BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 三人は親友であり恋人である。GL
- 日時: 2019/02/22 23:42
- 名前: スズ (ID: OiQJLdzt)
ほのぼのGLです。公立中学一年生の女の子たちの話です。
暗めの茶髪は毛量が多くツインテールにして肩下までの長さ。クリクリの目が童顔を主張する。スポーツ大好きスポーツバカ、いつも元気いっぱい恋愛については鈍いようだが感情に素直で押しの強さを兼ね持つ須藤茜、一年四組。
キリッとした眉毛に下ろすと鎖骨辺りの金髪は全て逆立てて、肌は少し焼けた色、男よりイケメンな顔で決めたことを曲げない性格、勉学スポーツ両立して平均よりは優秀な方。無表情で口数は少ないけれど目は口ほどに物を言う立花律、一年四組。
お嬢様育ちの色白にスレンダーボディ、身長が低い代わりにふわふわな巻き髪を全て後ろでまとめポニーテールにしている(毛先はポニーテールにした状態で項に触れるぐらいの長さ)。親しくなった男の見下し方に容赦がない。ツリ目の赤い瞳と美しい顔に誰もが魅了されるが自覚なし。勉学スポーツ両立して優秀。押しに弱く頼み事は断れない北条有菜一年一組。
ーーー短編集ーーー
雨の日。
>>1
文化祭。
>>2
ファンクラブその1、2、3。
>>3、>>4、>>5
二人の好きなところ1、2、3。
>>6、>>7、>>8
- Re: 三人は親友であり恋人である。GL ( No.1 )
- 日時: 2019/02/22 19:56
- 名前: スズ (ID: OiQJLdzt)
雨の日。
「はあー暇だなあー」
そう呟いたのは須藤茜。雨の日が大嫌いなのだ。昼食を二時間目の後に食べてしまい、やることが無くなり机に突っ伏して腹の虫が鳴るのをただ我慢している。
そんな様子に隣の席に座っていた立花律と前の席に座っていた北条有菜は昼食を摂りながら一瞬キョトンとすら。
立花律がサンドイッチを食べながら言う。
「早弁するからだろ」
「だってお腹すいてたんだもん!」
「茜、少し食べる?」
自業自得だと律に言われて頬を膨らませる茜に有菜は少ししか齧っていなかったメロンパンを茜の方に差し出す。
「!?」
「えっ!いいの?ありがとう有!」
「ダメだ、有菜!」
「え?」
有菜の言葉に一気に表情を明るくさせた茜は机から顔を上げて、確認をとるも返事は聞いていない速さで、律が止めようとしたが時遅く、有菜の持っていたメロンパンは半分消えてしまった。茜は一口でメロンパン半分を口に入れたのだ。
「あー・・・」
「・・・・・・」
「うん!うんまかった!ありがと、有!」
頭を抱える律に目を丸くする有菜、満足気に微笑む茜。
「また頂戴!ね!」
「っ、もうあげない!」
「ええーっ!?」
「今のは茜が悪い」
「律まで・・・二人とも意地悪ぅー!」
「「自業自得だ!!」」
三人の賑やかな声は今日も生徒達の癒しになっているのだ。
- Re: 三人は親友であり恋人である。GL ( No.2 )
- 日時: 2019/02/22 20:37
- 名前: スズ (ID: OiQJLdzt)
文化祭。
「そういえば、もうすぐ文化祭ね、二人のクラスは何をやるの?」
「お化け屋敷」
「えっ・・・?」
「お化け屋敷だよ!有も来てくれるでしょ!?」
有菜は二人のクラスとは別で単純に何をやるのか興味があって質問したが律の返事に固まる。聞き返せば今度は元気よく茜が言った。来るように誘ってきたが、有菜はお化け屋敷が苦手なのだ。
二人がやるなら見に行きたい。でも怖い。そんな葛藤に押し黙っていると律は察した。
「あれ?おーい、有?どした?」
「・・・有、怖いのか?」
「!!」
「え?そうなの?」
俯いて唇をキュッと結んだ有菜はコクリと頷く。頬が少し赤いのに律は可愛いなと思う。茜は有菜の前の机に座って有菜の手をとる。
「大丈夫だよ、怖いなら、茜と一緒にまわろっ?」
「っ!」
「茜は仕事放棄するなよ」
「うぇー、有と回る時だけ!いいじゃん!ね、お願い!」
「アタシに言うな」
「ちぇー。あれっ?!有!どした?顔赤いぞ!」
茜に手をとられた有菜は更に顔を赤くする。律と茜は気にしていないようで会話は進んでいて、茜がふと有菜へ視線を向ければ茹でダコのような顔になっていて顔を覗き込み心配していると、有菜は近くにあった顔に蚊のように小さい声で言う。
「・・・手」
「て?・・・うっわあ!ごめん!ずっと握ってた!えっへへ!い、いやだった?」
「・・・べつに、気にしないでいい」
二人して真っ赤になった顔でそっぽを向いている様子に律はまた可愛いなと思い目を細める。
暫くして落ち着いた様子の二人に律は有菜へ質問する。
「有のクラスは何をやるの?」
「展示、好きな写真を撮って自分の中で一番良いものを展示するの。展示されたものは見た人に票を入れてもらって一番良いと思われた写真を撮った人には景品が渡されるの」
「景品?あ!お菓子の詰め合わせとか!?」
「さあ、それはどうかしらね」
「なら、合間をぬってアタシも見に行くことにする」
「ふふ、ありがとう。それじゃあ私は戻るわね」
「うん!またね!」
「ああ、また放課後」
休み時間を終える鐘が鳴り、駆け足で戻る有菜に茜と律は片手を振った。
- Re: 三人は親友であり恋人である。GL ( No.3 )
- 日時: 2019/02/22 20:56
- 名前: スズ (ID: OiQJLdzt)
ファンクラブその1。
須藤茜は陽気でスポーツバカで友達が沢山いる。その中でもとても仲が良いのが立花律と北条有菜だとファンは語る。
「須藤!今日サッカーしようぜ!」
「うん!いいよ!」
「須藤!その後野球しようぜ!」
「うん!いいね!」
「須藤さん!明日はバレーしようよ!」
「うん!いいよ!」
一応女性の体なのに体力量が男性と同じくらいではないかと北条有菜は述べる。立花律が心配するがキョトンとするのだ。
「大丈夫なのか?」
「え?なにが?」
「体が壊れないか?」
「大丈夫だって!いつもやってるし!」
立花律が止めても聞かないのだ。運動中の須藤茜は気づいていないが、男子の視線は茜の胸に釘付けなのだ。茜は胸が大きくて運動するとユサユサ揺れる。それに男子は興奮しているのだ。
女子は羨ましくもあり、男子に呆れるのであった。
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