BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 変わり者レストラン【BL/オリジナル】
- 日時: 2016/05/02 20:50
- 名前: 朝倉 (ID: Zn9JBKpx)
変わったレストランで働く変わり者の店員達。
厨房の人まで加わった7人の物語。
BLオリジナルです。ギャグ多めかもしれません。誰視点から話が語られているのかも重要になってくるかもしれませんね。
よろしければ閲覧していってください。
- Re: 変わり者レストラン【BL/オリジナル】 ( No.5 )
- 日時: 2016/05/03 19:24
- 名前: 桜井幸助 (ID: Zn9JBKpx)
俺は桜井幸助(さくらい こうすけ)24歳。
この店で一番人気だ。
周りには俺様だなって言われる。自分でもそうかもしれないと多少なり自覚はしている。
性格は、直しづらいのはわかってるから、敢えて直さずにいる。
俺は適当にそこら辺で女の子をナンパしてたら、ここの店長に勧められた。
自分が周りの女の子達に向かって行くんじゃなく、周りの女の子達が向かって来る所に自分がいるようになれ、と凄く上から目線で、何様のつもりでいるのかわからなかったが、俺はその喧嘩腰の態度にノッてやった。
ここでは俺が一番モテる。
店に来る女の子には片端から声をかけて軽くナンパする。
産まれてこのかた、彼女が出来たことがないのは秘密にしている。
新人の大輝は何事にも純粋過ぎて騙されやすそうだし、賢吾は頭良さそうに見えて実は馬鹿だし。
慎之介は容姿がアレなのにチキンだから、俺のSっけが出そうだし。
営業スマイルや口調で普通なら優しいイケメンな恵介は裏表と少し違うからな…。
一番年上だからと言って、大してあいつらの世話をすることはないが、問題だけは勘弁してくれよな…。
あいつらを嫌ってるわけじゃーねぇが、何かと問題児だからな。
はー、来週は仕事がキツイぜ。
- Re: 変わり者レストラン【BL/オリジナル】 ( No.6 )
- 日時: 2016/05/03 23:29
- 名前: 中島優斗 (ID: Zn9JBKpx)
俺は中島優斗(なかじま ゆうと)。25歳。
ここの店の厨房を担当としている。
料理に問題や、異物混入の時とか以外は基本的に客に顔を見せることは無い。
逆に客の笑顔を見ることも出来ないのは残念だが、嬉しそうな声を聞くだけで元気になるから、また作ろうと思える。
実は金髪だが、厨房にいる時は帽子を被ってるから、多分定員でもあんまり知らないはずだ。
金髪で短髪だから、いいかなって思ったけど、やっぱり少し恥ずかしいな…。
それを思うと、宮部君は赤髪で堂々としているから少しカッコよく、憧れもある。
注文が入らなければ、暇で、レジ近くにいたり、別の新作を作るのに専念している。
社会での長期休暇中は、店員全員体制で仕事をしてて、俺と同じ厨房の山田君もせっせと働いている。
けど、普通の平日は、店員1人体制だから、もしも問題が起きた時は、店員全員が仕事中は必ず持つことになっている電話機から連絡がある。
その時は正確に対処しなきゃならない。
もしもの時だから、厨房の2人は店員の連絡先は把握済みだ。
他の店員に連絡するのも良いってこと。
少し怖いから、できれば何も問題なく、毎日が終わることを願ってる。
俺なら土日の休暇以外は必ずいる。桜井さんと高橋君が仕事の時は一番安心出来る。
来週は、店員皆と会えるから楽しみだ。
- Re: 変わり者レストラン【BL/オリジナル】 ( No.7 )
- 日時: 2016/05/03 23:49
- 名前: 山田裕己 (ID: Zn9JBKpx)
俺は山田裕己(やまだ ゆうき)28歳。
ここの店の厨房担当している。
そろそろ結婚を考える時期なんだろうな。この歳になると。
でも、恋人はいることは居るんだよ。
俺、結構妄想とかしちゃうし、オタクにも入っちゃうから、居ないと思われがちだけど、実はいるんだよな。
それ言ったら新人の有川君だって、嫉妬深そうな狐みたいな彼氏がいるけど。
俺の方も彼氏っつーのかな…?
三年前から付き合ってるけど、すげー真面目なヤツで、大学も出て、デカイ会社の正社員になってる。
一向にヤる気配ないから、どっちが彼氏とか分からねぇんだよな…。
俺、口下手だし、無口だし、話とか聞いてる方が好きだから、質問投げかけられたら正直時間が欲しいぐらいなんだよな…。
まぁ、俺より若い中島君が殆ど対処してくれるし、客の笑顔の為に毎日働いてるアイツを見て、正直すげーと思うわ。
俺なら毎日同じ事の繰り返しでいい。
料理なんて趣味以下だし。でも、クレームとか出ると迷惑だから、そこは真面目にやってるだけ。
俺は、頭の回るアホな恋人持ちだけど、タイプは高橋君辺りなんだよな。
少し輩っぽい感じするけど、あーゆーやつって見てると抱きしめたくなる衝動にかられる。
そろそろ恋人とエッチでもしねーと、俺、浮気するぞって言えばいいのかな……。
今日も悩んで寝れねーな…。
来週は店員全員体制だから、忙しいな。頑張るか。
- Re: 変わり者レストラン【BL/オリジナル】 ( No.8 )
- 日時: 2016/05/04 10:10
- 名前: 中島優斗 (ID: Zn9JBKpx)
よし!今日から、始まるな!
