BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- ボクら
- 日時: 2019/09/22 23:04
- 名前: モノクロ。 (ID: mG18gZ2U)
9人の年齢や職業がバラバラな男性達がシェアハウスする通称『ミナト荘』ここでは不器用な彼らが恋愛をする話を載せていきます。
【オリキャラ/BL】
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登場人物
※このミナト荘では名字ではなく、名前もしくはあだ名で呼ぶことが義務付けられています。
年齢順と、職業
・真司→32歳、便利屋
・当真→32歳、医者
・牧→28歳、家主兼顔出ししないシンガー
・紀久→27歳、作家
・祐市→26歳、市役所職員
・光太郎→26歳、花屋
・隼人→25歳、喫茶店
・美琴→25歳、写真家
・純也→23歳、モデル
関係性
・当真&真司ペア←付き合ってない、幼なじみ
・牧&紀久ペア←付き合ってる
・祐市&光太郎ペア←付き合ってる、同級生
・純也&美琴ペア←付き合ってる、高校の先輩後輩だった
・牧←当真と真司の高校の後輩
・隼人←美琴の幼なじみ兼親友
・美琴←紀久の親戚
・純也←光太郎に昔、ダンスを教わっていた
- Re: ボクら ( No.1 )
- 日時: 2019/09/22 21:51
- 名前: モノクロ。 (ID: mG18gZ2U)
俺は三神純也23歳!2つ上の恋人がいます!残念ながら女の子じゃないけど、凄く綺麗な人。心も外見も。
それに惹かれて俺から告白したら笑顔で頷いてくれて五年前から交際スタートした。
すっごく嬉しくて今でもラブラブなんだけどさ、美琴ってばすぐ他の人とベタベタすんだよ、彼氏いるのに他の人の所行かれていい顔する男が居るかよ?
居たら気合入れてやるから出て来い!
まあ、それは冗談だけど。
俺といる時より他の人といる時の方が楽しそうにされると、なんか面白くない。
「純也!今からみんなで川辺でバーベキューするんだって!純也も行こっ?」
俺の腕を引っ張ってみんなの輪に入れようとしてくれる美琴さん。本音を出すなら、行きたい!めちゃくちゃ行きたいし、肉いっぱい食べたい!美琴さんにお肉をあーん・・・とかしたい!!
でも、美琴さんが俺から離れて行くとか言うならそんなの行っても楽しくないし・・・
俺の嫉妬も少しは分かってほしい。
俺は掴まれた腕を振り解く。
「・・・純也?」
「勝手に行けば?」
「え、なんで?純也も行こうよ、きっと楽しいよ?」
「美琴さんしか呼ばれてないでしょ?」
うわ、嫌な言い方しちゃった。美琴さんの顔が見れないよ
「そんなことないよ、純也もお肉食べたいでしょ?最近鍛えてるって聞いたし」
なんなら貴方を今食べたいですけどね。俺が鍛えてるの言伝なんですか?なんで目視でわかんないの?鍛えてるのも貴方を外敵から守るためだってのに・・・そんなことも知らないんでしょ?!
もうムカついたからちょっと意地悪する!
「俺このあと用事あるんで。美琴さんが行きたいなら他の人誘って行ってくださいよ」
俺は美琴さんを置いて先に帰宅した。
- Re: ボクら ( No.2 )
- 日時: 2019/09/22 22:10
- 名前: モノクロ。 (ID: mG18gZ2U)
ミナト荘に帰ると、キッチンには牧さんとダイニングのソファでテレビを見ている紀久さんがいた。
「おージュンジュンおかえりー、美琴はどうした?」
牧さんが野菜を切りながら声をかけてきたけど話題が美琴さん。今はあんな彼氏を放って他の男と遊ぶ浮気性の美琴さんのことなんて考えたくないのに!
「知りませんよ!」
「は?・・・また喧嘩でもしたのか?」
俺がふんっと鼻息荒く言えば、ソファから面倒くさそうな顔をした紀久さんが今度は話しかけてくる。
「なんで喧嘩って話になるんですか?別に俺と美琴さんは四六時中一緒にいる訳じゃないですから!」
「いや、殆ど一緒にいるじゃねえか」
俺が怒鳴るように言うと、すかさず冷静なツッコミを入れてくる紀久さん。すっごく腹が立ったから、ソファに置いてあったクッションをわざわざ持って牧さんに向かって投げる。
「わあ!おいー!危ないだろー!いま包丁持ってんだからなー!?」
見事に当たったら持っている包丁を上にあげて俺を脅しながら怒る牧さん。
ちょっとだけスッキリしたけど、逃げるように自室に駆け込んだ。
- Re: ボクら ( No.3 )
- 日時: 2019/09/22 22:38
- 名前: モノクロ。 (ID: mG18gZ2U)
これ以上怒りを誰かにぶつけない為にも、寝て落ち着こう!
そう思ってベッドにダイブする。
今頃ほかの人と楽しそうにバーベキューして、肩とか組んで笑顔で写真とか撮ってるのかな?あの人カメラ好きだからな・・・撮るのも、撮られるのも・・・
変なノリに付き合わされてないかな?お酒とか飲んでないよね?あの人、酒に弱いんだから・・・
「じゅんや・・・純也・・・寝てる?・・・ねえ」
小さく聞こえてきた声に目を覚ます。
あれ、俺寝てたんだ・・・ハッ!美琴さん!?
部屋のドアの外から聞こえる声に飛び起き、慌てて部屋の扉を開けようとしてハタッと立ち止まる。
そういえば喧嘩中だった。
「・・・何しに来たんですか」
「あ!純也、寝てた?あのね、牧さんが夕飯だから呼んできてって」
ちょっと焦って要件を伝えようとしてる美琴さんがドア越しでも分かる!かわいい!でもここは心を鬼にして!
「後で食べるのでそう伝えてください」
「うん、わかった」
「バーベキューはどうしたんですか?」
うわ、嫌味な聞き方したかな?
「あ、えっと、一時間だけ参加して、さっき帰ってきたとこ」
「へえ」
「あとで純也に渡したいものあるんだ、お風呂出たら純也の部屋に向かうね?」
「・・・」
「純也?・・・部屋に、居てね?」
「・・・わかりました」
俺が了承すると美琴さんのかけていく足音が遠くなって行った。部屋から出てリビングに向かいながら頭の中は「美琴さんが俺に渡したいものが何か」ということでいっぱいだった。
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