [BL] ( No.2 )
日時: 2016/04/23 12:56
名前: 冬 (ID: gggmK04g)

勇華がブツブツ言ってるのを横目に歩く。
暫くすると、勇華の小学校であり、僕の母校である北見東小学校の校門が見えてきた。

「はい、ついた。いってらっしゃい」

そういって、勇華の背中をぐいっと押すと
勇華がいってきまーす!と笑って言った。
さて、勇華を送り出したところで最初の関門が迫ってきた。

僕の学校の通学路にあるとても急な階段だ。
しかも階段が長い!文化部で日常的に運動をしない僕にとってはキツイ、キツイ。
背中には中学二年の重たい教科書を背負ってはぁはぁ息を切らしながら登って行った。

「っはぁ!キッッツ・・くそ、運動不足」

暫く息を整えるためゆっくり歩く。
だんだん治ってきた。

今度は下りの短い階段を降りていくと大きな道に出る。
その道をまっすぐいって坂を下りてまたまっすぐいって坂を登る。

そうすると僕の通う北川東中学校が見えてくる。
やっとついた。
歩くだけで足が痛くなるってどれだけ運動してないの、僕。

そんな事を考えながら教室のドアを開けた。


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