BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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【BLオリジナル】ただの妄想【短編集】
日時: 2016/09/18 18:33
名前: 朝比奈 (ID: c1MPgv6i)

はじめまして、朝比奈と言います。
中2の腐女子です
友達がホモホモしすぎて、ついに小説を書いてしまったw
割とバレる覚悟。名前はちゃんと変えました
短編です!よければコメお願いしますm(__)m

登場人物紹介↓(※多分増えます)

山宮晴空 ヤマミヤハク
身長173㎝くらいでマジでかい
おっとり系

西名颯天 ニシナソウマ
身長143㎝でちっちゃい。
ツンデレ?めちゃめちゃかわいい

高崎響弥 タカサキキョウヤ
あだ名→きょっきょ
多分身長150㎝あるかないかくらい
ツンデレ天使

松井健斗 マツイケント
多分身長160㎝くらい?
紳士的優しい

Re: 【BLオリジナル】ただの妄想【短編集】 ( No.1 )
日時: 2016/09/17 22:16
名前: 朝比奈 (ID: c1MPgv6i)

『30センチの距離感』


ある日、二人きりで勉強会中のこと。

「ねえ、ハク!」
「ん?」

勉強中だけど、ハクに話しかけた。だってどうしても気に食わないことがあるんだもん!

「今、身長何センチ?」

そう身長!ここ最近ハクが妙にでかく見えてしょうがない。

「んー、176とか?」
「えっ、でかくなってない?」

夏休み前までは173センチだったはず。それなのに…

「3センチくらい伸びてね?」
「成長期だからかなー?」
「成長期なっが!お前もう伸びんな!」

ふわふわ答えるハクにムカついて、声を張り上げる。そんな俺をお構い無しに、ハクは一番聞かれたくないことを聞いてきた。

「そう言う西名は、伸びてるの??」
「っ…の、伸びてる伸びてる!」
「えっ、そうかな…?」

真顔で俺を見つめてくるハク。その顔にたえきれず、俺は口を開いた。

「嘘だよ、バーカ!!伸びてないよ!」

自分で言ってて虚しくなる。俺、なんで小さいの…

「でも、いいんじゃない?」
「何が!?」

ハクのありえない言葉に、凄まじい速さで言い返す。そうしたらハクは、ニコッと笑って、俺を抱き締めた。

「こうやってぎゅってするとすっぽり収まってカワイイから」

思わず顔がカッと熱くなる。心臓はバクバクと脈打っていて、今にも爆発してしまいそうだった。そんななかでも、ハクは変わらず涼しげな表情。それにムカついて、俺は負けじと反論する。

「はっ…!?そ、そんなこと言ったらさ!」

俺は勢いで想いを口に出した。

「普段、顔遠いじゃん…もっと近くがいいし…」

勢いで言ったものの、やっぱり恥ずかしくて、声がだんだんと小さくなる。でも、ちゃんとハクに届いたようで、ハクの顔は真っ赤に染まっていた。

「も、もう西名…!」

ハクが困ったように口を開く。そして、予想外の一言。

「また、好きになっちゃうじゃん…!」


それはこっちの台詞だよ!

Re: 【BLオリジナル】ただの妄想【短編集】 ( No.2 )
日時: 2016/09/17 22:22
名前: 朝比奈 (ID: c1MPgv6i)

『嬉しいに決まってる。』


「けんとけんとー!!」
「ん?どーしたの、きょっきょ」
「え、呼んでみただけー」

 付き合いたての女子か。
 そう心の中でツッコミを入れながら、きょっきょの頭をわしゃわしゃと撫でた。相変わらず、髪がサラサラだ。本当にきょっきょは女子力が高い。コイツ女子?って勘違いしそうになる。…まあ、たまに寝癖ついてるけど。そんなとこも可愛いなあ、なんて思っていたりもする。

「へへ、そーいえばけんと彼女できた?」

 きょっきょの質問にビクッと肩が揺れる。俺はきょっきょが好きだ。気づいたのは結構最近で、正直自分でもまだ信じきれていない。首を傾げるきょっきょに、好きということがバレないように、慌てて取り繕った。

