BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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俺とお前は正反対なのに
日時: 2019/03/17 21:21
名前: 黒兎 (ID: 3qG9h5d1)

初めまして(*´∀`)こんにちは
黒兎と申します。
今回が初の作品となりますので
暖かい目で見てやってくださいな

主な登場人物

琥珀 翼
常に眠い。たまに天然
人に心を開くのは遅い
無口。喋ると毒舌

向井 零
優しくて可愛いが実は超ドS
モテモテ。翼が大好き

瀬戸 瑠衣
翼の友達。彼女がいる
笑顔が特徴的

登場人物はこんな感じですね〜
私が好きな感じの設定です(笑)

それではSTART!!!

ーーーーーー
翼視点

ジリリリリリリリリ、、、、

煩い鈴の音を手で止めて
閉めていたカーテンを少しだけ開ける

そうすると俺が好きな雨…ではなく
眩しい眩しい俺が大嫌いな
太陽がおはよう。と言ってくる

翼 「やめてくれ…」

カスカスの声で言うと
一つ下の階から甲高い声が聞こえる

翼母 「朝よ!!!また遅刻するわよ!!!」

分かってますよお母様
でも人間というものは朝が弱いんです

なんとか重い体を起こして
冷たい床を歩いて行く

翼 「うぅ…寒い」

翼母 「朝ご飯ここに置いて
おくからね!!!じゃあお母さん
仕事行ってくるから!!!」

翼 「いてら〜」

3年前、母親と父親が離婚した

そこから女手一つで母さんは
俺を育ててくれている

翼 「はぁ…」

トーストをかじる度にため息が
出る。何故今日はこんなに
気分が悪いのか。その理由は

ピロン♪

瑠衣 『翼!!!今日から高校だね
校門の前で待ってるからね
遅刻したら駄目だよ!!!』

そう。高校生になる

高校生と聞くと皆跳び跳ねる
だろう。でも俺は違う

翼 「ごちそうさま…」

慣れない高校の制服を着て
パパッと顔洗いと歯磨きを
済ませる。

翼 「行ってきます」

誰もいない家にそう小さく
呟いて新しい戦場へと歩いていった

ーーーーーー

校門の近くまで来た時
叫ぶような女子達の声が
聞こえてきた

何事かと少し足を速めると

人だかりが出来ている

瑠衣 「……あっ、翼おはよう!!!」

翼 「はよ。それより
何かあったの?」

瑠衣 「あ、何かイケメン君が
この街に引っ越してきたらしいよ」

何だよ…そんな事かよ

瑠衣 「そんなあからさまに
俺の事睨まないでよ
俺だって女の子に囲まれたいし」

翼 「お前は彼女いるから
良いだろうが」

瑠衣 「翼も早く作りなよ」

翼 「背負い投げしてやろうか」

ははっと軽く笑われる
囲まれてるイケメン君の顔を
見ようとしたけど
人だかりが凄くて後から見る事にした

校長 「君達には強く美しく
育ってほしい。皆、この高校で
頑張ってくれたまえ」

校長の長い話をほぼ寝ながら
聞いて入学式が終了する

それぞれクラスに移動するが
残念ながら俺と瑠衣は
別のクラスらしい。
うぅ……神様、お前は許さん

先生 「皆、入学おめでとう
これから一年間宜しくね」

清楚な若い女性の先生

男子達が次々に質問をする
先生はそれを華麗にスルーして
『自己紹介を始めよう』と言った

やめてくれ。瑠衣がいるなら
まだ出来たが誰も友達がいない
ここで失敗したら俺の高校生活は
終了だ(色んな意味で)

先生 「じゃあ、次。琥珀さん
自己紹介をお願いします」

翼 「っと………えっと……
琥珀翼です…好きな食べ物は…
特に無いです…お願いします」

周りの奴等は戸惑いながら
拍手をする。

ねぇ、瑠衣。俺死にたいよ?

先生 「じ…じゃあ次、向井さん」

零 「はい。向井零です
好きな食べ物はリゾットです
一年間宜しくお願いします!」

ふわっとした可愛らしい笑顔で
言う俺の後ろの席の奴。

うわ…苦手なタイプの奴だわ…

あれ?ってかコイツ朝の
イケメン君じゃね?

女子達ざわついてるし…
先生も何か顔赤い気がするし…

うわぁ…まさか同じクラスで
席も近いとは………

そして自己紹介が問題無く
終わり、帰りの時間になった

翼 「はぁ……」

ドンッ!!!

誰かに背中を押されて
反射的に後ろを振り替えると
またまた女子達が向井を囲んでいた

モブ子 「ちょっと?あんた
そこ邪魔」

翼 「あ…ごめんなさい」

怖い怖い怖い……女って怖いわ

急いで帰ろうとすると
肩をポンポンとされる

また文句を言われるかと思い
恐る恐る後ろを振り向くと

零 「大丈夫ですか?
ほらモブ子ちゃんも邪魔は言い過ぎ
だよ?謝らないと」

モブ子達 「(ドキッ!!!)」

あぁ…イケメンは世界を救うって
ホントこういう事ね

俺はモブ子に小さく謝られて
急いで帰った

その時、俺を向井がニヤニヤ
しながら見ていたのは知らなかった