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ひとりごと【ハイキューBL】
日時: 2017/02/10 22:31
名前: くりねずみ (ID: cC0Sf9h5)


はじめまして。くりねずみです。
勝手に書いていきます

主がとてもコミュ障なので話しかけてくれると喜びます

ハイキューBLです。ご注意ください


試し書き






[及岩]


その笑顔も泣き顔も、俺にだけ見せてくれればいいのに。
何も知らないみたいな顔して、俺の気持ちなんてとうの昔に知っているくせに。うまくかわされて、何年も君に恋焦がれているというのに。


「いわちゃーん」

「うるせぇ話しかけんな」

「ひどっ!もー、漫画なんていつでも読めるでしょ!俺と話そーよ」

「お前と話すなんていつでも出来るべ」



あぁ、そういうの。




そういう小さなことも、好きだなぁ、って。



「…すきだよ」

「あ?聞こえねぇ」

「なんでもないよ」



後ろから見えるあなたの瞳。
あと、どのくらい見れるだろうか。




Re: ひとりごと【ハイキューBL】 ( No.1 )
日時: 2017/02/11 10:51
名前: くりねずみ (ID: cC0Sf9h5)


[ぼくあか]

あかあし、と平仮名口調で名前を呼ばれて、振り返ればビー玉みたいな目をした貴方がいる。
ハツラツな笑顔とか、ふわふわしたその髪とか、小さな傷はあるけど綺麗な肌とか。全部、全部好きだ。それがどうしてだか分からない。本能的に、一目見た時に思った。この人しかいない、って。


(…まぁ、まだ伝えられてないけどさ)


コツン、足元にあった石ころを蹴る。
部室に行く途中、木兎さんは色んな話をする。今日は親を怒らせてご飯が白米オンリーだった話だった。その話に俺は相槌を打つ。俺が無表情でもこの人は気にせず、楽しそうに話す。それも、好きなところ。


「あかーしは?何か面白いことあった?」

「……あ、木葉さんがジュース制服にこぼしてました」

「マジか!後でからかう!」


こうやって、いつまでも幼いところも好きだ。
俺の少し前を行くこの人の背中は凄く大きいのに。ギャップというものなのだろうか。今までは良さが分からなかったが、確かに良いかもしれない。
ふわふわとした、浮いた気持ち。こんなの初めてで。貴方は知らない。知らなくていい。片想いを募らせながら、隣にいれることがどんなに幸せか。



「おーい、大丈夫か?」


ひらひらと目の前で手を振られて、綺麗な瞳が俺を見る。俺だけ、見てる。思わず笑みを零すと、驚いた顔をしてすぐに笑った。あぁ、好きだなぁ。


「大丈夫です。行きましょう」



また半歩引きながら歩く。
大きくて頼もしい背中。後ろからあなたを抱き締められたらいいのに。





Re: ひとりごと【ハイキューBL】 ( No.2 )
日時: 2017/02/16 17:15
名前: くりねずみ (ID: mextbE/J)


[及岩]

あ、と声が聞こえる。隣を見ればやけに嬉しそうな顔をした俺の恋人。ゴトッという音がして、彼はしゃがんでそれを取り出す。見れば黒猫のぬいぐるみ。大きなツリ目と、不機嫌そうな顔はどことなく彼に似ていた。

「みろ、すげぇだろ」

子どもみたいに笑って言う。自慢げにぬいぐるみを見せてくる彼にすごいね、なんて大袈裟に言った。それでも満足そうに笑って、そいつをバッグの中に入れた。


機嫌、良さそう。


「岩ちゃんさ、それどうするの?」

「あ?家に持って帰るんだよ」

「そんなの持ってたら、女の子にモテないよー?」

「はあ?んだよそれ」



あれ、機嫌悪くなった。
声をかけても無視をされて、スタスタと歩いていった。これは帰る流れなのだろうか。この後岩ちゃんが食べたいと言っていたラーメンを食べるつもりだったのだけど。
後ろから見える彼の顔は、少し寂しそうだった。あぁなるほど、と思ってそれと同時に嬉しくなる。単純で、俺は随分と意地悪みたいだ。



「岩ちゃん、ね、岩ちゃーん」

「……」

「すきだよ」

「っ、おまえ…!」



腕を引いて、トイレに入った。幸い誰もおらず、個室に彼を押し込んで、俺も入った。
男2人はやっぱりきつい。岩ちゃんなんて大声で文句ばっかりだ。


「ばか!ふざけんな!どこか分かってんのかよ!」

「だって岩ちゃん可愛くて」

「だから…っ!ん、む」



キスをした。歯が当たるくらいに。ガチ、と不器用な音を立てて唇を塞ぐ。くちゅ、と官能的な音が出て彼は気持ちよさそうに声を上げた。可愛いな、いつまでも初々しいところ。
キスを終えて、抱きしめた。首筋に顔を埋めると大袈裟なくらいに肩を上げた。付き合ってから何かと敏感になったなぁ、とまるでエロ親父の様なことを思った。



「いわちゃん、そのぬいぐるみちょうだいよ」

「…なんで」

「それ持ってると女の子にモテないだろうし?」

「ウザ」


短くて強烈な一言を言い捨てて彼はトイレから出た。追い掛けると少し前のところで俺を待っていてくれる。でも決して目は合わせなくて、俺の姿が見えると背を向けてスタスタと歩いていく。
今までどれくらいの女の子を喜ばせて、泣かせてきただろう。でもそれと同時に君は何度も悲しんでいる。君に後頭部をバレーボールで叩きつけられるより、君に泣かれる方がきっと何倍も痛くて、辛い。



「すき、岩ちゃん」

「……そうかよ」






後ろから見える、君の赤い顔。









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