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〜おそチョロ〜「心肺停止」
日時: 2016/10/09 10:33
名前: 脳 (ID: F343Lai/)

 この歳になっても僕たち六つ子は、こうして川の字になって肩を並べて眠る。もう、それは当たり前の光景で、慣れきった光景で、なのに、なんで、なんで、
ーーーーーーーーーーー鼓動の音がこんなにも五月蝿いのだろう。

 ソッと薄目を開けて、僕の心臓を高鳴らせる張本人を見やると、イラつくくらい健やかな顔をして寝息を立てている。人の気も知らないで。はぁっと深いため息をして、僕はおそ松兄さんに背を向けた。すき、きらい、好き、嫌い、もうどういう感情なのか自分自身でもよく分からないけれど、毎度の事のように収まらない、
ーーーーーーーーーーー顔が紅潮していく感覚に嫌気が差す。
 
 こんな感情を何と呼べばいいのだろう。思春期の中学生の様なことを悶々と考え、張り巡らせ、またも深い深いため息を吐き出した。

 「…っん」

 「…え?」


ーーーーーー正直、心臓が止まるかと思った




 ゴロンと転寝返りつつ、この長男は、アホ長男は、僕の腰に手を回してきた。待って待て、脳が追いつかない。どういう状況?どういう心境?

 ・・・・・・・もしかして兄さんも?おそ松兄さんも?・・・・・そうなの?期待、しても良いよね?だって、だって、兄さんも僕と同じこの気持ちを、感情を、その胸の内に持っているんだよね?
 「…あっ!あの、兄さんっ…」

 ぐーーーーーっ、ぐぅーーーーーっすやぁ




 「・・・・・・・・・・」






 「寝てんのかよぉおおおっ!」
 なんだよ、僕の期待を!嬉しさを返せよぉっ!!!お預けされた様な屈辱的な感情の矛先がこの馬鹿に行き、未だ、幼児の様に寝入る実の兄の顔を一発殴ってやろうと試みて、ギュッと拳を握った。


 「ちょ、ろぉ…まつぅ」



 「…っ!」






反則、小癪、ずる賢い、どんな罵声を思い浮かべても敵わない。やっぱり、やっぱり、こいつは、何時だって、僕の心臓を騒がしく高鳴らせる張本人で、そして、僕の心臓を止める、張本人だ。

「…なん、だよ、名前とか、ずるいだろ」


 そうして、この夜も僕はこの愛しい馬鹿に惑わされる。

 嗚呼、そうか、すき、きらい、好き、嫌い、収拾し難いこの感情を全て含めて




 
 “愛しい”と呼ぶのかな


 にしても、名前だけでこんなにも、こんなにも、顔を赤らめるてしまう僕も僕だ。まったく、どっちが馬鹿なんだか。
 今日一番の深い深い、深いため息を落とした。ただ、その吐息には、誰も気づくことのないくらい、ほんの微かに



 愛しさ、が、混じり合っていた。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 〜おそチョロ〜「心肺停止」 ( No.1 )
日時: 2016/10/09 22:42
名前: たう (ID: F343Lai/)

やばぁあああああいです〜〜!!
こんなにも文才が詰まった小説を始めて読みましたぁああ!!
もっとたくさんの小説をどうか!どうか!書いてください!!!

この小説はもっとたくさんの人に読まれるべきです!!!
リク受けつけていますか????

Re: 〜おそチョロ〜「心肺停止」 ( No.2 )
日時: 2016/10/09 22:53
名前: 脳 (ID: F343Lai/)

 有難うございますっっ!!!それ以上、その様な素敵なお言葉を聞いたらっ!私は!私はっ!!!ものすんごく照れます!!←
 
 私も、もっとたくさんの方にこの小説を読んで貰いたいのです…。
で、出来れば!出来ればでいいのですけど…ね?
(皆様ぁあああああ読んでくだせぇえええええ)←←←

 あ、心の声が流出しましたね。それはさておき、リクは出来る範囲ならば、応えたいですっっ!!!!いやぁ〜なんせ私れっきとした受験生ですので…。
 このサイトの方で中学生の方いらっしゃらないのですかね?
(いたら、是非、お話したい…)


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