BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- [ポピーザぱフォーマー]みんなとちがう
- 日時: 2017/09/26 20:25
- 名前: 石鹸 いろは (ID: lkF9UhzL)
やあ。俺はポピー。17歳の高校生だ。
ケダモノ「ポピー、もう行かなきゃ!」
「ああ、分かってる」
ケダモノとは小っちゃいときから一緒にいる。何でも知ってるさ。お互い隠し事なんかできないんだ。
パピー「行ってらっしゃい♪」
俺の家は男しかいない。華やかさがある全くないな。
女子A「ねーねー、このリップどうー?」
ケダモノ「わああ、すごく可愛い…!Aちゃんにすごく似合ってる!」
女子B「えぇー?ケダモノ君って彼女居なかったのぉー?」
ケダモノ「ぼ、僕まだそういうのは…」
知ってるさ。ケダモノは色恋沙汰の話は苦手なんだ。
女子A「ケダモノ君彼女居ないならぁ…狙っちゃおっかな〜?」
ケダモノ「う、うぅ…」
女子B「ケダモノ君かっわいー!あはは!」
何もわからないくせに…
「おい帰るぞー」
ケダモノ「あ、ごめんポピー…今日はみんなとお出かけするんだ!」
「…ふーん」
捨てられた。
ケダモノ「ただいま…ってあれ?ポピーまだ起きてたの?」
「起きてて何が悪い。」
ケダモノ「ちゃんと寝てよーっ…はぁあー…」
「ケダモノ…ケダモノ…う…うっ…」
パピー「…ポピー…」
ケダモノ「ポピー、行くよー!」
「先に行ってろよ…うるさい…」
ケダモノ「ポピー…?」
パピー「ポピーは風邪だから」
ケダモノ「そっか…ゆっくり休んでね」
「なんだよパピー…同情はやめてくれ」
パピー「ポピーのことなんかすぐ分かるよ。実の親なんだから♪」
「俺は1ミリも信じて居ない。今日はお言葉に甘えて休むよ」
パピー「ふぅん…?」
「ケダモノ…ケダモノ…!」
今ならケダモノの部屋に入れる…
「…ケダモノの匂いだ!!」
布団がまだあったかい…!ケダモノ…ケダモノ好きだよ…どうして伝わらないんだよ…ケダモノ…
ケダモノ「あー、忘れ物しちゃっ…た…ポ…ピー…?」
「…な、なんだよ…」
ケダモノ「どうしたの?」
「別に。洗濯しようとしてただけだ」
ケダモノ「そ、そっか。早く風邪治るといいね…行ってきます」
あっぶね…ふぃー…
ケダモノ可愛いなぁ…
ケダモノ「ポピー?おーい」
「何だよ」
ケダモノ「これ、宇宙人君にもらったの!あげる!」
「なっ…そんなものいらない!!」
俺以外の男と仲良くしてたのか…?俺がいなかったから…?俺のことなんか嫌いなんじゃないか…?ケダモノ…どうして伝わらないんだ…?鈍感だから…?
ケダモノ「そっか、おいしいのに…」
ケダモノ「ねーポピー!今日一緒に遊ぼ!」
「やめてくれ頭が痛い」
ケダモノ「ねえ…ポピー…どうして…?」
「何だ。」
ケダモノ「どうじて変わっじゃっだのお…うっ…うう…ううっ…」
「…!」
俺はケダモノを優しく抱きしめた。罪悪感と愛情、嫉妬心がごちゃ混ぜの感情で。
ケダモノ「…ポピー…?」
「ごめん。ごめんケダモノ。ほんとにごめん。」
ケダモノ「ポピー…!」
ケダモノは、俺を抱き締めてくれた。
「俺、ケダモノが好きだったんだ。」
ケダモノ「えっ…?」
「小学生の頃から好きだった。女子と話してる時もイライラした。宇宙人って奴から貰ったお菓子を食べなかったのも、お前が好きだからだ」
ケダモノ「そっか…ポピー、ぼくも大好きだよ」
ポピー「友達として、だろ」
ケダモノ「その意味も兼ねて…大好き」
ポピー「そっか。」
ケダモノ「ポピー、明日一緒にお出かけしよう」
ポピー「うん」
ケダモノ「よかった…」
ポピー「他の奴は好きになるなよ」
ケダモノ「ポピーとパピーが一番好きだよ」
パピーはまぁ…うん、ケダモノだもんな。
Finn