BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【GLオリジナル】ヤンデレなキミと不思議の国
- 日時: 2019/04/14 09:22
- 名前: えだまめだま (ID: MZtdagnx)
どうも。えだまめだまと申します。
ただいま。ほとんど知らないと思うけど、ただいま。
ヤンデレGL書きます。
*注意*
●グダグダだしダラダラ書く
●亀より遅い更新
●語彙力皆無
●小説カキコで書くのは久しぶり
では、どうぞ。
- Re: 【GLオリジナル】ヤンデレなキミと不思議の国 ( No.1 )
- 日時: 2019/04/14 09:33
- 名前: えだまめだま (ID: MZtdagnx)
*プロローグ*
暖かい日の光
雲ひとつない青空
穏やかななにもない日常から
突然
醒めることのない夢へと迷い込んだ
それが悪夢か幸せな夢か
決めるのは私次第ということに気づいていれば
未来は変わっただろうか
私は変われただろうか
__大丈夫
今からでも遅くないでしょ、きっと。
さぁ、ウサギ穴を抜けて
キミのもとへ堕ちていく。
- Re: 【GLオリジナル】ヤンデレなキミと不思議の国 ( No.2 )
- 日時: 2019/04/14 09:50
- 名前: えだまめだま (ID: MZtdagnx)
*1章*
ヒナは読書をしている姉の隣で花冠をつくっていた。春、シロツメクサが咲き乱れる庭には暖かい日の光が降り注いでいる。
「あー・・・飽きた」
花冠をつくるのに飽きたヒナは、庭を散歩することにした。別に部屋に戻っても良かったのだが、こんないい天気の日に部屋に籠りっぱなしというのもなんだかもったいない気がした。
「…あれ、なんだろう…?」
しばらく歩いていると、花畑の中心に見慣れない穴を見つけた。中を覗いても、真っ暗で見えない。
ヒナは身を乗り出して中を覗こうとした瞬間、
「__っ!!」
手を滑らせ、体ごと穴に落ちた。
最初は勢い良く真っ逆さまに落ちていたが、次第にスピードは緩くなり、ふわふわと浮いているような感覚になった。
「どうしよう・・・まさかこのまま死ぬんじゃ…うわっ?!」
ヒナは思わず大きな声をあげながら、背中から着地した。激痛に背中を擦りながら辺りを見渡す。
そこにはたったひとつだけ、白い無機質な扉があった。
- Re: 【GLオリジナル】ヤンデレなキミと不思議の国 ( No.3 )
- 日時: 2019/04/14 10:04
- 名前: えだまめだま (ID: MZtdagnx)
他の家具はひとつもなく、ただ薄暗い部屋に白い扉があるだけのその空間は、まるであの有名なホラーゲームの始まりの部屋のようだった。
試しにドアノブを捻ってみる。こういうのでは開かなくて、部屋の何処かから鍵を探すのがお決まりなのだが__
「・・・開いた」
案外あっさりと、開いた。
扉の向こうには、また部屋があった。
今度の部屋は、壁一面にたくさんの扉がついている。両開きのもの、巨大なもの、ペット用の扉まであった。
ヒナが扉に近づくと、後ろから声がした。
「・・・誰?!」
この部屋は広いのに扉以外なにもないので、声が響く。よくよく耳を済ますと、女の声が聞こえた。
「あぁ・・・遅刻遅刻・・・」
振り向くと、ヒナと同い年くらいの少女がひとつの扉に向かって走っていた。
その少女は、
青髪をポニーテールにしていて
瞳も澄んだ青色で
メイド服のようなものを着ていて
頭に白いウサギの耳が生えていた。
- Re: 【GLオリジナル】ヤンデレなキミと不思議の国 ( No.4 )
- 日時: 2019/04/27 23:35
- 名前: えだまめだま (ID: MZtdagnx)
*2章*
「遅刻…遅刻する!」
「なに…うるさいなぁ」
木の上でいつものように昼寝をしていると、下から声が聞こえた。目を開けて見ると、そこには珍しく焦っている様子の友人のユリが居た。
「あぁっ…ハル、起こしちゃってごめんね!」
そう私に向かって言うと、ユリはさっさと森の向こうー…お城の方へ向かって行ってしまった。
ユリは女王様の住むお城で働いているメイドだ。兎で、青色の髪をしている。
そして私、ハルは猫。チェシャ猫だ。職業は無く、毎日のんびり暮らしている。髪や目の色は、まぁピンクがかった赤紫とでも思っておいてほしい。
しばらくすると、今度は見慣れない少女が一人歩いているのが見えた。
その、俯いた表情
長い睫毛
とぼとぼとした歩き方
私に、初めての“好き”が舞い降りた。
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