BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 一匹狼の君
- 日時: 2016/08/19 20:27
- 名前: ユーネス (ID: Uj9lR0Ik)
趣味で小説を書いている者です。blを書きたい
と思ったのは最近なのでよくわからない部分も
あるかもしれないですが読んでもらいたいです
- Re: 一匹狼の君 ( No.1 )
- 日時: 2016/08/19 20:56
- 名前: ユーネス (ID: Uj9lR0Ik)
キーンコーンカーンコーン。
6時間目終了のチャイムが鳴ると同時に、俺はさっさと鞄に教科書ノートを詰め、誰よりも早く教室を出た。
校門横の自転車駐車場に着いたところで自分の自転車を探していると、前にいた奴に気づかずぶつかってしまった。
「ちょっ、んなところにつっ立ってんじゃ…ってお前か」
見上げると俺のクラスメート・高本大翔が微笑みを浮かべて立っていた。
「今日はバイトだっけ」
俺の手を引っ張りながら聞いてきた。俺は頷く。
こいつが俺に告白したこの場所は、毎日の放課後の何でもない会話の場で
もある。
- Re: 一匹狼の君 ( No.2 )
- 日時: 2016/08/19 21:34
- 名前: ユーネス (ID: Uj9lR0Ik)
それは結構前に遡る。
ある日クラスで普通に数学の授業を受けていた時のこと。俺も大翔も窓際の、前後の席だ。前で大翔が急に頭をふらつかせたと思ったら、次の瞬間
眠りに入りやがったのだ。
隣の奴も起こそうとしない。ふとそこで先生が大翔に気付き、自分で起こさず俺を見て、
「おい菅原、高本起こしてやれ」
とだけ言ってチョークを走らせた。漫画とか見れば大体先生が起こしてる
のに。俺は大翔の肩をちょいちょい突く。
それでも起きず、教科書でバシィ!と叩いた。
一瞬その音が周りの注目をあつめた後、大翔は
「ン!?」
目が覚めると270度程見回し、俺の顔を見た。
「ありがとう」
別にこんなこと日常茶飯事だが、何故かお礼を返してくる。
大翔は変わった奴だ。いつも1人でいて、孤独を好む。
教室にいる時はスマホか本。授業は気にせず寝る。見た目も暗いから、周りはよくわからずこいつから離れているのかもしれない。
- Re: 一匹狼の君 ( No.3 )
- 日時: 2016/08/20 07:31
- 名前: ユーネス (ID: EM5V5iBd)
一匹狼というのは「集団に入らず、自分の意志で行動する人」的な意味だったっけ。大翔は群れるやつでもないし、いつも自分の時間を過ごしている。クラスのやつは多分、大翔の事は眼中にないだろう。
普通に友達のいる俺だが、学校生活のうちで何故だか距離が縮まっていた。
ある日の学校の食堂。
ランチを持った俺は、すっかりギッチギチの他のテーブルと違い、1人で黙々と食う大翔のテーブルに座った。クラスは同じだけど話す事等なかったのだから、俺達は自分のペースでランチを食っていた。
丁度向かいに座ったのがよくなかったのかもしれない。顔を上げれば目が
合ってしまった。ときめいたわけでもないのに、計5回程視線が同じ方向になっていた。
ドラマでいうと、度重なる出会いといった感じだ。
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