BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- カゲプロ〜〜もう1つのお話〜〜
- 日時: 2017/04/09 17:14
- 名前: 秋 (ID: wzVdEI.f)
もうひとつの世界の貴音とカノの話〜
………………………………………
(カノ)
僕の目の前には、キドがいる。キドの顔は何故か真っ赤だ。
…………まぁ、予想はついている。
彼女は、僕のことが好きらしい。
「な、返事は???」
キドは、僕に迫ってくる。きっと、僕が「好きなのは、キドだよ。」と言うことを期待しているのだろう。
まぁ、残念ながら好きなのはキドじゃないのだけど。
「僕はね」
「前から」
「想っていた人がいるんだ。」
「その人は」
「皆気づかないだけで」
「案外、近くにいるんだよねぇ…」
「まぁ、まだ僕も絶対あの子があの人だって言い切れないんだけど。」
「名前?」
「名前は………」
「榎本 貴音って名前だよ」
「え?知らない?」
「あたりまえ」
「だから……僕はキドとは付き合わない。」
キドは、信じられないような、顔をする。
僕はそっと立ち去る。
これで良いんだ。
だって、
在りし日に消えてしまった
君が、
誰よりも………
愛しいのだから。
- Re: カゲプロ〜〜もう1つのお話〜〜 ( No.1 )
- 日時: 2017/04/09 17:37
- 名前: 秋 (ID: wzVdEI.f)
(エネ)
偶然、私はカノがキドをふっている所を目撃した。
もっと近くで観戦して、最後には驚かしてやろうと思い、カノの携帯に忍び込んだ。けど、それは出来なかった。
だって
カノが、私のことをまだ忘れていなかったから
私のことなんか、忘れてしまっていたと思っていたのに……
でもーー
もう、私は貴音には戻れない。体を見つけるまでーー
だから、想いを伝えたくても、伝えれない……
おっと、携帯が揺れた。
よし、ちょっと悪戯してやろう。
『猫目さーん!』
「エネちゃん?!」
『いやー、まさかふるとは……で、その、榎本 貴音って誰ですか?』
すると、急にカノが暗い表情になる。
『猫目さん……?』
「…………エネちゃん、1つ聞いて良いかな?」
『………はい?』
「榎本 貴音は、一番エネちゃんが知っているんじゃないかな?」
『なっ、どういうことですか?』
「だからさ………エネちゃんは、榎本貴音じゃないの?」
予想外だ。
『……なんで、解ったの?』
………嗚呼、駄目だ面白すぎる。
まるで映画のワンシーンみたいだ。
『カノ』
もう1つの世界の
嘘が得意な少年と
目付きの悪い少女
の物語は
まだ、はじまったばかり………
- Re: カゲプロ〜〜もう1つのお話〜〜 ( No.2 )
- 日時: 2017/05/05 17:58
- 名前: 秋 (ID: M/L1R3ku)
(エネ)
……………忘れていなくても、いなくても。
「私は、あんたのしたこと、絶対許さないけどね。」
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