BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- たとえ夢であっても
- 日時: 2019/03/23 22:11
- 名前: 空巫女 (ID: Bz8EXaRz)
_______たとえ出会いが夢であっても
アタシ達の想いは本物だから_______
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こんにちは。
本館のコメライ板でも執筆している空巫女です。
前々から本館で執筆している小説をこっちに執筆すれば良かったな...って思ってます。
本館での小説と、ここでの小説を平行して書いていくので投稿スピードは遅いです。はい。
<注意>
・メインはGL
・BL(?)少しだけ有り
・現代モノ
目次 >>1
- 目次 ( No.1 )
- 日時: 2019/03/28 13:14
- 名前: 空巫女 (ID: CVGC9rYr)
<目次>
本編の進行によって増やします
プロローグ >>2
第1夢 >>3
第2夢 >>4
第3夢 >>5
キャラクター紹介 >>6
第4夢 >>7
第5夢 >>8
第6夢 >>9
- Re: たとえ夢であっても ( No.2 )
- 日時: 2019/03/23 16:05
- 名前: 空巫女 (ID: kImpvJe5)
<プロローグ>
静かな病院の中____
少女は白いベッドの上に居る。
否。ベッドなのかはあくまで少女の予想だ。
なんせ、少女は事故のせいで目が見えないのだから。体も、右半身しか動かせない。耳や口は問題ないようだが...
遊びたいな...昔みたいに。
せめて、夢の中でも楽しく過ごせたらいいのに。
そう、切実な願いをもって、少女は眠りについた。
そして、夢へ向かった。
- Re: たとえ夢であっても ( No.3 )
- 日時: 2019/03/24 02:11
- 名前: 空巫女 (ID: wTediy7Z)
<第1夢>
<<朱那side>>
「ただいま」
扉を開け、私は誰も居ない自宅に入り、鍵を閉める。
私の名前は小雪朱那。
母親を亡くし、父親と離れて、独り暮らしの身の高校生である。
父に負担を掛けない為にも、バイトをしており、バイトがある今日なんかは夜11時を過ぎている。
「夕食はもう食べたし...速いとこお風呂入って寝よう...」
睡魔と戦いながらお風呂を沸かす。
そして、お風呂が沸くまでの間、学校の宿題を終わらせる。
その後、お風呂に入った後、特に何もする事も無く、ベッドに寝転ぶ。
「目覚ましは5時でokっと」
スマートフォンのアラーム昨日を使って、目覚ましをセットしたら、私は悪夢は嫌だと思いながら眠りについた。
*
そして、目を覚ましたら、そこは自室とは違う、見知らぬ部屋だった。
- Re: たとえ夢であっても ( No.4 )
- 日時: 2019/03/23 22:23
- 名前: 空巫女 (ID: Bz8EXaRz)
<第2夢>
私は、目が覚めたら見知らぬ部屋に居た。
「えっ、待って。誘拐?嘘でしょ!?」
ここはどのなのよ...ちゃんと玄関の鍵はかけたのに...
私は完全にパニック状況だった。
急に見知らぬ場合にいるのだから、無理は無い。
「あ、クルフォン、新しい子じゃない?」
「そうなの!?じゃ、その子に会ってくる!」
どこからか、そんな声がする。
私は直ぐ様逃げ出せる体勢になり、警戒する。
「こんばんは、はじめまして...
って、そんなに警戒しなくてもいいです!」
扉が開くと、ひとり、水玉のパジャマを着た黒髪の小さな女の子が入ってきた。小さなといっても、私より小さいだけで、中学生くらいだろう。
流石に中学生なんかが、誘拐なんてするとは考えにくい。
となると何故私はここにいるの?
「こほん、戸惑っていると思いますので、状況説明します。これからいう事は本当です」
「わ、解ったわ」
真面目な雰囲気に変わり、私は先程の警戒等消え、緊張している。
「ここは、夢の中なんです」
「は?」
“夢の中”。そんな言葉に、私は耳を疑った。
「疑ってますね!?本当に夢の中なんです!
