BL・GL小説 （オリジナルで全年齢対象のみ）
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- 未熟な僕ら
- 日時： 2019/10/24 00:49
- 名前： モモ （ID: P747iv5N）
同性愛者って言ってしまえば簡単だけど、僕らはただその相手だから好きになったのであって、同じ同性だったからなんてのは無い。
ただ可愛くて愛しくて相手の幸せを守りたい、ただそれだけ。
- Re: 未熟な僕ら ( No.1 )
- 日時： 2019/10/24 01:24
- 名前： モモ （ID: P747iv5N）
マチとコマ
〇マチ視点〇
コマは世間知らずな所があって、他人の目を気にする所があって、他人の思考を深読みするのに干渉はしなくて・・・クールで冷静だって思われがちだけど、ホントは考え事してて話を聞いてなかったり話の流れについていけてないから黙ってただけ、なんてしょっちゅうある。
そんなおっちょこちょいな所も好き。
すごく可愛くて撫で回したくなる。
オレの部屋でソファに二人並んで座って、テレビを見るオレと雑誌を見てるコマ。
なんにも喋ってなくてもコマが隣に居てくれるだけでオレは幸せ。でも隣に居たら欲は大きくなるのが人間ってもの。
雑誌のページを捲った右手を左手で奪うように繋いでみる。
チラッとオレを見てきたけど気にしてないみたい、また雑誌に視線を戻す。
なんの雑誌かなって覗いてみると料理のレシピが載ってる、家庭料理の定番の肉じゃがや魚の味噌漬けやら。
コマが雑誌を見るなんて珍しいなって思ったけど、料理本なら納得。だってコマは美味しい料理が好きだから！でもそれは食べる方！決して作る方ではない。
だから今回も美味しそうな写真に惹かれてるのかな？
「食べたいの？」
「うーん・・・いや、材料多いなって」
質問にちゃんとした答えが返ってこないのはいつもの事だけど、材料を見て「食べたいのか」聞かれた質問には応えないことから、作ろうとしてるのかな、と予想できる。
「えっ！作ってくれるの？！」
料理をあまりしないコマがオレの為に腕を振る舞うって言うなら何だって食べられる気がする！但し、味見してから目の前に出してほしいけど。
期待を胸に目を見開いて前のめりになって聞くと
「っ自分のためだよ！・・・まずいのなんて食べさせたくないし」
なんて言うんだよ！？可愛すぎない？ツンデレか？ツンデレなのか？この子は。
ギューッと横から抱きしめていると腕の中で動いて「もう！いいから！」って鬱陶しげに肩を押されて渋々離れる。
顔は赤くなってないけど耳が真っ赤。照れてるだけなんだよね？知ってる。
今度のデートは遊園地にする？それとも動物園？水族館がいいかな？映画館とかショッピングを楽しむってのもいいけどね？
「・・・どこでもいいよ、マチが居るなら」
だって！クサイ台詞だって言われがちだけど嘘のないコマの素直なその言葉はいっつも俺の心臓を矢が貫く。
オレを見て薄く笑うから「この笑顔を失いたくないな」って思うし「ああ、やっぱり好きだな」って思うし、心臓がドキドキする。
あ、これでも恋人やっててよく勘違いされるから先に言っとくね、オレはタチの方だから。誤解しないでね。
こんな男前なこと言う恋人にベタ惚れなんです。
- Re: 未熟な僕ら ( No.2 )
- 日時： 2019/10/24 01:59
- 名前： モモ （ID: P747iv5N）
〇コマ視点〇
僕の恋人はモテる。普通にイケメンだから女子に人気だし、告白だって何度もされてるはず。いっぱいあった選択肢の中から僕を選んでくれた時はすごく嬉しかった！頑張ってマチに見合う恋人になろうと自分なりに少しずつ努力してるつもり。
マチは僕にいっぱい愛情をくれる、同じ分だけ返してるつもりだけど、僕の愛って伝わってるのか不安・・・でもやんわり突き放した時もマチは溶けるように目を細めて口を横に広げて笑うから「ああ、大丈夫なんだ、伝わってるんだな」って安心できる。
マチはすごく優しい。僕を守る為だと言って最近は鍛え始めて腕や太ももには筋肉が付いてるのが見えるようになってきた。
服を少し捲ってみたら腹筋が割れてた。
「うわっ、すごい」
生で見るのは初めてだったし、一応高校生なのに肉体美のような腹筋の綺麗な割れ方に、筋肉に興味が無い僕でも凄いと目を奪われてしまう。
口に手を当てて魅入っていれば服を捲っていた手を掴まれて
「そんなに見てると、襲っちゃうよ？」
なんて目をギラつかせながら言ってくるから慌てて服から手を離して、耳でリピートされる言葉に「そういえば僕ってマチの恋人なんだ」と改めて思うと自分のした行動に恥ずかしくなって、八つ当たりに横腹を軽く殴って蹴った。
「いたい、いたい」なんて笑いながら言うマチは本当に痛がってるわけじゃないことぐらい分かるから、ちょっと本気でムカついた。
でもマチに勝てるものなんてない、全部を平均以上の結果出せるマチに勝てる勝負なんてあるならやってみたいぐらい。
強引に物事決めようとする所も、俺に甘くて基本優しいくせに時々意地悪な所も、負けず嫌いな所も、寂しがり屋な所も、急に理不尽なこという所も・・・一緒にいると意外とめんどくさいけどそれが許せちゃうくらい好き。
大好きだから、一緒に居たいし、マチもそう思ってくれてると嬉しいな。
こんなダメダメな人間の僕がマチの恋人なんてやってていいのかな？なんて不安に思うこともあるし、マチは僕のどこを好きになったんだろうって・・・思い始めたらキリがない、だから少しの間だけでも時の流れに身を任せることにした。
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