「何言ってるのかな?きょっきょちゃん?」
「げ。ごめんごめん」

 ほとんど謝っているとはいえないきょっきょの謝罪。絶対反省してないだろ、と言ってじとっと見つめると、はははっ、ときょっきょが盛大に笑った。

「はぁ…本当にきょっきょは…」

 そう言いながら口を押さえた。きょっきょの笑顔に、今にも、顔がニヤけてしまいそうになる。取り繕うのは得意だが、きょっきょ相手だと、どうも上手く作動してくれない。惚れた弱みだな、と考えていると、きょっきょが俯きながら俺の名前を呼んだ。

「…ねぇ、けんとー」
「何?」

 いつもより小さな声で俺を呼んだかと思えば、チラ、と俺の目を見つめたきょっきょ。…上目遣いが上手だこと。どうしようもなく可愛くて、なんだか恥ずかしくなる。そして、俺は目を反らした。

「…俺がさ…」

 言葉にはどこか熱がこもっていて、心臓が高鳴った。顔を赤く染めているきょっきょを見て、自分の顔にも熱が集中する。そんなとき、きょっきょが深呼吸をした。それに余計緊張が高まる。そして、きょっきょがとても小さな声を放った。


「…好きって言ったらどうする?」


 …本当に女子力が高いなあ、きょっきょは。

Re: 【BLオリジナル】ただの妄想【短編集】 ( No.3 )
日時: 2016/09/18 18:37
名前: 朝比奈 (ID: c1MPgv6i)

 あれ?待って、どうしようこれ。

 気づけば身体が勝手に動いていて、俺は傘を捨て、走り出していた。足が止まらない。止めれないのだ。大きな雨粒が頬を濡らす。アスファルトにピシャピシャと雨が跳ね返る。下を見ると、ズボンの裾はもうずぶ濡れだった。

 なんで俺、走ってんだろ?

 わからない。ただ西名の後ろ姿が見えただけ。久々に全速力で走っているからか、心臓がやけに煩い。息がしにくい。呼び止めたいが、声もでない。
 小さな段差につまずいて、身体が転がった。焦って立ち上がろうとしても、雨で手が滑って上手く立てない。その間に、西名の姿は遠ざかっていく。

 このままだと、まずい。

 俺は直感でそう感じていた。出ない声で必死に名前を呼ぶ。同時に雨が強くなった。バシャバシャと地面を打つ音。とても、俺の声は届きそうにない。

「もう、無理だ…」

 俺は呟いた。出ていなかったはずの自分の声が聞こえて驚く。消えた希望はまだ残っていた。俺は、感情任せに叫ぶ。

「西名ーっ!!!!」

 大きな声。それは、今までで一番と言っていい程のもので。俺の声に気づいた西名が振り返る。目を見開いて、俺のことを見つめる姿が、なんだかおかしくって、声を出して笑った。

「ハク…?何してんの!!?」

 駆け寄ってくる西名。俺は何かしていたわけではない。それなのに、何故か勝手に言葉が出てきた。

「西名を探してた」

 西名は首を傾げる。でも、それは俺も同じ。自分で言ったことなのに、よくわからない。西名がどうして、と俺に聞いた。頭より先に口が答える。それは自分でも驚く言葉。

「好きだから」

 …何言ってんだ。俺は後悔の念に襲われる。大きな雨粒がまた頬を濡らした。今日は雨がすごいな。そう考えたところで、西名が傘を差していないことに気づく。空を見上げれば、青空が広がっていて。

 俺、泣いていたんだ。

 その時、気づく。今までの胸の痛みの理由に。

「ずっと…西名が、好き、だった…?」

 それを口にすれば、涙が溢れた。西名の方を見つめると、同じように、涙を流す西名の姿。そして、西名は笑う。

「ふふ、ハクのバーカ」

 悪態をついた西名は一歩ずつゆっくりと近づいて来た。そして、俺を抱き締める。それは、いつものじゃれあいとは違い、優しく幸せを分かち合うようなハグで。俺はたまらず抱き締め返した。

「ずっと西名が好きだった」

 改めて、言葉を言い直す。西名ははにかんで、俺も、と呟いて、抱き締める力が強くなった。
 俺は空を見上げる。そこには虹がかかっていた。それは、さっきまで降っていた雨を忘れてしまうくらいに綺麗で。俺達は虹を見つめながら、手を繋いだ。

 ああ、今とても、幸せだ。通り雨は頬を濡らした。


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