ここは、何かしら悩みを抱えている子達が集まってるとこなんですよ!」
必至に私に信じさせようとする少女。
曰く、この夢は様々な場所にいる複数の人が同時に見ている。今の様に話すことの他、触る事もできるそう。解りやすく言うと、寝ている時だけ、離れた場所に居る人と会える。
曰く、この夢を見るのは、何かしら悩みを持っている中高生。私なんかは学校とバイトの連続で、自分の時間がない事だと思う。大学行きたいなんて思っているけど、現状で大学に行くのは無理だろう。
曰く、この夢から覚める時に持っていた、或いは身に付けていたり、ポケットに入れていた物は現実に持っていける。
曰く、夢の中では、現実で身体の不自由があっても問題ない。例えば、現実では足が動かなくても、夢の中では歩けるという事だ。まぁ夢だしね。
曰く、語源については、自国の言葉に変換されるそう。
曰く、夢の中は好きな環境にできるそう。
「信じて、くれますか...?」
上目遣いで私を見る少女。
「はぁ...信じるしかないでしょう。貴方が言ったことを否定したら、この状況を説明出来なくなるから」
私はため息まじりでそう告げると、少女の顔がパッと明るくなった。
「ありがとうございます!えっと...お名前を伺ってもいいですか?アタシはクルフォン。クルフォン・スノーウィル。中学3年生です。イギリス人なんですけど、ちゃんと日本語喋れますからね!」
「私は小雪朱那。高校1年生よ。あと、喋るのはタメ口でいいから」
「解った。宜しくな、シュナ」
お互い、自己紹介する。
クルフォンはニコッと微笑んだ。
「時間は...まだ0時半...このまま、この夢にいる友達にシュナを紹介したいけど、いいか?」
「ええ、構わないわよ」
首をかしげるクルフォンに、私は了承してみせる。
「なら行こう!皆は大広間に居るから!」
クルフォンは私の手を掴むと、引っ張って部屋を出た。
- Re: たとえ夢であっても ( No.5 )
- 日時: 2019/03/24 03:04
- 名前: 空巫女 (ID: wTediy7Z)
<第3夢>
私はクルフォンと共に、夢の中の大広間に来た。
「みんなー!新しい子だぞ!」
クルフォンが、扉を開けて、大広間にいる皆に声を、かける。
「はじめまして、小雪朱那、高校1年生です」
ぱっとみ、歳上らしき人もいるので、敬語で挨拶する。お辞儀をすると、近くに居た男性か女性か解らない黒髪のポニーテールの人が、話しかけてきた。
「ウチはウルカ・アグニスタ。高校3年生よ。宜しくね、シュナちゃん」
「は、はい。宜しくお願いします」
あ、口調からして女性か。でも、声でも性別解りにくい...ウルカさん、高3かぁ。
第一印象としては、身長も高いし、姉御肌タイプ。
「ウチさ、戸籍上の性別は男性なんだけどね、性同一性障害っていうのかな...自己認知は女性なんだよね...だからウチの事は女性として扱ってほしいの。無理だったら言ってよ?」
「いえ、大丈夫です。少し驚きましたが、差別とかはしませんので」
苦笑いをしながら説明するウルカさん。
この夢は何かしらの悩みを持つ人が来るようだけど、ウルカさんの場合はこれか...
「ありがと、シュナちゃん!」
「わわっ!ウルカさん!?」
ぎゅ〜っと私に抱きつくウルカさん。
受け入れられて嬉しいのかな...?
「おいおい、ウルカさん。シュナさんが困ってるだろ?」
止めに入ったのが、一人の少年だった。
「俺はクイル・ペンドラゴン。高校2年だ」
クイルと名乗った茶髪少年は、握手を求めてきた。
「はい、宜しくお願いします...ってペンドラゴン!?」
「あぁ、伝説に出てくる聖剣を使うペンドラゴンと同じ姓なんだ」
私の勘違いじゃなかった!
いるんだね、英雄と同じ姓の人って。
「続けて私も。桐谷栞です。シュナさんと同学年の日本人です」
落ち着いた雰囲気の茶髪の女性が自己紹介をする。
「シオリね。宜しく」
私が微笑むと、シオリは微笑み返した。
「次は僕かな。九条清奈、中学3年生。ウルカさん同様、性同一性障害だけど、僕の場合は性別が女だけど、自己認知が男なんだよね」
頭をかきながら自己紹介するセイナ。
え、私を含めてこの場には6人しか居ないのに性同一性障害の人が二人もいるの?
「あ、シュナ。清奈については、セイって呼んであげて?」
「解ったわ」
「あとセイとクイルって付き合ってるんだよ?」
「えっ?」
セイって自己認知が男なんだよね...
これはBL?NL?
「僕らはBLだから、な?」
私の思考を見透かしたかの様に、セイが指摘してきた。
「よし、これで皆の紹介は終わったな!じゃあ改めて、みんな宜しく!」
クルフォンが、この場を仕切って、今は解散となった。
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