BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- オリジナルBLです。
- 日時: 2017/09/08 00:48
- 名前: るん丸 (ID: zpQzQoBj)
こんにちは(゜▽゜)/どうもるん丸です!オリジナルだし、ちょっとおかしいかもしれないですがそれでも許してくれる心の広い人は読んでください!第一章です。それではどうぞ
青く澄み渡る空。鮮やかに舞うほんのりと色づくピンク色の桜。俺の手にには卒業証書。
そう。今日は高校の卒業式。
周りはざわざわとうるさくて、卒業って感じだ。
1年前、俺はもう進路が決まっていた。弁護士の父さんの子供の僕は小さな頃からずっと
弁護士になる未来が決まっていた。好きでなるわけじゃない。
ただ、弁護士の子供として期待されてゆく内にそういう流れになっていたんだ。僕にはこれと言って
好きなものが無いしちょうどいいとは思う。頭の良い父さんの子故か僕は勉強なんてろくにしなくて
も何とかなった。なので法律の勉強に集中できた。...はずだった。アイツと出会って僕は変わった。
自分から弁護士になりたいと思うようになっていた。そして、毎日が楽しくて仕方なかった。
僕はアイツに一通のメールを送信するとしみじみと学校を出た。
「今から空港向かう。」
颯太からメールがきた。俺は颯太と離れ離れになるという実感が全く沸かなかった。
待つこと10分程度で颯太がやって来た。
「遅ぇぞ。」
颯太が慌てる。
「ゴメンゴメン。」
(動作が無駄に可愛すぎる。)
そして俺達は少し話した。
いつもどうりのふざけた話。
寂しさと切なさを惑わすために。
このままずっと時間が止まっていてくれたらいいのに、なんてことを考えつつ。
でも時間は来てしまう。止めることなんてできっこない。
颯太が寂しそうな顔をする。
「しょうがない。光流の夢のためだもん。仕方ない。仕方...ないよね。」
颯太の目から涙が出ている。
「あれ?...どうしよう。泣かないって決めてたのにな。ごめんね、泣いて。」
「いいよ別に。...不安?」
颯太はコクッと頷く。
たまらなくなって颯太を抱きしめる。
「恥ずかしいよ。人前はダメって言ったじゃん。」
「今日は特別だろ?」
「もう!...ねぇ光流。毎日メールして。」
「おう。」
「電話もたまにはしてね。」
「おう。」
「可愛い彼女作らないでね?」
「おう。」
「...僕のこと嫌いにならない?」
「はいはい。そんな心配しなくても大丈夫だって。俺はお前しかありえないから。」
「ほんと?」
「おう。ほんと。」
そこで飛行機が到着した。
「じゃあね。頑張って!」
「お前も。じゃあな。」
そして俺は飛行機に乗った。大好きな恋人と離れるのは辛いけど、いつか絶対一人前のミュージシャン
になって帰るんだ。大好きなこの場所に。日本に。
(待ってろよ。絶対ぇなってやる。)
そう決心した一人の青年を乗せたニューヨーク行きの飛行機が今飛び立った。
続きます。今日はここまでです。これから二人の遠恋が始まります。
次の作品も広い心で読んでいただければ光栄です。ではでは。バイチャモ卍