BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 刀愛(とうらぶ)![BL]
- 日時: 2016/10/21 16:33
- 名前: びぃる (ID: 6kBwDVDs)
(2週間ぐらいおきに連載します!初投稿なので至らない点もあると思いますが、どうぞよろしくお願い致します びぃる)
これは、びぃるが妄想する加州清光×大和守安定のBLです!二次創作なので、本家が好きな方はご観覧をお控え下さい。続きは、この本文にどんどん書いていきます!返信、コメントお待ちしておりまーす♪
○●○
季節は春に差し掛かった頃。とある本丸にて。あんなに積もっていた雪も暖かな太陽の光によってすっかり溶かされ、桜は咲く時を待ち構えるようにほのかにピンクに色付いた蕾を膨らます。しかし、そんないかにも春らしくすがすがしい光景が目の前に広がっているのにも関わらず、縁側に座ってそれを見ている少年、加州清光の頭の中は、どよどよとした雲がかかっていた。
「あれー?清光どうしたの、そんな難しい顔してー。・・・清光?」
「えっ、な、何!?」
ふいに背後から声を掛けられ、とっさに返事を返す。考え事をしていたせいで、後ろから近づいてくる人の気配に気が付かなかったらしい。二回目の呼び掛けでやっと後ろを振り向くと、そこには大和守安定がいた。清光と同じルームメンバーであり、そして親友である。たった今起きてきたのか、服は寝巻きのままで、ふぁーあ、と大きなあくびを連発している。
「なんか悩み事ー?」
「・・・いや、何でもない」
いえる訳がない。今清光の頭の中を埋め尽くしているのは、この安定なんだから。なぜか最近、清光は安定の顔を見るだけでおかしくなってしまう。心臓がドキドキして、熱がある訳でもないのに顔が真っ赤になる。前に一度、今の主にこの症状について尋ねたことがある。すると主は、それは人間の「好き」という感情であると教えてくれた。刀剣であった時は、こんな感情など知らなかった。刀剣であった、というのは、この本丸にいるメンバーは持ち主を主とする、もと刀であった、いわゆる刀剣男子だからだ。皆前の主に刀として使われ、この本丸に来て人間の体を手に入れた者だ。普段は本丸で人間として生活をし、主の出陣命令で新たな刀剣男子や小判を求めて出陣する。清光と安定は、新撰組一番隊長の沖田総司の刀剣だった。沖田はもうこの世にはいない人だが、記憶の中で沖田はとてもかっこよかったし、清光も安定も憧れているし、そして好きだった。しかし、その「好き」と安定に対しての「好き」とは、何かが決定的に違う。自分でもその違いがよく分からない。知りたくても、どこがどう違うのかまでのことを主に聞けばさすがに怪しまれるだろうし、他の刀剣男子に聞くのもなんだかこっぱずかしい気がする。だからといって、このまま安定に変な感覚を覚えながら生活するのか?一緒に暮らしている以上、それは厳しいことだろう。これが清光が抱える悩みのひとつである。
- Re: 刀愛(とうらぶ)![BL] ( No.1 )
- 日時: 2016/10/21 16:37
- 名前: びぃる (ID: 6kBwDVDs)
(第二回目はここを見てね!)
Page:1