BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- a3のBL色々
- 日時: 2018/07/05 20:17
- 名前: 未涼 (ID: aU2V5DNl)
とりあえず色々吐き出したいので作りました((オイ
気が向いたら投稿していきます。
注意!!!
・未涼さんには文才がありません。
・好みが激しいです。
・カマチョですw(コメントお願いします)
・気まぐれなので、いたりいなかったり途中で消えたりします、、、
・荒らしや、作品への誹謗中傷は禁止です!
それでもよければどうぞ!
あ、もちろん皆様もよろしければ書いていってください!!
- Re: a3のBL色々 ( No.1 )
- 日時: 2018/07/05 21:11
- 名前: 未涼 (ID: aU2V5DNl)
<幸太>『悪夢』
「幸ちゃん!」
「何?太一?」
この暑いのに相変わらず元気なことだ。近所に住む少年に対して思わずため息をつく。
「一緒に冒険にいかない!?」
「は?」
何を言っているんだこいつは。やっぱり暑さでおかしくなっちゃたのかな?
「公園の近くにおっきな森があるでしょ?一緒に冒険しようよ!」
ああなんだ冒険ごっこのことか。と納得はしたものの、こいつは小学5年生で俺は3年生。今時冒険ごっこをしている奴はほとんどいないだろう。おれだってそんなことするくらいなら涼しい家で裁縫をしていたい。そう思って断ろうとしたのだが、
「ダメ?」
子犬のような瞳で見られ、胸の奥がきゅんと鳴く。俺はこいつのこの瞳に勝てたことはない。俺より年上のくせになんでこんなかわいいんだ!
「ッいいけど」
「本当!!??」
花が咲いたように笑うこいつを見て、思わずこっちまで口元が綻びそうになる。が、そんな暇はなかった。なぜなら、、、
「じゃあ早速しゅっぱーつ!!!」
「え?わ、うわあああああああ!!!」
その直後俺はこいつに引っ張られて全力ダッシュをすることになったから。
「まだ怒ってる?俺が悪かったから許してよ〜」
「うっさい」
太一と並んで森を歩く。森はけっこう涼しくて、さっきまでのダッシュの疲れを癒してくれる。
「ほんとごめん!だから、、、ね?」
申し訳なさそうに手を合わせる太一に怒っているのも馬鹿らしくなった。
「分かったから。そのかわり後でアイスおごって。」
「うん!」
途端に笑顔に変わる太一。単純過ぎでしょ。その後もしばらく歩き続けた。
「あ!あった!」
急に立ち止まった背中に思いっきりぶつかる。
「ちょっと!なn、、、」
「わわわ、幸ちゃん見ないで!あ!目つぶって!!」
なんなんだ急に。仕方なく目をつぶる。すると、髪に触れられた。
「え、ちょ、何?」
「まだ目あけないでね。」
目をつぶって髪を触られる。なんだかとてもドキドキして、心臓がとまりそうだ。
「もういいよ」
髪から手が離れる。それを惜しいと思いながら目を開ける。
「なにしたの?」
「えへへ」
太一は微笑みながら手鏡を差し出す。
「うわあ、、、」
先程まで太一が触れていた髪には、大きな花がついていた。名前は、、、なんだっけ?分からないけど、とてもきれいな花。
「昨日ここでみつけたんだけど、絶対幸ちゃんに似合うと思って、、、いやだった?」
「ううん、すごい、、、嬉しい」
素直に嬉しい。太一が俺のために選んでくれた花。
「本当!?やった!俺もメチャクチャ嬉しい!!!」
瞳を輝かせてわらう太一。年下なのに、かわいくて、まぶしくて、守りたいと思った。ずっとそばにいたいと、、、
「あれ・瑠璃川じゃね?」
「え?ほんとだ瑠璃川だ!」
「あいつ頭に花とかつけてるぞ!!」
「うわあああw」
急に眼の前に現れた男子たちに思考が奪われる。最悪、、、クラスの男子たちだ。
「別にあんたらには関係ない。」
「はあ?なんだよそれ!?」
「っていうかお前男なのに花とかつけて恥ずかしくないのかよ?」
「俺が取ってるよ!」
男子の一人にはなが奪われる。だめ、それは俺の、、、
「返せ!!!」
気付くと俺はそいつに掴みかかっていた。
「返せ!!!それは、俺のだ!!!俺の宝物!!!返せえええ!!!!!」
「うわ、なんだよw」
「あはは、返せええええだってw」
「ほらほらとってみろよ」
突き飛ばされてあえなく尻餅をつく。
「やめろ」
俺を突き飛ばした奴が地面に倒れこむ。
「な、何すんだよ!?」
「なんだよお前!」
そいつをつきとばしたのは太一だった。
「幸ちゃんに手を出すな!!!」
そこから先は乱闘だった。気づくとクラスメイトは泣きながら去って行って。あとには座り込む俺とボロボロになった太一がいた。
「太一!」
「ごめん幸ちゃん、お花守れなかった。」
言われてはじめて気づく。太一の手にはもう原型をとどめていない花があった。
「そんなの、、、それより太一大丈夫!?」
擦り傷や切り傷だらけだ。見てるこっちが泣きそうになる。
ふと、頭に手が乗せられた。
「幸ちゃん。俺、もっともっと強くなるから。それで幸ちゃんのことも幸ちゃんの宝物も全部守るから。絶対。」
「ッ太一?」
「だから、おれのお姫様でいてね?」
続く
- Re: a3のBL色々 ( No.2 )
- 日時: 2018/09/04 12:43
- 名前: 未涼 (ID: aU2V5DNl)
<幸太>
目を覚まして最初に見たのは見慣れた天井。最初に聞こえたのは聞き慣れたルームメイトの寝息と聞きなれない自分の荒い呼吸。
汗で湿った額をぬぐいながら先程まで見ていた夢に思いをはせる。
あれはあいつの引っ越した数か月前の出来事。俺にとっては世界で一番【幸せなトラウマ】。
俺はあの時からあいつのことが好きだった。何よりも大切な、守らなきゃいけない存在だと思っていた。あいつのナイトにならなきゃいけないと思っていた。
だけどあの日。あいつによってそれは否定された。俺は弱い。あいつを守ることは出来ない。それどころかあいつに守られている。
あの日気づいた俺はナイトとしてあいつのそばにいることはできないんだと。
あいつのそばに居たければ、あいつの【お姫様】じゃないといけないんだと。
あいつが引っ越してからあまり見なくなったこの夢は、再開したことにより復活した。
今のあいつとってもに俺は守らなきゃいけない存在。
いっそ再開前に初恋から覚めてしまえば良かった。そうしたらこの夢からも醒めれたのに。
そばにいて、あいつに守られるのが何より辛い。でもあいつのそばに居ることが今の俺の一番の幸せ。
ぐちゃぐちゃした感情に嫌気がさし、今日は休日だからと再び眠りにつくことにした。
最後にひとつ愚痴をこぼして。
「俺にも守らせろ、、、太一」
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