今日も頑張ろ!厨房は早くから準備だけど、俺はいつも一番のりだから山田君が来るまでに大体下地込みは終わらせておく。
厨房を殺菌したり、掃除したりして、始める。
それが、全て終わる頃、店の裏口から物音がしてそこを軽く除くと、山田君が来た。
「おはようございます、山田君」
「…ん。はよー中島。流石。いつも早いな」
静かに低めの声が返事と共に返ってくる。
他の従業員が来るまでに残り30分程度。
山田君と話をすることにした。
俺は、つい最近山田君に恋人がいることを知った。
「ねぇ、山田君はさ、最近恋人とどんなことしてる?ざっくり聞いちゃうけどさ」
ははっ、と苦笑いして言うと山田君は恋人を思い浮かべたのか、俺が気に食わなかったのか、眉を寄せた。
「……俺は…会ってない」
「え?…あ!もしかして、遠距離なんですか!?」
暫くして、山田君の返答に俺は一瞬キョトンとした。
だが、近くにいるなら会えるだろうと思い遠距離かと聞くと真顔で頷かれた。
「…そうなんですか。寂しかったりします?」
「…………いや。(高橋君に癒しを貰ってるからな)」
「へぇ〜、寂しくないんですね。俺なら寂しくなるなぁー。恋人さん、会いに来てくれないんですか?」
「……そうだな(仕事が忙しいし、向こうから駅で1時間半かかる場所だしな)」
「えぇー!?会いに行こうとかは?」
「…全くだが?」
「お、大人の付き合いってやつですか?」
「……いや、それは…少し違うな」
色々話してたら30分はあっという間だった。
- Re: 変わり者レストラン【BL/オリジナル】 ( No.9 )
- 日時: 2016/05/04 21:02
- 名前: 山田裕己 (ID: Zn9JBKpx)
「…はざーす」
中島君と話していると、裏口の扉が開く音が聞こえて、そちらを向くと、宮部君が出勤してきた。
余り元気ではない遠慮した声量で言う彼は、あの声量で誰かが聞こえていればそれでいいっていう考えなのだろう。
「お!おはよう!今日は宮部君が一番のりだね!」
中島君が宮部君の挨拶を聞き取ると笑顔で挨拶をして宮部君の所へ向かう。
「おい!慎之介!俺が一番だったのに、追い抜くなっつの!」
更に奥から聞こえてきた宮部君に苛立ちを大声でぶつけているのは、きっと永野君だろう。
見に行くと、やっぱり永野君だった。
「まあまあ、喧嘩しないでよー。それより、今日は高橋君が一番じゃないね」
中島君が2人の間に入って苦笑いしながら仲介して、話を変える。
確かに、店員全員体制の時は、厨房の俺と中島君以外で一番早く来るのは決まって高橋君だった。
何かあったんだろうか……。少し心配してしまう。
「恵介さん?恵介さんなら、さっきメールがきて、少し遅れるってことらしいっすよ」
平然とした口調と表情でスラスラそう告げる宮部君。
その宮部君を目を点にして見ている永野君。
なんだか、少し嫌な予感がする。
「慎之介、お前いつ恵介さんとメアド交換したんだよォ!?」
「うわ、え、ええと、いつだったかな」
永野君が顔色を変えて宮部君の胸倉を掴むと宮部君を睨みつけて聞く。
宮部君はチキンらしく、多分怯えたのか、一瞬驚いて、永野君を見た後、目を泳がせて、冷や汗をかきながら一生懸命答えようとしている。
「ま、まあまあ、落ち着いてよ永野君!永野君も高橋君に聞けばいいんじゃない?」
慌ててフォローに入る中島君。彼に恋人が居ないのが意外で仕方ない。
中島君の声かけに宮部君から手を離す永野君は、納得のいかない様子で、ふんっとそっぽを向いた。
高橋君が遅れて来るならきっと次に来るのは有川君だろう。
桜井君は店員全員体制の時は必ず遅刻してくるからな…。
理由は、「ナンパしてた」か「道端で転んだお婆さんの手助け」や「妊婦さんを病院へ」また、ごく稀に「寝坊した」と言う。
全部事実だろう。初めは疑ったが、多くの女性に優しい彼を知ったら、疑うことに罪悪感を抱くようになってしまった。
あれこれ考えていると、出勤してきた有川君の声が聞こえた。
「おはようございます!」